ねとらぼ
2025/11/09 20:15(公開)

インテリアが難しい“ダークブラウン床”の部屋、ホテルライクにできる? プロのコーディネイトに「天才すぎ」「参考になります」

 1年前や5年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回紹介するのは2024年に投稿された家具選びについての解説動画です。ダークブラウンの床の部屋を、人気の「ホテルライク」な空間に変身させています。

動画「【ポイントは家具選び!】ダークブラウン床でも作れる! ホテルライクなインテリア LOWYAでお部屋づくり Vol.31」

 動画を公開しているのは家具・インテリアのオンラインストア「LOWYA」のYouTubeチャンネル( @LOWYA_Official)です。「LOWYA」は家具選びや同ブランドのインテリア、好みや広さに合わせたお部屋づくりなどについて発信しています。

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「ダークブラウン床×ホテルライク」のお部屋づくりは無茶ぶり!?

 今回の企画は「ダークブラウン床でホテルライクなインテリアを作る」というもの。同ブランドのスタイリスト、木下さんは「無茶ぶり」だと言います。

 ダークブラウンの床は組み合わせられる家具の色が限られている上に、高級感があり落ち着いた雰囲気の「ホテルライク」という条件が加わり、すごく難しく感じるとのこと。大理石柄やモルタルなど白系の色の床での「ホテルライク」のコーディネイトは既にあり、暗めの床の物件に住んでいる人も多いということで今回の企画が生まれたそうです。

 木下さんがコーディネイトを見せてくれる部屋は、床の色が赤みがかった濃いダークブラウンで、広さは約7畳のワンルームです。

「ダークブラウン床でホテルライクなインテリアを作る」ために必要なポイント
白や薄いグレーの、直線的で装飾がないシンプルな家具という家具選びの重要なポイント

 「ダークブラウン床×ホテルライク」という組み合わせには、色は白や薄いグレーの家具、直線的な形で装飾がなくシンプルな家具が適しているとして、大きな家具から雑貨選びまで9つのポイントを解説していきます。

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家具の色はどう選ぶ?

 まずは、家具の中で一番大きいベッドの選び方から。ひとり暮らしを想定してベッドはシングルです。ヘッドボードの部分は白系でダークブラウンと相性のいいアイボリー。

 サイドフレームの部分がナチュラル系の色ですが、布団でほとんど隠れるので問題はないとのこと。ベッドが全体的に木の部分が多かったりナチュラルな色だったりすると、同じ「濁った色」であるダークブラウンとなじまず「ケンカをしてしまう」とのこと。

家具の中で一番大きいベッドの選び方から解説している
ベッドのヘッドボードはアイボリー

 同じくらい濃いダークブラウンや近い色では「ケンカ」状態にはならないけれど、ダークブラウン自体が重たい印象の色なので使いすぎると部屋の雰囲気も重たくなってしまいます。

 また、無彩色カラーである黒の場合は、ビンテージやアンティークな雰囲気の部屋なら合いますが、ホテルライクのインテリアには「くつろぎ」や「リラックス」など軽やかさも必要になるためマッチしないそうです。

 そういった理由から、「ダークブラウン床×ホテルライク」の家具選びのポイントの1つ目を「白や薄いグレーの家具を選ぶ」としました。

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家具のデザイン選びのポイント

 次に大きな家具、サイドボードは木下さんが「『ダークブラウン床×ホテルライク』を作る時に理想的」だとする、グレーで装飾がないシンプルなデザインのものをセレクトしました。

 木下さんは、家具選びのポイントの2つ目を「直線的でシンプルなデザインを選ぶ」と挙げた上で、サイドボードに扉が付いていて中が見えないことにも注目。オープンラックだとカジュアルな印象になってしまうため、「ホテルライク」にするために「中が見えない収納でよりシンプルに」という3つめのポイントから選んだものだそうです。

直線的でシンプルなデザインのサイドボード。中身が見えないのもポイント
白系のベッドと薄い灰色で直線的なデザインのサイドボードとセオリー通り

空間にアクセントを

 続いてソファーとその下に敷くラグについて解説。ソファーはベッドのヘッドボードに合わせて、アイボリーや生成りといった近い色のものを選びます。これがポイントの4つ目の「なるべく近い色の家具を揃える」です。デザインは装飾がなく、しかし高級感のあるコンパクトソファーを選び「ホテルライク」の雰囲気を演出しています。

ソファーはベッドのヘッドボードに合わせて、アイボリーや生成りといった近い色のものに
ヘッドボードに合わせ、真っ白ではなく近い色に

 下に敷くラグは円形、白地に茶色の刺繍が入ったものを採用。ホテルライクな部屋に直線的な家具を多く置く中で、あえて丸いラグを選んだ理由は部屋の雰囲気にメリハリをつけるため。木下さんは「丸いアイテムで空間にアクセントを」という5つ目のポイントだと解説しました。また、茶色の模様は床の色に近いという点でも合わせやすかったとのこと。

 ラグの上にはガラスの丸いコーヒーテーブルを置きます。ガラスという素材は高級感が演出でき、また、圧迫感がないので部屋を広く見せることができます。これが6つ目のポイント「ガラス素材で部屋を広く見せる」です。

ガラスの丸いコーヒーテーブル
ガラスの素材からの効果、脚の色からは統一感

 さて、テーブルの脚はダークブラウンなのですが、これにも理由があります。床の色を家具の一部や雑貨などに取り入れると色の繰り返しが生まれ、統一感が出るとのことで、ホテルライクな部屋を作るポイントの7つ目「床に近い色で統一感を出す」にあたるそうです。

間接照明や観葉植物でリラックスできる雰囲気を

 「ダークブラウン床×ホテルライク」のセオリー通りに、ベッド、ソファー、テーブル、収納を白と薄いグレーに統一した木下さんは、ここまでの過程を振り返り「家具選びがほぼ全てみたいなところがありますね」と語りました。これを失敗してしまうと、ダークブラウンの部屋をホテルライクにするのは難しいとのこと。

 家具の次は、雑貨選び。ベッドの上のクッションは部屋の色合いに合わせて、茶色系と白系の色で統一しました。ソファー周りでは、白系のファーの小さなラグを追加して床の暗い色を隠します。ソファーにも白地に茶色の模様が入ったファークッション、アームには茶系のファブリックを掛けて部屋の色合いと合わせ、統一感を持たせました。

 ソファー側の壁が寂しいので、鏡を掛けます。鏡には部屋が広く見える効果があるのですが、それだけではなくポイントの8つ目「鏡でホテルライク感をUP」という効果も。

ソファー側の壁に鏡を掛ける
鏡でホテルライクな雰囲気を演出

 サイドボードの上にはダークブラウンの額縁に入ったモノクロのアートやナチュラルな時計、そして間接照明を置き、サイドボードの脇には観葉植物を置きます。

サイドボードの上には、ダークブラウンの額縁に入ったモノクロのアートやナチュラルな時計、グレーのじょうろ、間接照明を置いている
サイドテーブル周りも装飾

 これは9つ目のポイント「植物と間接照明でリラックス効果を」にあたるとのこと。また、間接照明には同系色の色の濃さの差を目立たなくすることもできるそうです。さらに、ソファーの隣にも観葉植物、ベッドの脇にスタンドライト、吊り下げ型の照明も加えました。

 雑貨を置き終えたら間接照明を点灯させ、お部屋のコーディネートは終了。ホテルライクな部屋を作る時に特に大切な家具選びのポイントとしてあらためて「白やグレー」「直線的でシンプル」の2つを挙げ、おさらいとしていました。

完成したホテルライクな部屋
濃い色の床の印象が薄れ、品はあるけれどゆったりできそうな空間に

多くの人がプロの技に驚きのコメント

 動画には「天才すぎます こんなにおしゃれになるなんて驚きです。プロの技って凄いなぁとしみじみ思いました」「明るいグレーがお部屋に馴染むのかと疑問でしたが、まさかここまで一体感が出るなんて!! 茶色のペンダントランプの光が薄いグレーを淡く染めているのでしょうか。サイドボードやカーテンが最初とはもはや別物のようです」など称賛の声が寄せられました。

 また、「まさにダークブラウンな床に引っ越し予定なのでほんとに嬉しいです!」「鏡の工夫とかガラステーブルとか参考になります」「ダークブラウン床コーデ待ってました ホテルライクにしなくても配色とかかなり参考になりました」と参考になるというコメントもたくさん寄せられていました。

 「LOWYA」はYouTubeのほか、InstagramTikTokX(旧Twitter)LINEなどでインテリアについて発信しています。

動画提供:「LOWYA」のYouTubeチャンネル(@LOWYA_Official

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