ねとらぼ

群馬県民が撮るからこそ映える「群馬」の魅力

 ピキハイの活動の三本柱の一つが「群馬」の紹介動画です。郷土に根ざして活動を続けながら、群馬の魅力を応援し続けるVTuberとして、地元を撮影した動画をたくさんアップしています。

 特にメイローがどんどん外に出てリアルを撮影するスタイルを取っているため、有名観光地から知る人ぞ知る穴場まで、地元の人じゃなければ撮れないような動画をバンバン公開しているのは、ピキハイチャンネルの見どころのひとつです。

 たとえば、138年も続いている日本最古の洋式牧場である神津牧場。いろいろなアクティビティがあるそうで、ピキハイ一家はプライベートでよく遊びに来ているとのこと。その中でも特別な「はなまつり」が行われたということで取材し、Vlogを撮ってまとめていました。

(「創業138年。日本最古の牧場。牛が自由。すごく自由【神津牧場Vlog】」より)

 ピキハイ夫妻と子どものクーア、3人で乳搾りをする、癒やしの休日。ここでもしっかりとアルピナが乳搾りをVR機器を使ってトラッキング撮影し、バーチャル身体での動き再現を見せてくれているのは、ピキハイならでは。群馬のリアルに迫りつつ、VTuberとしての面白さも表現する、という見せ方には強いこだわりを感じます。

 温泉や廃線ウォーキングなど、めちゃくちゃ有名な観光地、というわけではないけれども、旅行好きが見たら垂涎ものの群馬の光景がたくさん映像に収められています。ピキハイが歩いて撮影した道を同じように辿るだけで、群馬の新しい魅力をたくさん発見できそうです。

 アニメの聖地巡礼で盛り上がっている「前橋ウィッチーズ」の巡礼も、VTuberの諸星めぐるゾンビ先生を招いて実施しています。群馬側ホストとして迎えるピキハイがいかに盛り上げ上手なのかがわかる一本であると同時に、前橋市が丁寧に聖地巡礼コンテンツを育てているのもわかる、資料的な映像になっています。

(「【群馬×アニメ】前橋ウィッチーズの聖地を地元民がガチ巡礼してきた!」より)

 YouTubeでご当地の良さを伝える手段は多数ありますが、地元の人が見ているよい光景を、地元の人の目線で撮影し、そのよさを地道に記録に残すことが一番の宣伝であることは間違いありません。現地の人が自分の足で歩いて撮影した映像は、100の言葉で語っても語り尽くせないような、本質的な良さを伝える力があります。ピキハイはYouTubeのエンタメ性を追求しながらも、一番重要な「地元のよさを映す」ことに対しては、軸がぶれていません。

 稲作で名前が知られるようになったピキハイは、自分たちで使う農具を、地元の群馬県安中市の山崎製作所で作る動画も撮っています。地元で道具を作り、地元で田畑を耕し、地元のものを食べて、地元でエンタメする。群馬で生きる人の生身を、バーチャルな見せ方で興味関心を引き、隅々まで見せてくれます。

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