少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回取り上げるのは2024年4月にYouTubeに投稿された、インテリアのプロが悩みをズバッと解決する動画です。この動画は記事執筆時点で33万回以上再生されています。

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おしゃれな部屋でもイマイチな理由

 動画を投稿したのは、家具・インテリア通販「Re:CENO(リセノ)」の公式YouTubeチャンネル「Re:CENOインテリア」(@ReCENOinterior)。家具の選び方や配置などのセオリーを紹介しています。

 今回はインテリアコーディネーターがプロの知識と経験から導き出した最適解を提案する「出張インテリアコーディネート」という企画の特別編として、入社2年目の若手社員・加藤さんの自宅を訪問。バイヤー・大場さんがインテリアの悩みを解決していきます。

手を加える前の部屋の様子

 加藤さんは妻とちいさな子どもがいる3人暮らし。20畳ほどあるという広々としたリビングダイニングにはテーブルやソファ、テレビなどが配置されていて、かなりおしゃれな印象を受けます。しかし、「部屋が雑多な感じで落ち着かない」「物足りない寂しい感じがする」と、大きく分けて2つの悩みがあるそうです。

レイアウトがしっくりこない
物寂しさを感じている

 ちいさな子どもがいることもあって、事故防止のために気をつけていることや子どもの教育方針も踏まえて、大場さんが新しいレイアウトを考え、スタッフたちと協力して部屋の模様替えを進めました。

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インテリアのプロが手を加えると……

 刷新された部屋は、リビングダイニングは食事をするスペースとくつろぐスペースをしっかりと分けて、壁面には絵画やオブジェなどが飾られ、部屋はより洗練された空間に! さっそく家主である加藤さんを迎え入れて、模様替えのポイントを解説していきます。

プロのコーディネートで変化した部屋の様子

 「部屋が雑多な感じで落ち着かない」という悩みは、部屋のレイアウトが定まっておらず、「視点が定まらない」ことで雑多な印象になってしまうことが原因だったと語り、落ち着ける空間を意識してレイアウトを考えたといいます。

部屋に入ってすぐの視線を意識したレイアウト

 キッチンからの動線を意識しつつ、テーブルを初期位置から反対側に移動。テレビは反対側の壁面に配置しました。両スペースの中間にソファを置くことで仕切られているように見えますが、しっかりと視線が通るので窮屈には感じません。

リビングとダイニングを区切るソファ

 子どもの食事中にテレビを見せたくないという教育方針に沿って、壁側に置かれたテレビを背にするように子ども用のイスを配置。両サイドには夫婦用のイスを置き、家族の食事を大切にできるような空間に仕立てました。キッチンのカウンター越しに様子を見られるのも良い感じですね。

 また、カウンター横に置かれていたキャビネットをテレビ台の横に移動させて壁付けに。縦長シルエットのラックを追加して、カゴの中にコーヒー豆やお菓子などを収めることで、空間全体の見栄えがよくなり、雑多な印象を与えないようにしました。

見せると隠すのバランスが大事なのだそうです
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部屋の印象を決める場所を作り込む

 2つ目の悩みとしてあげていた「物足りない寂しい感じがする」については、頻繁に視界に入る部屋の印象を決める場所「フォーカルポイント」が重要と語り、今回は壁付けにしたキャビネットを中心に構築していきました。

 キャビネットの上にアートやオブジェを飾り、照明器具も追加することで部屋の見せ場としての役割を持たせました。また、テーブル側の壁に備え付けられた棚板にも同じようにアートやオブジェを並べることで、フォーカルポイントとして機能させます。部屋に入って真っ先に視線が向けられる場所ということもあって効果的ですね。

メリハリを生むフォーカルポイント

 ほかにも部屋の模様替えに合わせて多灯照明を導入した大場さん。テレビ台の横に高さのあるスタンド照明が配置され、ソファ横のテーブルとキャビネットの上にも置かれている照明で、ふんわりとした柔らかい光の加減で、部屋全体にメリハリが生まれました。

多灯照明を使うのも良いそうです

 また、部屋の物足りなさを解消するには植物を配置することも効果的。イス代わりに使っていた木製のベンチを窓際に配置して、その上に小さな鉢植えの植物を複数並べると、背の高い植物に負けない存在感の強さを発揮します。

 プロのインテリアコーディネーターによって、より快適で過ごしやすい空間になった部屋に、加藤さんも満足そうです。レイアウトの大切さやメリハリを生む方法など、さまざまな知見に対してYouTubeのコメント欄には「わが家にも来てもらいたいです」「とても参考になりました!」「こんな素敵なお部屋で育つお子さんが羨ましいです」「プロってすごいですね!」などの反響が寄せられています。

動画提供:YouTubeチャンネル「Re:CENOインテリア」(@ReCENOinterior

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