バラバラに選んだ家具で「おしゃれな部屋」が作れるか？　インテリアのプロが無茶振りに挑んだ結果……「これがプロの技か！」「すご過ぎます！」

林美由紀

LINE

hatena

Home

INDEX

　1年前や5年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘！」。今回紹介するのは、2023年にYouTubeに投稿された「バラバラに選んだ家具でプロはおしゃれな部屋を作れるのか」という動画です。記事執筆時点で4万回以上再生されています。

インテリアブランドの無茶振り企画

　動画を投稿したのは、人気インテリアブランド「LOWYA」（@LOWYA_Official）の公式YouTubeチャンネル。プロのスタイリストによるお部屋のコーディネートやビフォーアフター、ルームツアーなど、お部屋作りに役立つ動画を公開しています。

初見の家具でプロはセンスいいねと言われそうなお部屋を作れるのかという無茶ぶり企画！

　今回紹介する動画では、LOWYAの4人のスタイリストさんに、テーマに合わせて1つずつアイテムを選んでもらい、それぞれが選んだ計4つのアイテムを使って、即興でコーディネートをしてもらうという企画です。かなりの無茶振りです！

テーマは「センスが良いねって言われそうなお部屋」

　スタイリストは、それぞれが選んだバラバラの家具を使ってその場でお部屋が作れるのか……早速スタートです。4人の中から、くじ引きでチャレンジするスタイリストを決定。そのほかのスタイリストは、審査員として、これから作られるお部屋を評価します。

　4人がそれぞれが選んだのは、ウッド調のテレビ台、細い楕円形の特徴的な形のウッドテーブル、コーデュロイ生地のモカのソファ、黒と木目のキャビネットです。カラーはそんなに浮いたものはないように見えますが、「結構テイストが違う」「これか～」などと、初見の感想を話しています。

4人が選んだ家具は、ソファ、テーブル、テレビ台、キャビネット — 4人が選んだ家具

　8畳の1Kのお部屋を想定し、「センスが良いねって言われそうなお部屋」という条件で、お部屋を作っていきます。ルールは、4つの家具は必ず使うこと、20分でスタイリングをすることです。

　くじ引きで選ばれたスタイリストのタジーさん、考える暇もなくスタイリングがスタートです！

合わせづらそうなアイテムをどうなじませていく!?

　スタイリストのみなさんの意見では、ソファだけが少し浮いているように見えるそうです。また、かわいい系のソファとクール系のテーブルを合わせるのも難しそうだと口々に話します。タジーさんは、それをどのようになじませていくのでしょうか。

　テレビ台の前にラグ、そして、ソファ、キャビネット、ベッドと、タジーさんはあまり迷うことなく配置しているように見えます。グリーン系のラグやベッドスプレッドを置き、植物も置いて、グリーン系でまとめていきます。

　さらに、ベッドの上にピンクのブランケットを置くことで、浮いていると思われていたソファの「モカ」がいつの間にか、なじんでいます。間接照明も散りばめられ、おしゃれになってきました。

　キャビネットの上の小物は、インテリア配置の基本である三角形の配置に置かれています。さすが！　ポスターやサイドテーブルなども置かれ、ステキなお部屋ができあがりました。

ベッドの上のピンクがあることでモカ色のソファがなじむ — ベッドの上のピンクでモカ色のソファをなじませる

スタイリングの解説

　タジーさんの解説によると、まず家具の配置はすぐに閃いたそうです。そして、最初浮いているかに思われたソファに合う、コーデュロイ調のベッドがあったため、素材を合わせて統一感をアップさせたといいます。これは技あり！

　キャビネットは木目と黒がおしゃれな印象ですが、黒の面積が多いため、黒の重さが気になるようなら、小物などを置いて黒い部分を隠すのもテクニックの1つ。

小物でチェストの色味は調整。三角置きされています。 — 小物でチェストの色味を調整

　色味はグリーンとピンクで統一してコーディネートされています。ちょっと変わった形のテーブルも見せ方次第でおしゃれに！

採点結果は

　最後に3人のスタイリストが「おしゃれさ」「テーマ」「実現度」「発想力」「丁寧さ」を基準に採点をしていきます。タジーさんのテーマに沿ったセンスが良いスタイリングに、25点満点中21点〜23点と高得点が付きました。「ほぼ満点」「さすが」というという声の中、減点ポイントは、もし自分が住むならこれが欲しかった、まっすぐ置きたかった、など細かな部分でした。