しぶとい植物として知られる「ドクダミ」を駆除する4つの方法が、YouTubeで紹介されました。動画の再生数は記事執筆時点で24万回を突破しています。

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ドクダミ対策術4選

 動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「庭づくり大好きおじさん」さん。手軽に購入できるものを使ったDIYやガーデニング情報を発信しています。以前には、太陽からの熱とビニールシートを利用して枯らした雑草の“その後”を検証する動画が話題になりました。

 今回は、投稿者さんがこれまでに実践してきた結果も交えつつ、しぶといドクダミの対策方法を解説していきます。共通しているのは「ドクダミの嫌いなことをする」ということ。いったいどんな方法なのでしょうか?

ドクダミ対策の方法を4つ紹介!
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ドクダミが嫌いなことをする

 最初の方法は「土を柔らかくすること」。大半の植物は根を伸ばす際にふかふかな土壌を好みますが、ドクダミは逆に硬い土壌を好むそうです。その理由は、柔らかい土だと引き抜いたときに根までするっと抜けきってしまい、ドクダミが得意な“再生”ができなくなってしまうためです。以前に鉢の半分を固い土、もう半分を柔らかい土にして中央にドクダミを植える実験をしたところ、硬い土だけに根茎が伸びていったのだとか。

残った根から新しい茎や葉が生えてしまう
柔らかい土だとするっと根が抜けます

 土を柔らかくするのは、腐葉土を使用します。動画では、硬い土壌でドクダミが生えていた花壇を掘り起こし、その場に生えていたドクダミと一緒に混ぜ込む様子が映っています。硬い土をふかふかになるようにしっかり混ぜると、なんと2カ月が過ぎてもドクダミは生えてきませんでした。

ドクダミが好む硬い土壌の花壇
腐葉土とドクダミを一緒にどんどん混ぜて……
2カ月後にはドクダミが消え、ミミズの姿も
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直射日光も天敵

 2つ目の対策で鍵となるのは「直射日光」。日の光は植物の成長に欠かせないものですが、世の中にはドクダミのように日陰や半日陰など日光が直接当たらない湿った環境を好む植物もいます。

 ドクダミに悩む場所へ大きな石やフェンスがあるために日陰が生じていた場合は、それらを撤去して日当たりを良くすることで対策になるとのこと。直射日光を遮っていた物体がなくなると、日射量によってはドクダミが葉焼けを起こして弱っていくそうです。

強い日差しが嫌い

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土壌をアルカリ性に変える

 3つ目の方法は「アルカリ土壌にすること」。石灰などを使い、土の酸性度をアルカリ性に近づけると、ドクダミは枯れていくそうです。ただし、この方法には石灰の量がかなり必要な上、土の性質自体を変えるため周囲の植物にも影響を与えてしまいます。実践する際はこれらの点に注意しましょう。

石灰などで酸性度を変えよう

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ドクダミは葉がなくなることを嫌う

 4つ目の方法は「葉がなくなること」。ドクダミは根から栄養を取らずに、光合成によって作った栄養分を葉から取って根に蓄えて成長します。そのため、葉を放置せずに日頃から取り除くと、徐々に退化していくそうです。

 動画では、放置し続けたドクダミの根が太くしっかりしているのに対し、小まめに葉を取りのぞいていた株は細くてヒョロヒョロした根茎になっている様子が見られます。

養分を蓄えて太くなっている
根がこんなに細い!

4つのドクダミ対策に反響

 「ドクダミの嫌いなことをする」という4つの対策方法を解説する動画に、コメント欄では「特徴がすごくわかりやすかった」「こんなに為になる動画を無料で見ているのが申し訳ないぐらいである」と感謝する声や、「この動画で知ったカットする方法でチマチマ切ってます」「作業した服はなかなか匂いが取れないので試します」「畑にしたいエリアにバーク堆肥と苦土石灰をまぜこんでますと、それなりの効果出てます」といった報告が寄せられています。

 YouTubeチャンネル「庭づくり大好きおじさん」では、このほかにも雑草対策や屋外でも色落ちしない塗装の方法など、庭造りにまつわるさまざまな情報を紹介しています。

動画提供:YouTubeチャンネル「庭づくり大好きおじさん