ねとらぼ
2025/12/09 20:15(公開)

元“忘れ物のプロ”が「かなり成功を実感している」防止策とは? 「めっちゃ共感」「実践しているぞ」と共感を呼び32万表示超え

 「カフェや電車で忘れ物してしまう全ての人へ……」――出先での忘れ物の防止対策を描いた漫画がXで30万回以上(記事執筆時)表示される反響を呼んでいます。「忘れ物のプロ」と呼ばれていた作者に取材したところ、数々の失敗エピソードと対策方法の誕生秘話が明らかになりました。

忘れ物のプロが教える対策方法
「忘れ物のプロ」の汚名を対策で返上!?
advertisement

「かなり成功を実感している」忘れ物対策とは

 漫画家の秋野ひろ(@16_akino)さん(以下、秋野さん)は、かつて「忘れ物のプロ」と呼ばれたほど忘れ物が多かったそうです。

 しかし、そんな秋野さんも、今では「かなり成功を実感している」という対策方法があるそうで、それを漫画に描き、「#丁寧ならぬ暮らし」とのハッシュタグを付けてXに投稿しました。

advertisement

小物を忘れない対策

 例えば、カフェの喫煙席でタバコやライターといった小物をテーブルの上に出したとき。「この辺の小物類 忘れてしまいそう……」と予感した秋野さん。忘れないようにポケットなどにしまいたいところですが、使うときにまた出さなければならないので不便です。

カフェで小物を忘れ物
テーブルに小物を出したままにしつつも忘れない方法とは……

 そんな時、秋野さんは小物を「たくさん置く」ことで解決。小物をまとめて置いて目立させる逆転の発想です。飲食店の場合は伝票とお財布を一緒に置くことを勧めていて、理由は「まとめて忘れてもお会計の時に気づく」から。さすがにお会計まで忘れたら店員さんに呼び止められますね。

小物を集めて目立たせる
小さなものも、集めて置けば目立つ!
advertisement

荷物同士が「皆で、手繋ぎ」

 さて、次は交通機関を利用するときに、手荷物を座席に忘れないための対策です。荷物をひとつにまとめるのが理想ですが、遠出や買い物帰りだと増やしてしまいがち。そうなると、足下の荷物など小脇に抱えていた荷物以外をすべて忘れるといった事態も起こり得ます。

乗り物の座席で手荷物を忘れない方法
移動中に電車で忘れ物をするとダメージ大

 この問題を解決しようと考える秋野さんの頭に思い浮かんだのが、 保育士さんに手を引かれ、子ども同士手をつないで移動する保育園児たちの光景です。

手荷物の紐をつなげる
紐と紐をつなげて荷物同士を手繋ぎさせる

 手荷物の紐を別の荷物に引っ掛け、どれかを1つを取れば他の荷物も芋づる式に取れるようにする、――つまり「皆で、手繋ぎ」させるのです。忘れていても、自動で引っ張られ荷物に気づく便利な方法ですが、持ち歩きやすさは「微妙」で、歩くときは解除する必要があるとのこと。

忘れ物、対策方法に共感

 秋野さんの漫画には「めっちゃ共感できる…」「まじで好き」「私もこういうタイプのライフハックある」という共感の声が寄せられていました。

 また、荷物を手繋ぎさせる対策には「わかります!これ、めっちゃやってる!」「今回のやつは実践しているぞ」「実は繋げるヤツやってます 便利ですよね…」など、実践している人からの声もありました。

印象的な「忘れ物」エピソードは「電車内に財布を……」

 多くの人が他人事とは思えない漫画を描いた秋野さんに、対策方法を考え、漫画で表現するまでのいきさつ、多くの共感を受けて思うことについてたずねています。

 かつて「忘れ物のプロ」と呼ばれた秋野さん、これまでで特に印象的だった忘れ物を聞いてみるとこんなエピソードがあったそうです。

 「社会人1年目は電車内に財布を忘れることが何度かありました。年度末、会社を退職される方の送別会に向かう途中で財布を無くして大遅刻をしたこともあり、無事帰ってきたのでよかったですが、申し訳なさ込みで印象に残っています」(秋野さん)

カフェでの忘れ物対策方法は経験から

 漫画に描いた対策方法は、カフェを出ようとした時に、机に財布を忘れていたせいでお会計ができなかったという実際の経験から思いついたそうです。

 「恥ずかしかったんですが、そこで『財布がない状態で退店しないってことは、財布らへんに物置いてたら一緒に取れるな』と気づいた」と秋野さん。恥ずかしい失敗を記憶の底に葬るのではなく、忘れ物対策に生かしたことに、発想力とバイタリティーが感じられますね。

 経験から生まれた対策を漫画で表現したのは、「とにかく自分の忘れ物が多くて、『なんとかならないか』と長い間試行錯誤していました。自分の中でやってる対策がかなり実用性があるように感じてきたので、漫画にしたらどんな反応をもらえるか気になって」との思いからだったそうです。

 漫画には共感を寄せる反応が多く、そのことをについては次のように語ってくれました。

 「今回は『わりと使えそうなライフハックな気がする』という意見がいくつかもらえて、面白がってもらえる程度と実用性のバランスがこれくらいのものをたくさん描けるといいなと思いました」(秋野さん)

 秋野さんはXでユーモアあふれる暮らしのコツを漫画で発信。東洋経済オンラインで「#丁寧ならぬ暮らし」を連載中です。クスッと笑いながら、忙しい日常に活かせるライフハックが見つかる、かも、しれません。

秋野さんの漫画をもっと見る

画像提供:秋野 ひろ (@16_akino)さん 

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

関連タグ

Copyright © ITmedia Inc. All Rights Reserved.