ねとらぼ
2025/12/14 20:15(公開)

ワンオペ育児&イヤイヤ期で「ライフゼロ」に……ファミレスで救われた体験描いた漫画に「泣けました」「ファミレスは偉大」と共感集まる

 子育て中「ライフゼロ」になってしまい、ファミレスに救われた出来事を漫画に描いた「サイゼリヤ行ったらハッピーエンドになった話」がXで注目を集めています。記事執筆時、表示は140万件を超え、およそ1万4000件の「いいね」が寄せられ、多くの子育て経験者が共感を示していました。

サイゼリヤ行ったらハッピーエンドになった話 イヤイヤ期とワンオペ育児で疲弊する母親 帰宅途中に子どもとサイゼリアに入店
お疲れなママとイヤイヤ期の子どもが向かったのは……
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「ライフゼロ」状態から「ハッピーエンド」へ!

 漫画を投稿したXユーザーの鶏南蛮(@akagocawaii)さんは、2歳の「ちーちゃん」の子育て中です。注目を集めている「サイゼリヤ行ったらハッピーエンドになった話」は、育児疲れで「平日最終日はいつももうライフゼロ」な鶏南蛮さんが、イタリアンファミリーレストラン「サイゼリヤ」での食事で救われたエピソードを描いています。

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予定を変更し向かったのは……

 10月から育児がほぼワンオペとなってしまった鶏南蛮さん。ちーちゃんは最近、イヤイヤ期ならではの行動が多くなり、保育園の駐車場や帰りに寄ったお店で「ギャン泣き」状態で、なかなか泣きやみませんでした。

 ちーちゃんをどうにか車に乗せたのは18時半で、鶏南蛮さんは運転しながら「今から帰って ごはん作って おふろ入れて……」と頭の中は帰宅後の段取りでいっぱいです。

 そんなとき、ふと目に入ったのが「サイゼリア」の看板。少し迷ったものの、ハンドルをきり、駐車場に入りました。駐車場でちーちゃんはまたも「イヤダァ~」とグズり始めますが、「ポテト食べたくない?」という鶏南蛮さんに、笑顔で「タベルゥ!!」と即答。

最初は泣いて渋ったものの、ポテトが食べられると聞いて機嫌を直す子ども
再び泣き始めたちーちゃんですが、鶏南蛮さんの「ポテト食べたくない?」で笑顔に

 入店しメニューを見ると、ポテトやコーンスープ、ピザなどおいしそうな料理がいっぱいで、鶏南蛮さんもちーちゃんも上機嫌。オーダーした料理を待つ間に行ったドリンクバーでは、勢いよくカップに注がれるリンゴジュースにちーちゃんは大興奮です。

明るい店内、豊富なメニューでテンションが上がる作者と子ども
すっかりご機嫌な雰囲気
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「笑って過ごせたから ど~でもいいや」

 鶏南蛮さんも、コーンポタージュをはじめ、ピザや小エビのサラダのおいしさに感激。やがて料理を完食し、もう帰ろうと促す鶏南蛮さんに、ちーちゃんが「オカタジュケ シナクテイーノォ?」とたずねました。

料理もおいしく、食後、片づける必要がない。初めてファミレスに来た子どもは驚く
ちーちゃんは「ファミレス初心者」。新鮮なことも多かったはず

 自宅では食後に食器洗い、フードコートでもトレーや食器を下げなければいけませんが、ファミレスでは後片づけは不要です。そして、2人で食べてもレジの打ち間違えかと思うほどの低価格。鶏南蛮さんは「ごちそうさまでした!! ありがとうございました!!」と大満足でお礼を言いました。

満足感があった上に、価格は安価。思わずレジの店員に感謝の言葉を述べる作者
おいしさ、手軽さ、安さに感謝!

 夜空の月を見ながら、「おいしかったね~」と駐車場の車に向かうふたり。予約炊飯で炊いたご飯、今日食べるはずだった昨日のおかずの残りなど、外食で予定通りに行かなくなったことが頭をよぎった鶏南蛮さん。しかし、「笑って過ごせたから ど~でもいいや」と迷いを振り切りました。

保育園の帰りにファミレスで外食したことで、予定や献立が変わってしまったことを思う作者。しかし、ふたりで笑顔になれたら構わないと考える
おかずの残りは後日食べられたようです

子どもが成長した人も、現在同じ2歳の人も「共感」

 漫画には「なんだか泣けました。昔の私を思い出しました」「食費はかかるけど親子共に頑張ったプチご褒美だから必要経費!と割り切ってました」「我が家もちょうど2歳で色々とあるある〜と思う節が。本当ファミレスは偉大です」など、共感する人、心動かされる人が多くいました。

 育児が思うようにいかないつらい時期に親子でファミレスに助けられたという、多くの人が共感した出来事。ねとらぼ編集部は、漫画として表現した鶏南蛮さんに、どういった思いがあったのか尋ねました。

明るさや温かさ、おいしいごはんに救われ「感謝の気持ちを込めて描きました」

 この出来事を漫画に描き、発表した理由には「感謝」があったと言います。

 「ワンオペ&イヤイヤ期でメンタルが削られていた時、サイゼリヤさんの明るさや温かさ、おいしいごはんに本当に救われました。『飲食業界のみなさま、いつもありがとうございます…!!』という感謝の気持ちを込めて描きました」(鶏南蛮さん)

 作中では鶏南蛮さんがサイゼリヤの看板を見て「ちょっと“迷っ”てハンドルを切って駐車場に入った」というシーンがあります。

 この「迷い」の内容についてたずねると、「帰ったらごはん炊けてるしな~、外食高いしこの1食で2日分ぐらいの食費になっちゃう…など葛藤がありました」とのこと。予定が変わったり、食費が普段より高くついたりすることに最初は躊躇したようです。

 しかし、「最終的に『もういいや!行こ!』という気持ちでハンドルを切りました」と鶏南蛮さん。あえて予定からコースアウトした結果、精神的なピンチから抜け出せたのでした。

「ライフゼロの時はどこか(誰か)に頼ろうね…!! 」

 漫画の中の鶏南蛮さんと同じように「ライフゼロ」の状態の人に伝えたいことを尋ねました。

 「毎日手探りで育児をしてるのでアドバイスできるほどの立場ではないのですが、ライフゼロの時はどこか(誰か)に頼ろうね…!! ということだけは伝えたいです……!」(鶏南蛮さん)

 当時の状態については、「今回は外食に頼ることでだいぶメンタルも回復しましたし、もしあのときサイゼに行かずに帰ってたら夕食は作れてもそのあとのお風呂や寝かしつけまではもたなかったと思うので…」とのコメントで、かなり気力も体力も限界だったことがうかがえます。

 最後に共感をはじめ多くの反応があったことについては、次のように話してくれました。

 「思った以上にたくさんの反響をいただき、うれしいです! それと同時に、こんなに共感いただけるほど、みなさん育児頑張ってて本当にお疲れ様です……という気持ちです。ぜひ自分へのご褒美も兼ねてサイゼリヤで美味しいごはんを食べてほしいです…!」(鶏南蛮さん)

 疲れ切ってしまうこともある育児。大人もときには、予定よりも、誰かの助けを借りてほっとひと息つく「ご褒美」を優先することも大切なのかもしれません。

 鶏南蛮さんはXのほか、Instagramでも子育てにまつわる日常的なエピソードを漫画で発信しています。

画像提供:鶏南蛮(@akagocawaii)さん

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