ねとらぼ
2025/12/21 22:00(公開)

「こんな日が来るとは……」「脱帽」 ヒトと“タコ”のコラボ動画、披露した“驚き”のパフォーマンスが3400万回再生【海外】

 無脊椎動物の中でも高い知能を持つと言われているタコは、哺乳類に匹敵する能力を示すことがあるほど、非常に賢い生き物です。そんなタコを対象にした前代未聞の実験動画がYouTubeに投稿され、記事執筆時点で3400万回以上再生されるなど話題となっています。

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タコと挑んだ「最悪で、最高にクール」なチャレンジ

 この実験を行ったのは、スウェーデン人YouTuberのマティアス・クランツ(@Mattiaskrantz)さん。 彼が6カ月を費やして“最悪で最高にクールな試み”と題した試みに挑みました。

 クランツさんは、ポルトガルの漁業会社から1匹のタコを購入し、「タコヤキ」と名付けます。

 動画内では、韓国の魚市場でタコを探すシーンが撮影されていますが、実際に迎え入れたのはこのタコヤキ。ここから、クランツさん自身も予想しなかった日々が始まります。

人間からピアノの弾き方を教わるタコ
画像はYouTubeアカウント「Mattias Krantz」からの引用
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タコヤキと挑んだ挑戦、それは……

 クランツさんの挑戦、それは……。

ピアノを弾くタコ
画像はYouTubeアカウント「Mattias Krantz」からの引用

 タコにピアノを教えることでした。

 実はクランツさん、改造楽器の演奏動画で知られるYouTuber。その経験を生かして、今回はなんとタコにピアノを教えてみようと思い立ったようです。

 ですが、タコは非常に警戒心の強い生き物です。そこでクランツさんは、まずタコヤキの信頼を得ることから始めました。

 時間をかけてタコヤキとの距離を縮め、やがてタコヤキは、ようやく水槽の外に設置したキーボードに近づくようになりました。楽器は、触手でレバーを引くと音が鳴るよう改造されています。

ピアノを教わるタコ
画像はYouTubeアカウント「Mattias Krantz」からの引用

 しかし、問題はそこからでした。タコヤキは1度に1〜2音しか鳴らさず、それ以上の上達が見られなかったのです。

 クランツさんはタコヤキの興味を引くためにさまざまな工夫を重ねます。突破口となったのは、水槽に設置した「カニエレベーター」でした。

 これは、タコが1音を鳴らすごとに、好物のカニが透明のチューブ内を少しずつ降りてくる装置。カニという報酬が“見える化”されたことで、タコヤキの行動は変わり始めました。

タコへの報酬の「カニ」を見える化
画像はYouTubeアカウント「Mattias Krantz」からの引用
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タコと人間の初コラボ(?)は無事に成功

 やがてクランツさんは、タコの演奏に合わせてギターを弾くようになります。さらに「ベイビーシャーク」のコード進行を教えることにも成功しました。

 もっとも、本人はこう認めてもいます。「結果はリズムを外れていた」。それでも、タコヤキが吸盤のついた触手でピアノの鍵盤に触れ、音を奏でる信じがたい光景は、多くの人々を魅了し、驚きと笑いをもたらしました。クランツさんはこう語っています。

「おそらく人生で最悪な、そして最高にクールな体験だった。ここまで自分を追い込んだことはなかった」

 クランツさんとタコヤキは現在も、ほぼ1日おきに一緒に遊んでいるそうです。「自分がタコと遊ぶようになったなんて信じられない」と、クランツさんは笑います。

驚きと笑いをもたらした動画、一方で専門家は冷静

 動画のコメント欄には、驚きとユーモアに満ちた声があふれました。

「素晴らしい。でも、あのカニの気持ちは想像もつかない」
「夕食になる運命だったタコを救い、最高の暮らしを与えたんだね」
「タコは驚くほど賢い。これは豊かな教育だよ」
「タコにとっても運命ってわからないもんだな。調理されるタコもいれば、インフルエンサーのペットになるタコもいる」
「人間がピアノを覚えるのに2年かかることを考えたらすごい」
「タコの成功物語は、カニにとってはホラーだ(笑)」
「タコと人間が音楽でコラボする日が来るとは」
「ピアノを弾くことを学んだタコに感心すべきか、教えることに成功した人間に感心すべきか……?」
「こんなに賢いと知ったら、もう食べられないね」

 一方で、海洋生物学者ジェニー・ホフマイスターさんは冷静な見解を示しています。

「タコは音楽を楽しんで演奏しているわけでも、リズムやテンポを理解しているわけでもありません。カニを得るために必要な動作をしているだけなのです」

タコ
画像はPixabay「edmondlafoto」からの引用

広く知られているタコの知能の高さ

 タコは、道具を使い、迷路を記憶し、問題解決を行うことで知られる非常に知能の高い生物です。個体ごとに性格があり、好奇心も強く、その賢さはたびたび研究者たちを驚かせてきました。

 ピアノを弾くタコは、芸術家ではないかもしれません。けれど、その知性と柔軟さ、そして人間との奇妙な共演は、私たちの「常識」を心地よく揺さぶります。

 この動画がこれほど人々をひきつけた理由は、音楽そのものではなく、知性ある生命と向き合う驚きにあったのかもしれません。

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