ねとらぼ

「新しい素材が欲しい!!」 採取地の選択肢を広げることと、魅力的なキャラクターたち

 一方、「マリーのアトリエ」と違って、エリーのアトリエでは「錬金レベル」と「冒険レベル」が分けられています。エリーは身体能力的にはごく普通の女の子であって、1人だと最弱モンスターのぷにぷににすら苦戦します。ヴィラント山なんて、序盤から行ける割に敵が超強いので、エリー1人で迂闊に採取に行くと100%全滅します。

 頑張って冒険レベルを上げれば、ある程度は強くはなるんですが、そのためにも敵をやっつけなくてはならず、これを解決するために冒険者たちと一緒に採取にいかなくてはいけない。

 冒険者と交流をしていくと、その冒険者から新たな採取地を教えてもらえる場合もありますし、そのためにはある程度一緒に採取にいったり、依頼を聞いて仲良くなっておく必要もあります。

 その最たるものが、メインとなる街「ザールブルグ」の隣街「カスターニェ」でして、ここに行くには酒場の踊り娘ロマージュと仲良くなって情報を聞かないといけないですし、「ハレッシュ」や「ダグラス」など強力な冒険者の協力も必要になります。長旅になりますから事前に費用は工面しておかないといけないし、行く時期も入念に検討しなくてはいけません。

 そんな苦労をした上で、ゆらゆら馬車に乗ってカスターニェに行って、色んな採取地の噂を聞いて、一気に作れるものが広がっていく喜び。これもまた「窮屈な状態からの解放」の一つでして、「カスターニェ行き」がゲーム中盤の最重要コンテンツである理由の一つでもあります。カスターニェで流れるBGM、「翔べないカモメの物語」はゲーム中最高BGMの一角。

 カスターニェで戦える「フラウ・シュトライト」戦は、このゲームの戦闘イベントの中でも最難関の一つ。この「フラウ・シュトライト」を倒すために様々な準備をするところも、ゲームの大きな楽しみの一つです。

 ちなみに、ここで仲間の冒険者についても触れておきたいのですが、「エリーのアトリエ」には様々な魅力的な仲間キャラクターが揃っています。

 まず誰よりも、主人公のエリー。

 「エリーのキャラクターにとても好感が持てる」というのが本作の一つの重要要素なんですが、エリーって田舎娘でもあり、「とにかく真面目でひたむき」「自分を助けてくれた錬金術師(マリー)に憧れている」「ただしちょっと抜けている部分もある」という、「頑張ることにきちんと説得力がある」キャラクターなんですよ。その点、前作の主人公であるマリーは、もともとずぼらでいい加減で怠け者な点もあり、そこをプレイヤーがどうにかするという構図でもあったんですが、エリーについては「この娘の力になってあげたい……!」という気持ちが大で、感情移入が非常にしやすいです。ただチーズケーキに対するあまりのこだわりの強さだけは分からん。

 あと、あまり本筋とは関係ないんですが、シリーズ伝統の要素として、「たるを調べると『たぁる』って感じで、なぜか“たるを呼ぶボイスが出る」という点がありまして、この時のエリーの声もとても可愛い。

ゲーム画面より

 他、たとえば先述の「ハレッシュ」や「ダグラス」。彼らは強力な冒険者でもある一方、ダグラスについてはエリーの「恋愛イベント」の対象になるキャラでもあります。「フラウ・シュトライト」戦には関連のイベントもあり、是非ダグラスを連れていきたい。

 ダグラス、がさつでつっけんどんなところもあるんですが、徐々にエリーと打ち解けていく描写は一見の価値あり、といいつつ、ダグラスとのイベントが本当に完遂するのは「エリーのアトリエ」ではなく外伝的存在の「マリー、エリー&アニスのアトリエ」だったりして、こちらでダグラスの産まれ故郷にいったらダグラスの妹と話すことになってダグラスが慌てるシーンとか超好きなのですが、脇道になり過ぎるので一旦おいておきます(ちなみに「アニスのアトリエ」での「翔べないカモメの物語2」アレンジも最高of最高なので、是非これだけでも聴いてみてください。GBAでこの曲流れてたのマジで信じられない)。

※こちらで聴けます

 ただしダグラスは、調合の途中に来訪して、ネジ回しとかを依頼してくるのは正直、勘弁して欲しいです。あれグラセン鉱石(レアアイテム)いるんやぞ。

 前作にも登場した「ミュー」や「ルーウェン」「エンデルク」、敵から必ず逃げられるという能力が超有用な「ユーリカ」などの他、先述した「ロマージュ」と仲良くなると一緒に旅に出るエンディングもあったり、前作主人公の「マリー」が仲間になる展開なんかもあったり、各キャラのイベントは見ごたえばっちりです。

 さて、こんな仲間キャラの一人に「アイゼル」という女の子がいます。このアイゼル、貴族出身で、当初のキャラクター設定的には非常にツンケンした感じで、今でいう悪役令嬢的な挙動・言動なのですが、同じアカデミーの生徒である「ノルディス」に想いを寄せていて、エリーとノルディスの接近が面白くなかったんだ、ということが後々分かります。

ゲーム画面より

 アイゼル、仲良くなっていくとちょっとずつ態度が軟化していって、最初は「あなたはいいわよね、ヒマそうで」とか嫌味全開だったのが、段々と「どう、最近うまくやってる?」とか笑顔を見せてくれるようになるのが、「ザ・ツンデレ攻略」という感じで好き過ぎます。いやまあアイゼルは攻略対象キャラクターではないので個別エンディングがあったりはしないし、イベント自体は薄味なんですが、少しずつ態度が軟化していって恋バナとかも始める様子は、「田舎から出てきたエリーの一番の友達」が出来たようで、見守っているこちらの胸も温かくなりまくるわけです。

 ただ、このアイゼル、当初は友好度に上限が設けられていて、様々なイベントをクリアすることでようやく仲良くなれる他、恋愛対象キャラのひとりであるノルディスとのフラグを入念に叩き折らないといけないなど、仲良くなるまでのハードルは非常に高いです。だからこそ達成のしがいがある。エリーのアトリエはアイゼルを攻略するゲーム。

 「ヴィオラ―トのアトリエ」でアイゼルが登場した時は「マジか……」ってなりましたよね。シリーズの旧キャラが新作に登場する展開好き。

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「エリーのアトリエ」のリメイクも是非

 ところで先日、SteamやNintendo Switchなどで「マリーのアトリエ」のリメイク版が出たのは、皆さんもご存知のことではないかと思います。

 いい加減長くなりすぎたので、ここでは詳細は避けるんですが、このリメイク版、正直めっっっっっっちゃくちゃ出来が良かったんですよ。「旧アトリエ」ならではの「面倒くさいけどやりがいがある」要素はきちんと残しつつ、モダナイズして遊びやすくなった箇所も山ほどあって、旧作へのリスペクトと新規参入者への心遣いを、これ以上ないほど感じ取ることの出来る、「わかってる」リメイク過ぎたわけなんです。あとシアが可愛い。

 個人的には、「エリーのアトリエも……! エリーも是非、同じ感じでリメイクを……!」と思うこと大であって、その思いもあってこの記事を書いた次第なのです。何卒よろしくお願いいたします。

 今日書きたいことはこれくらいです。

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