ねとらぼ
2026/01/17 07:15(公開)

日本のレトロカメラ「チェキ」の海外人気が止まらない 富士フイルムは4年で3度のフィルム増産

 スマホで写真が撮れる時代。その中にあって今、日本でおなじみのインスタントカメラ「チェキ」が世界中で人気を集めています。近年、チェキのレトロなデザインと独特の撮影体験が、SNSを中心に注目されています。

 特に反応が大きいのは、Z世代やミレニアル世代といった若い世代。「新しいデジタル機器」ではなく「新しいアナログ体験」として、チェキが受け入れられているのです。なぜ日本のチェキは、ここまで外国人の心をつかんでいるのでしょうか。

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「かわいい!」「欲しい!」 TikTokにあふれる反響

 TikTokには、チェキを紹介する動画が数多く投稿されています。そのコメント欄をのぞくと、海外ユーザーのリアルな反応がはっきりと見えてきます。

「かわいい! デザインが最高」
「すごいレトロ感。逆に新しい」
「私もinstax miniを持ってるわ」
「ずっと欲しかったカメラそのもの」
「子どものころに憧れてたデザイン!」
「種類が多すぎて、どれを買うか迷う」
「おもちゃみたいなのに、意外といい値段だよね」

 こうしたコメントから伝わってくるのは、まず“見た目への強い魅力”。どうやら画質や性能以上に「持って楽しい」「見せたくなる」ことが評価されているようです。

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なぜ今、“日本のレトロデザイン”が海外で刺さるのか

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 チェキで使われるフィルムは、18層構造。撮影後、フィルムが排出され、化学反応によって少し時間をかけて写真が浮かび上がります。

 撮り直しは簡単ではありません。フィルムも安くはなく、一枚一枚が貴重です。それでも、この不便さこそが、スマホ世代の外国人には新鮮に映っているようです。

 海外メディア『CNN』は、チェキの人気を「デジタル時代への小さな反抗」と表現しました。また、富士フイルムの担当者も、「効率とは正反対にある体験」だと語っています。便利すぎないからこそ、楽しい。この感覚は、近年海外で広がる日本のレトロ文化ブームとも重なり、強い共感を生んでいるようです。

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世界で愛される日本の「チェキ」 フィルムは4年で3度の増産へ

 この人気は、一時的な流行ではありません。海外メディア『Digital Camera World』によると、富士フイルムは4年間で3度目となるインスタックスフィルム増産を決定しています。

 2026年末までに、生産量は2022年比で約50%増。それだけ世界中でフィルムが足りなくなるほど、チェキが売れ続けているということでしょう。

 現在チェキには、ミニ、スクエア、ワイドという3つのフィルムサイズがあり、シンプルで使いやすいモデルから、高機能モデル、デジタルと融合したハイブリッド機まで幅広く展開されています。「どれを買えばいいか迷う」という声が出るのも納得です。

 海外では「instax(インスタックス)」と呼ばれているこのカメラ。日本では、親しみを込めて「チェキ」という愛称で長年親しまれてきました。

 高性能でも最先端でもない、それでも「かわいい」「欲しい」と言われ続ける存在。レトロなデザインと、写真を待つ時間。そのすべてが、今の世界にちょうどいいのかもしれません。

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