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ねとらぼ
2026/02/24 19:45(公開)

【あのVTuberに花束を】アニメみたいな青春したい! 「星川サラ」と「フレン・E・ルスタリオ」のふたりバンド「E♡Star」の活動は、まるで“アニメ1クール&劇場版”そのもの

(星川サラ「【3DLIVE】バンド初ライブ✨劇場版E♡Star!ここが透明スタートライン!【 #ほしふれんず3Dライブ 】」より)

 にじさんじの星川サラさん(以下・星川さん)とフレン・E・ルスタリオさん(以下・フレンさん)のコンビ「ほしふれんず」によるバンド「E♡Star(イースター)」のライブが2月8日に行われました。ギターは星川さん、ベースはフレンさん。とても演奏がうまく、このライブだけでも十二分に楽しめる内容ではあります。

 しかしこのライブは、今までの練習配信をチェックしてから見ると、視点がガラリと変わるはずです。それはまるで、今までコツコツ頑張ってきた友達が、学校祭で晴れ舞台を飾るのを観るような感慨深さ。努力と笑いと涙の思い出が物語となって脳裏に蘇り、感動が倍増するかのような感覚です。

 星川さんとフレンさんは1年間、月イチで練習配信をするシリーズを実施してきました。今回は「E♡Star」が辿ってきた道のりを振り返りつつ、成長コンテンツとしてのふたりのバンド活動の魅力を追ってみたいと思います。

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ライター:たまごまご

オタク・サブカル・VTuber系ライター。MoguLive、コンプティーク、PASH!、ねとらぼ、QJwebなどで書いています。女の子が殴りあうゲームが好きです。
X:@tamagomago


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最初は殴り合う仲だった星川&フレン

 この企画が始まる前、星川さんとフレンさんは犬猿の仲でした(プロレス的な意味で)。元々先輩である樋口楓さんが大好きだった星川さんと、戌亥とこさんを敬愛していたフレンさん。お互いがそれを知っているにもかかわらず双方の想い人にちょっかいを出すムーブを見せたことで、両者ともいらだちと嫉妬が爆発。以降、接点がある度に罵り合いがずっと続いており、挙げ句の果てには、2023年に“ローション殴り合い”で因縁を晴らすという結論に到達するほどでした。

 そんなバトル関係だったふたりに転機が訪れます。星川さんがフレンさんを、バンドに誘ったのです。

 アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』同時視聴中に強く感化され、「こんな青春がしたい!」と思った星川さんが、勢いでフレンさんにバンド計画を通話で持ちかけました。そのときの会話がこちら。

星川「星川と……バンドやんない?」
(中略)
星川「ギター、やりたいなって思って……」
フレン「え、やろうよ! え、いいじゃん!」
星川「え、いいの!? いいの!? ホントに? え、ホント? ホント? あの、あれ……だよ、あの、青春……したい、星川、バンドで」
フレン「ふたりでバンドやるってこと?」
星川「ふた……星川、あんま友達いないから、一旦ふたりになるかもしれないけど……」
フレン「なるほど、確かに星川、友達いないから」
星川「うるせぇな、お前とふたりなんか苦痛でしかないけど、まあとりあえずふたりかなみたいな……」
フレン「電話かけてきておいて、そんなことある?(笑)」

星川サラ「【完全初見】ぼっち・ざ・ろっく!全話同時視聴する!BOCCHI THE ROCK【星川サラ/にじさんじ】」より抜粋。※敬称略)

 突発でバンドを結成した瞬間を、リスナーみんなが見ていました。ライバル関係が解消されたわけではないようですが、星川さんの頭に浮かんだ仲間がフレンさんだった、というのは間違いないようです。星川さんも電話を切った後、思わず「あいつ、いいやつやな!」「人生で楽しみ増えた!」と叫びました。

 2024年8月。1回目のコラボが行われました。以降、配信タイトルを見るとわかるように「第◯話」とアニメのタイトルのようになっています。

 これは、バンド企画のコンセプトをアニメっぽくしたいという星川さんの発案。「バンドがやりたい」だけでなく「アニメみたいな青春を送りたい」というのが企画の主軸に据えられ、毎回オフコラボを行うことになりました。

 そのため、配信終わりには次回予告もあります。1年間計画で全12話、リアルタイム進行のアニメみたいな青春バンドストーリーが始まりました。

星川「友達になりたいの? 星川と?」
フレン「え、ううん。全然他人でもいいんだけど。赤の」

星川「ああ、そう。うん、じゃあ今日はそんな赤の他人と……(笑)」
フレン「赤の他人に急に電話して『バンドやろう』って言うなよ!(笑)」
星川サラ「【第1話】今日からバンド結成!? 告知ありオフコラボ!#ほしふれんず【星川サラ/フレン/にじさんじ】」より抜粋。※敬称略)

 まだまだ不仲モード(?)は抜けていませんが、会話のやりとりや息の合い方は完璧。きつい言葉をお互いにぶつけあいつつも、ワクワクが止まらない様子が伝わってきます。

 今まで楽器をやったことがなかった星川さん。今回の企画のためにネイルを落とすほどの気合の入れようで、これにはリスナーも「本気でやるんだ」と驚き。一方、フレンさんはコントラバス経験があり、ちょうど新たに楽器に挑戦したかったそうで、まさに渡りに船。かくして凸凹コンビによる、1年計画の定期バンド活動が本当に始まりました。

(星川サラ「【第1話】今日からバンド結成!? 告知ありオフコラボ!#ほしふれんず【星川サラ/フレン/にじさんじ】」より)

 バンド名はリスナーから募集し、「E♡Star」に決定。やりたい曲も「夢」という形でどんどん出てきます。

 その中に、大塚愛さんの『さくらんぼ』がピックアップされています。この曲を星川さんが出したのには理由がありました。フレンさんと話すようになってから、ちょうど2年くらい。“そういや(お互いに)ヒドイコトもされたし、ヒドイコトも言ったし”……そんな『さくらんぼ』の歌詞が自分たちにぴったりだったのです。これ以降『さくらんぼ』は、「E♡Star」の活動と切っても切れない大事な曲になっていきます。

 他のメンバーは入れず、ふたりでバンドをやっていこうと決意。このときのふたりの目の前には、楽しく明るいビジョンしかありません。仲間と一緒に「第2話に続く!」ができること自体が、幸せなことです。

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楽器購入、バンド衣装…… 初めての体験は夢いっぱい

 1カ月後の2024年9月。第2話はもちろん楽器購入回。ふたりのコラボは、青春アニメみたいなことを全部やるのが目的でもあるので、練習風景だけでなく購入時の動画も編集して流されています。

 星川さんが購入したギターは、Ibanez J-LINE TM730-PPK(Pastel Pink) [Limited Model]。フレンさんが購入したベースは、Phoenix Bomber Bass BB-4-109 Custom [Akihito Tokunaga Model] Candy Apple Red。同時に日本に数少ないと言われている、Hofner LTD500/15(SB)も購入しています。

 ストラップは猫の足跡をモデルにした、RIGHTON! STRAPS BLACK CATの白と黒でおそろい。あれ、それって仲良しでは……?

(フレン・E・ルスタリオ「【第2話】ついに楽器購入!!初演奏しちゃいます♡ #ほしふれんず【星川サラ/フレン/にじさんじ】」より)

 そして、初めての『さくらんぼ』の演奏が23分くらいから披露されています。結果としては……ふたりとも大笑いしてしまい、手に負えないことになってしまいました。コメント欄も「草」で埋まっていましたが、同時に「結構うまいのでは?」という声も。これがふたりの伝説の、第一歩。

 このときのふたりは本当に音楽初心者なので、そもそも曲が難しいのかどうなのかがわからない、というリアルな「楽器経験あるある」状態でした。

(星川サラ「【第3話】ついにバンド衣装発表!楽器練習オフコラボ🎸✨【星川サラ/フレン/にじさんじ】#ほしふれんず」より)

 2024年10月の第3話では、第1話でリスナーから募集したバンド衣装が発表されました。キュート&ポップな衣装が並ぶ中、楽器を持っても映えるようなデザインの衣装が選ばれましたが、それ以外もどれもかわいいものばかり。視聴者を巻き込み、ふたりのワクワクはどんどん膨らんでいきます。

 2024年11月の第4話。49分くらいから『さくらんぼ』(BPM90、だいたい半分くらいのスピードです)の通し演奏が披露されます。第2話の初めての演奏を聞いてから比較すると、その腕の差は歴然。ものすごく忙しいであろうふたりが練習を積んできたのがよくわかります。

フレン「めっちゃうまくなってる! 星川が! やばい
星川「いやそんなことない! いやー! 手汗さわっとく?
フレン「いやいい」

フレン・E・ルスタリオ「【第4話】遂に一曲目完成!?初エフェクター体験もあるよ! #ほしふれんず【星川サラ/フレン/にじさんじ】」より抜粋。※敬称略)

 お互いを褒め合い、距離が縮まったようでいて、ちゃんとふたりのどつきあい的な会話も磨きがかかってきました。でも視聴者は感じ取っていたようです。着実にふたりの仲は、今まで以上に近づいてきていると。

クリスマスは大好きな先輩たちと……!

星川「今日はクリスマスパーティーっぽいことをいっぱいしたいんですよ。ちょっと、いいですか、付き合ってもらっても。青春に!
フレン「お願いします!
戌亥「楽しそう、青春とやら」

星川サラ「【第5話】クリスマスSP🎄大好きな人達とオフコラボパーティー!🎁✨【星川サラ/フレン/戌亥とこ/樋口楓/にじさんじ】#ほしふれんず」より抜粋。※敬称略)

 2024年12月の第5話では、「E♡Star」初のゲストとして、戌亥とこさんと樋口楓さんが参加しています。それぞれ先輩たちが好きすぎるがあまり、ライバル状態がパーティー中でも続いていたふたり。戌亥とこさんと樋口楓さんにそれぞれプレゼントを用意して、一番欲しいものを選んで欲しい、というセンス対決的な展開も観られます。

戌亥「結局、なに、あなたたちはクリスマスも戦い続けるの?」
フレン「今日は戦いに来たんで!」

星川サラ「【第5話】クリスマスSP🎄大好きな人達とオフコラボパーティー!🎁✨【星川サラ/フレン/戌亥とこ/樋口楓/にじさんじ】#ほしふれんず」より抜粋。※敬称略)

 またこのまま喧嘩に……? となりそうな雰囲気でしたが、バンド演奏になると一気に仲の良さが出るのが「E♡Star」。樋口楓さんがドラムに、戌亥とこさんがボーカルになり、YUIさんの『CHE.R.RY』をここで初披露します(1時間1分あたりから)。

(星川サラ「【第5話】クリスマスSP🎄大好きな人達とオフコラボパーティー!🎁✨【星川サラ/フレン/戌亥とこ/樋口楓/にじさんじ】#ほしふれんず」より)

 コメント欄では、樋口楓さんのドラムのうまさ、戌亥とこさんの歌のうまさに驚く声が続出していました。そしてなにより、星川さんとフレンさんの上達をここまで観てきたファンは、一歩ずつ着実にうまくなっているふたりの演奏に感動の声をあげました。

「1ヶ月で合わせでここまで弾ける星川すごいな。。。」
「活動の合間をぬって練習してる2人の上達も凄いしでろーんさんのドラムが加わると一気にバンド感増してめっちゃわくわくした」
「プロの演奏からは得られない栄養があるんやな…胸が不思議な感情でいっぱいだ…」
(いずれも、星川サラ「【第5話】クリスマスSP🎄大好きな人達とオフコラボパーティー!🎁✨【星川サラ/フレン/戌亥とこ/樋口楓/にじさんじ】#ほしふれんず」のコメント欄より引用)

 こうした感想が続々とコメント欄に書き込まれています。

 もちろん、プロの演奏に比べたら、まだ拙さはあります。けれども真剣に音楽に取り組みながら、青春を貪欲に全部楽しみ尽くしたいという姿勢がよく出ているクリスマス回は、リスナーの心にあたたかい火をともしました。

約12時間の「お泊り」回は神回確定

 2025年1月の第6話は、青春系アニメなら欠かせない「お泊り」回。22時にスタートして、朝の4時くらいまで夜ふかししながらおしゃべりし続け、午前9時過ぎまで寝ている様子も配信で流されています。

(フレン・E・ルスタリオ「【第6話】不仲払拭!?おうちにお泊り楽器練習会!! #ほしふれんず【星川サラ/フレン/にじさんじ】」より)

 途中、お風呂に入っている星川さんにフレンさんが突撃したり、寝起きのフレンさんに星川さんが突撃したりと、普段絶対観られないハプニングもあります。まさに青春アニメで憧れたシチュエーションイベントそのもの! これには12時間近く見守っていたファンたちも大喜び。

 やりたいことを全部やるスタイルのふたり。和気あいあいとした会話や楽器練習の様子がたっぷり味わえるこのアーカイブを観て、不仲だなんて思う人は誰ひとりいるはずもありません。独特なふたりの距離感から感じられるのは、「今すごく楽しい」という幸福感あふれる思いでした。

(星川サラ「【第7話】告知あり✨新曲楽器練習&お菓子作りに挑戦!?🎸【星川サラ/にじさんじ】#ほしふれんず」より)

 2025年2月の第7話以降は、オープニングで「今までの振り返り」のアニメが入るようになりました。

 この回で練習しているのは、Bump of Chickenの『ray』。半音下げチューニングが入る難曲ですが、どんどんうまくなっていくふたり。全12話のうち半分が過ぎてからは、やり残しがないように思いっきり貪欲に青春を謳歌しはじめます。

学校で、海で……素直な気持ちが吹き出してくる

 第8話は学校の貸し切りロケを行っています。さすがにこれには、星川さんは「ちょっとやりすぎじゃない?」、フレンさんも「本当にね(笑)」。青春といえば学校だ、という考えのもと許可を取って行ったそうです。

 学校内で撮影したビデオでは、テンションあがりまくり。自分たちの以前の学校生活を振り返りながら、黒板に落書きをしたり、体育館でバスケをしたり、放送室から放送してみたりと、羽根を伸ばすふたりの様子が観られます。もちろんご飯は晴天の屋上で! そして屋上に登ったからには叫ばなきゃ!

(フレン・E・ルスタリオ「【第8話】ロケ決行!学校に行って演奏してみた!! #ほしふれんず【星川サラ/フレン/にじさんじ】)より)

星川「いっぱい練習して!」
フレン「E♡Starライブ出来るように!!」
星川「せーの!」
星川・フレン「頑張るぞー!!」

フレン・E・ルスタリオ「【第8話】ロケ決行!学校に行って演奏してみた!! #ほしふれんず【星川サラ/フレン/にじさんじ】」より抜粋。※敬称略)

 学校に来たことで心がぐっとほぐれたのか、ふたりのトークは今まで以上に素直になっていたように感じられます。

フレン「確実にね、星川もね、あのー、なに、新しい曲からどんどんうまくなっていく成長ペースが速くなってる気がする」
星川「ありがとう……フレンが褒めてくれるから頑張れるよ」
フレン「うわ!」
星川「……っていうことにして(笑)」

フレン・E・ルスタリオ「【第8話】ロケ決行!学校に行って演奏してみた!! #ほしふれんず【星川サラ/フレン/にじさんじ】」より抜粋。※敬称略)

(星川サラ「【第9話】イースターSP🐣先輩達とオフコラボパーティー!🌸【にじさんじ/星川サラ/フレン/月ノ美兎/リゼ・ヘルエスタ】」より)

 2025年5月の第9話では、バンド名の「E♡Star」にかけて、イースタースペシャル(本来のイースターは4月ですが、諸事情でひと月延期でした)として、月ノ美兎さん(イースターの兎)とリゼ・ヘルエスタさん(イースターの卵)をゲストに招き『GLAMOROUS SKY』を初披露しました。このチームの演奏は、後の「劇場版」のフラグになります。

 第10話はスタジオでの助っ人凸待ち。にじさんじのライバーがふたりの演奏にあわせるべく歌と演奏を披露してくれる、豪華な回になっています。

(フレン・E・ルスタリオ「【第10話】助っ人登場!?ドラム&ボーカル凸待ち!! #ほしふれんず【星川サラ/フレン/にじさんじ】」より)

 参加したライバーたちの上手さもさることながら、他の参加者も言っていますが、確実に演奏技術があがっている星川さん・フレンさんの腕前が、しみじみ感じられる回でもあります。リスナー視点だと、軽音楽部が友達を招きながら音楽室で練習しているのを観ているような、心躍る盛り上がりが楽しめます。

 参加型練習という体ではあるのですが、参加者も、星川さんとフレンさんも、ものすごく緊張しているのが伝わってきます。ゆるく楽しくを大事にしてはいるものの、やるべきときはやる真剣さもまた青春のうち。今までも本気で練習してきたふたりではありますが、このときドラムやボーカルとあわせる楽しさを知ったことで、より一層楽器を演奏する楽しさに目覚めたようです。

 そして2025年7月の第11話は、青春に欠かせない海回。スタッフを連れて行くことすらせず、星川さんとフレンさんがふたりで江の島に飛び出しました。

 砂浜に自分たちのロゴを書き、観光をし、夜は花火で(撮影を途中放棄するレベルで)大盛りあがり。夜の海の効果からか、第8話の学校ロケ以上に素直な感情でふたりが語り合っている様子を、ビデオで見ることが出来ます。

 たとえば、第10話の凸待ちで、たくさん練習していったのに配信で一番へただった、と語るのは星川さん。後に、泣きそうになったことを告白しつつ「『あ、こんなに真剣にやれてんだ、あっ、青春じゃん!』ってなった」と語っています。

フレン「それをプラスに捉えられるのがいいとこだよね」
星川「フレンが一緒だからね…」
フレン「笑。今日、素直だな…」

星川サラ「【第11話】全力楽器練習!そして青春といえば海!いってきた!!!【星川サラ/フレン/にじさんじ】#ほしふれんず」より抜粋。※敬称略)

 いつも以上に素直な星川さんとフレンさんの会話の中では、なぜ0からスタートし、「弾けない」ところから配信で見せたのか、というこの企画そのものについてもクリティカルな感想が出ていました。

星川「成長…してくのを見てもらうの、スキだからな。ヘタクソって言われながら、ちょっとツラい思いしながら、前に進んでくみたいなのめっちゃスキなの!笑」
フレン「逆境をバネにするタイプね笑」
星川「やっぱ痛みを感じてこその人生だからね」
(中略)
星川「成長過程を見せるってさ、なんか色々言われたりするじゃん。成長できてないやん、とかさ」
フレン「そだね、うん」
星川「それを言われるかもしれないけど、1年いっしょにやってほしい、みたいなさ、話をしたと思うんだけど、ちゃんと最後までやりきれそうなのが嬉しい」

星川サラ「【第11話】全力楽器練習!そして青春といえば海!いってきた!!!【星川サラ/フレン/にじさんじ】#ほしふれんず」より抜粋。※敬称略)

 実際はヘタクソなんて言葉はほとんど飛ぶこと無く、リスナーの「めっちゃ上手くなってる!」などの温かい声で励まされていたふたり。星川さんは「みんなが優しすぎて……全然そんな……挫折! ってならなかった。幸せです」と語りました。フレンさんに対しても素直になっていた星川さんですが、今回はリスナーにもとても素直です。

 リスナー側からふたりへの「上手くなってる!」という感想の数々は、おそらく本音でしょう。だからなおのこと、この発言は「E♡Star」の成長を追っていた人たちにはぐっと来るものがあります。

 フレンさんとの関係について、星川さんはさらに回想を巡らせます。

星川「フレンとじゃなきゃ、出来なかった」
フレン「うわ!笑 今日イイね……笑」

星川サラ「【第11話】全力楽器練習!そして青春といえば海!いってきた!!!【星川サラ/フレン/にじさんじ】#ほしふれんず」より抜粋。※敬称略)

(星川サラ「【第11話】全力楽器練習!そして青春といえば海!いってきた!!!【星川サラ/フレン/にじさんじ】#ほしふれんず」より)

 夜の海の空気に当てられて、本音を言い合ったふたり。

 動画を見終わった後の気まずさは必見です。あがったテンションでやりすぎて恥じるのもまた、欠かせない青春体験です。

 最終回では、今までの11話分を振り返る総集編の動画も流されました。フレンさんいわく、総集編の動画を見ている最中、星川さんが「なんかさみしい」と言ったとのこと(星川さんは否定していますが)。

 ふたりが1年間かけて練習してきた『さくらんぼ』の完成形もここで披露(39分40秒あたりから)。あとは残すところ、アニメで言うところの「劇場版(本当に劇場でやるわけではなく、豪華版アフターストーリーという意味合い)」である3Dライブを残すのみ!

透明スタートライン

 「劇場版」を冠した3Dライブでは、新曲『透明スタートライン』が公開されました。作詞は稲葉エミさん、作曲は前澤寛之さん。アニメ『けいおん!』の名曲『ぴゅあぴゅあはーと』を作ったコンビです。

 全12話の「E♡Star」の活動を見たうえで書かれた作詞の中には、ふたりの思い出がいっぱい、まっすぐな言葉で詰め込まれていました。

Go! 星よ降れ降れ
うれしいも かなしいも はんぶんこ しよう
いいスタート
眠い朝も 寝落ちの夜も おそろいの笑顔で

そう 2人一緒なら最強!って
根拠なんてないけどおもう 不思議
なんだってやれそうな気がした
(『透明スタートライン』の歌詞より)

 学校に行ったときに黒板に書いた内容はライブの背景にもなっていましたが、「『うれしい』も 『かなしい』も はんぶんこ!!」「2人一緒なら最強!!」などの文言は、この曲の歌詞にも採用されました。

(星川サラ「【3DLIVE】バンド初ライブ✨劇場版E♡Star!ここが透明スタートライン!【 #ほしふれんず3Dライブ 】」より)
(星川サラ「【3DLIVE】バンド初ライブ✨劇場版E♡Star!ここが透明スタートライン!【 #ほしふれんず3Dライブ 】」より)

 星川さんとフレンさんは、全12話と劇場版を通じて、大切なことを教えてくれました。それは「青春は作れる」ということです。

 第5話で星川さんはこんな発言をしていました。

「うちら失った青春を取り戻そうとしてるんですよ、この1年で」

 青春は、年齢やタイミングは関係ない(フレンさんは17歳ですが)。どんなときであろうと、青春の楽しいことをしようと決めて全力で行動すれば、きちんと青春になる。1年間かけて青春っぽいことを片っ端からやったふたりの笑い声を聞けば、それは十分伝わってくるはずです。

箇条書きの夢ひとつずつ
叶えて今日まで来たこと
褒めるとこしかない!

(『透明スタートライン』より)

 楽器の練習も本気だったのは、彼女たちの演奏を聞けばわかりますが、青春するための行動力も本気でした。1年という長い時間、月イチで定期的に、“箇条書きの夢”を全部“叶えて”きたふたり。もちろん練習などの面で大変だった部分はあるでしょうし、毎月アニメ青春的なネタを盛り込みながらエンタメとして見せ続けるということ自体大変な労力です。

 しかしふたりは、自分で自分たちを“褒める”ポジティブな姿勢をずっと保っているので、どの回からでも安心して、青春模様を見ることが出来ます。決して、青春を諦めるような姿勢を見せることはありませんでした。

 それと同時に、リスナーのみんながふたりをポジティブに応援しているからこそ、その青春が保たれたのも忘れてはなりません。

 第1話のバンド名を決める段階から、ふたりはリスナーと一緒に考える形式を取りました。バンド衣装もリスナーから募集しています。つまり星川さんとフレンさんの青春が始まったと同時に、リスナーもその青春に参加していたのです。

 青春は作れるし、人を巻き込んで幸せにもできます。巻き込まれた人の幸せが、VTuberの幸せを後押しして、さらに熱い青春を生み出します。アニメのような青春を送る成長コンテンツを、1年もの時間をかけてリアルタイムで追うことができるのは、キャラクター的でもあり人間的でもある、VTuberという配信形態ならではです。

 「E♡Star」は劇場版で一旦区切りをつけるようですが、あまりに多幸感あふれるシリーズだったので、第2期にも期待してしまいたくなります。青春は確かに終わりがあるから味わい深いものだけれども、何度でも新しい目標を持って続けることもできるのですから。

 ちなみに、にじさんじでは他にも「2時だとか」「解散GIG」「楽団V!VO」「今宵、××と夢を見る。」といったバンド・演奏ユニットもあります。成長コンテンツとしてのバンドストーリーが好きな人は是非チェックしてみてください。

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