ねとらぼ
2026/04/18 07:00(公開)

育てている植物“たった1センチ”間違えて切っただけで…… 身の毛がよだつ結末に「ううっ…もっと早く知りたかった」「今後は気を付けます」

 イチジクをはじめとした多数の植物を育てている男性が、植物の剪定について解説する動画がYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で2万6000回以上再生され、「ううっ…もっと早く知りたかった」「今後は気を付けます」と注目を集めています。

その1cmで腐る…一生傷を負わせますか?剪定の真実
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植物の剪定について解説

 動画を投稿したのは群馬県在住、趣味の度が超えてジャングルとなっている敷地の中で、たくさんの植物と暮らしているあつおさんです。普段はYouTubeチャンネル「あつお」に、植物を育てるコツや少し変わったフルーツを食べてみた感想などを投稿しています。

 今回話題を呼んだのは、植物の剪定について解説する動画です。あつおさんによると、剪定はただ枝を切る作業ではないのだとか。実は切る位置がたった1センチ違うだけで、植物が健康に育つのか、病気が入りやすくなるのか、結果が大きく変わってしまうのだといいます。

 アメリカの樹木学者が数万本の樹木を解剖した結果、「剪定位置が悪いと植物は一生ダメージを抱える」ことがわかっているそうです。今回はその研究結果とともに、正しい剪定位置となぜその位置が重要なのか、同時に植物の中で何が起きているのか、要点を絞って教えてくれます。

剪定位置が悪いと、植物は一生もののダメージを受けてしまいます
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NG剪定3パターンとその理由

 まず木にとって負担が大きいという、やりがちなNG剪定として挙げられたのは、「幹ギリギリで切る」「枝を長く残す」「角度を気にせずに切ってしまう」の3パターンです。

NG剪定の3パターン
NG剪定の3パターン

 これらがNGとされる理由としては、植物は人間のように傷を治しているわけではないことが挙げられます。人間はケガをすると自然に治って皮膚が再生していきますが、植物は傷を治さずに封じ込めており、これはCODIT理論と呼ばれているそうです。

 また研究によって植物は腐敗を止めるため、内部に4つの防御壁を作ることがわかっているとのこと。そのため剪定する位置が悪いと、腐朽菌や病気、枝枯れに繋がってしまう可能性があるそうです。それでは剪定をする際は、どこをどのように切ればいいのでしょうか。

 その答えは枝の付け根にある、少し膨らんだ部分を残して切ることです。この組織は「ブランチカラー」と呼ばれていて、後に説明するカルスの形成能力、防御組織、腐敗拡大防止組織が集まっているため、剪定をする際はここを残して切る必要があります。

ブランチカラーは残します
ブランチカラーは残します

 先程NGパターンとして紹介した「幹ギリギリで切る」について考えてみると、これではブランチカラーを削ってしまい、木が持つ防御システムを破壊してしまうことがわかります。

幹ギリギリで切ると、ブランチカラーが削れてしまいます
幹ギリギリで切ると、ブランチカラーが削れてしまいます

 スタブカットとも呼ばれる「枝を長く残す」では、残った枝に栄養が届かず枯れ枝になり、そこから腐朽菌が侵入して病気の入り口になってしまいます。

枝を長く残すと病気の入り口になる可能性が
枝を長く残すと病気の入り口になる可能性が

 「角度を気にせずに切ってしまう」では切り口が水平すぎると水がたまりやすくなり、木材腐朽菌が侵入する可能性があります。枝を切る際は、少しだけ傾けて剪定するようにしてくださいね。

切り口が水平すぎると、水がたまってしまいます
切り口が水平すぎると、水がたまってしまいます
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植物の仕組み

 NG剪定とその理由の次は、植物の仕組みを説明します。植物は枝を切るとブランチカラーから、傷を覆う細胞の塊である「カルス」と呼ばれる組織を生み出します。そのためブランチカラーを残しておくと、時間とともにカルスが円を描くように作られていき、傷を覆ってくれるのです。海外ではこの現象を「ドーナツ・フォーメーション」と呼ぶこともあるのだとか。

ブランチカラーからカルスが生まれます
ブランチカラーからカルスが生まれます
実際のカルス

 そして植物が果樹の場合は、花芽、栄養分配、樹勢に影響を及ぼすことから、さらに剪定の影響が大きくなります。植物は強剪定をすると栄養成長(根・茎・葉を大きくする成長のこと)を優先するため、枝は伸びるけれど実が付きにくくなってしまいます。逆に適切な剪定ができていれば枝更新や日当たり改善、花芽形成が起きて、木の未来が明るくなっていくのです。

果樹の場合はさらに剪定が重要になってきます
果樹の場合はさらに剪定が重要になってきます

 剪定は植物の目線で考えると、外科手術のようなもの。剪定をする際は今回教えてもらった3つのポイントを押さえておきたいですね。剪定は奥が深いけれど、植物の仕組みを理解するととても面白い作業だと話すあつおさんなのでした。

3つのポイントを押さえて剪定に取り組みたいですね
3つのポイントを押さえて剪定に取り組みたいですね

勉強になりました」「有意義なお話」と反響

 この投稿に対し、YouTubeでは「剪定する時、気を付けないとならないのですね。ブランチカラー残して切るようにします! いつも有意義なお話をありがとうございます」「スタブカットが悪いのは知っていたけどブランチカラーのことは知らなかった、勉強になりました、ありがとうございます! あとイチジク君かわいい……」「超テキトーに切っていました……今後は気を付けます」などの声が寄せられました。

 あつおさんはこの他にも、YouTubeチャンネル「あつお」やX(Twitter/@AMR45937358)で情報を発信中。育てている200~300品種ものイチジクや熱帯果樹などの様子、植物を育てるコツなどを見ることができます

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動画提供:YouTubeチャンネル「あつお

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