ねとらぼ
2026/05/16 07:15(公開)

「これは続けられる」「ゲームみたい」 海外が熱狂する「日本式ウォーキング」 検索2968%急増の大ブームはなぜ起きた?

 少し前に日本でも話題になった「日本式ウォーキング」が、いまも海外でフィットネストレンドとして広がり続けています。海外SNSでは「Japanese Walking」という言葉で定着。エクササイズ動画や体験投稿が、次々とアップされています。

 2025~2026年におけるGoogle検索数は、海外フィットネス業界の調査で約2968%と急増。TikTokでも実践動画が次々と投稿され、「普通に歩くより楽しい」「続けやすい」「これならできる」と大きなムーブメントになっているのです。

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頑張りすぎないのに効く。海外で注目される「日本式ウォーキング」

 海外で日本式ウォーキングが広がっている理由の一つが、ハードすぎないことです。

 ここ数年、海外では高強度トレーニングを中心としたフィットネスブームが続いていました。その中で、短時間で自分を追い込む「HIIT」トレーニングや高負荷ワークアウトが人気になる一方、「疲れて続かない」「運動が義務みたいになる」という声も増えていました。

 そんな中で注目されたのが、日本式ウォーキングでした。

 方法はとてもシンプル。少し息が上がるくらいの早歩きを3分、そのあと普通のペースで3分歩く。このサイクルを30分ほど繰り返します。

 海外メディアでは、「誰でも始めやすい」「ジム不要」「特別な器具がいらない」などと紹介され、運動初心者や中高年層からも支持を集めています。

 実際、海外のTikTok投稿では「毎日の散歩がゲームみたいになった」「普通に歩くより退屈しない」
「ランニングは無理だけど、これは続けられる」といった声が多く聞かれ、海外ユーザーの間で“頑張りすぎない健康法”として定着しはじめている様子がうかがえます。

 また、速く歩く時間とゆっくり歩く時間が分かれていることで、達成感があるという声も少なくありません。実際、海外メディアの取材では「早歩きの後のゆっくり歩きがご褒美みたい」といった声も取り上げられていました。

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科学的にも効果あり。“ただの散歩”ではない理由

 このウォーキング法がここまで話題になった最大の理由は、「なんとなく健康によさそう」では終わらないことです。

 日本式ウォーキングは、日本の信州大学大学院医学研究科の研究チームによって開発されました。代表的な研究では、中高年の男女246人を対象に比較試験を実施。通常のウォーキングを続けたグループと比べ、インターバル速歩を行ったグループでは、脚力や持久力、大腿筋力の向上に加え、血圧改善なども確認されました。

 さらに、その後の研究では下記との関連も報告されています。

  • 認知機能の改善
  • 睡眠の質の向上
  • うつ症状の軽減
  • 内臓脂肪の減少
  • HDLコレステロール値の改善

 海外メディアが特に注目しているのは、時間効率の良さです。普通のウォーキングより少し強度を上げることで、心肺機能にしっかり刺激を与えられる。そのため、長い時間歩き続けなくても運動効果を得やすいとされます。加えて、ランニングほど関節への負担が大きくない点も、多くの人に支持されている理由の一つです。

 海外の専門家からは、「ほとんどの人がすでにできる運動」という声も上がっています。新しい技術を覚える必要も、高価なマシンも不要。だからこそ、日常生活に取り入れやすいのでしょう。

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日本式ウォーキングが、世界のフィットネスになる時代へ

 発酵食品、禅、温泉文化、片付け習慣など、日本的な暮らし方を健康やウェルネスと結びつけて紹介するコンテンツは以前から人気がありましたが、その中で今度は「歩き方」に関心が広がりはじめています。激しく追いこむのではなく、生活の中で少しだけ負荷を上げる。その現実的なバランス感覚が、忙しい現代人にフィットしたのかもしれません。

 ただ歩くだけ。でも、歩き方を少し変えるだけで体は変わる――。そんな日本発のシンプルな健康習慣がいま、海外の暮らしの中に浸透しはじめています。

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