講談社は7月3日、漫画家の清水茜さんが『はたらく細胞』連載時に編集部の対応に問題があったとX(旧Twitter)で指摘した件について謝罪しました。

はたらく細胞(出典:Amazon.co.jp
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医療監修が改善されず

 清水さんは7月1日、自身のXで『はたらく細胞』連載時に起きた医療監修などの問題について公表。連載開始前後に、当時の担当編集者から医療監修が入ると説明を受けたものの、単行本第1巻に監修者名が記載されず、掲載内容に間違いが多数見られたといいます。担当編集者に監修体制改善を要求したものの拒否され、読者から「作者はちゃんと調べていない」といった批判が続いて、精神的苦痛を受けたと述べました。

 さらに清水さんは、編集部からアシスタントの紹介もなく、プロアシスタント募集を要請しても拒否されたこと、監修の改善がなされなかったこと、担当編集者から「人のせいにする人格をどうにかしないとダメ」などと言われたり、怒鳴られたりしたことなどがあり、うつ病と診断されて休載に至ったと当時の経緯について説明しました。

 連載再開後も改善は見られず、心労により連載を終了。さらに編集部との絶縁を希望した後、スピンオフ作品で「原作 清水茜」表記が「協力:清水プロダクション」に無断で変更され、『はたらく細胞図鑑』で清水さんの名義が完全削除されてシリウス編集部名が前面に掲載されていたといいます。

 清水さんは、過去の件は講談社と協議中で、現在の担当編集者とは良好な関係を築いているとしています。今回の一連の投稿については「長年、自分の中だけで抱え続けることに限界もあり、今回、私の視点から整理した経緯を公表させていただきました」と理由を述べました。

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講談社「深くお詫び」

 清水さんの投稿後の3日、講談社は「【お詫び】清水茜先生によるXでのご投稿について」とする文書を発表。

 連載期間中に清水さんから改善要望が複数回あったにもかかわらず、「医療監修体制の整備」「然るべき作画環境(アシスタント手配等)の構築」を適切に履行できなかったこと、連載後の一部スピンオフ作品や映像化派生出版物のクレジット表記について、清水さんの事前確認が適切に行われていないものがあったことを認めています。

 「これら編集部における管理体制の不備、および不適切な対応により、清水先生に多大なるご負担とご心痛をおかけいたしましたことを、改めて深くお詫び申し上げます」(講談社)

 「当該編集者につきましては、既に清水先生の担当を外れておりますが、本件は編集部の管理・監督体制の問題であり、弊社ならびに編集部としても重く受け止めております」と同社は述べ、現在は清水さんと過去の経緯の清算に向けた誠実な協議を継続していると報告しています。

 同社は、漫画家が安心して創作活動に専念できるサポート体制の徹底、心理的安全性の確保に取り組んでいるとし、シリウス編集部でも作家サポート体制の健全化をさらに徹底すると述べています。

謝罪文
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清水さんの一連の投稿