「名探偵プリキュア、もしかして子どもに売れていない?」

 SNSでそんな不安の声が聞かれるほど、8月に出た1Q決算数字は衝撃的でした。

 バンダイナムコHDが発表した、2027年3月期第1四半期決算(1Q)でのプリキュアのトイホビー売上は前年同期比60%。40%ものダウンは数字だけを見れば確かにドキっとします。

 しかし、安心してください。この数字を「うのみにしてはだめ! だめ!」なのです。

 この1Qの減少にはある理由があるのです。

 その謎を解くカギは「キュアエクレール」にあったのです。

キュアエクレールが1Qのカギとなった
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トイホビー1Q昨対60%という衝撃

 2026年8月6日。バンダイナムコHDの2027年3月期第1四半期決算短信(1Q:4月~6月)が発表となりました。

 プリキュアシリーズの「トイホビー売り上げ」1Qは15億円。昨年同期の25億円からマイナス10億円、前年同期比では60%となっています(※トイホビー売り上げは、玩具だけではなく食玩、ガシャポン、文具、生活用品なども含みます)。

2026年1Qのトイホビー売り上げは昨年より40%ものダウン

 さらに2026年7月31日に発表された東映アニメーションの第1四半期決算短信でもプリキュアの国内版権売り上げ1Qは1億5700万円。前年同期の2億1900万円から前年比71.7%となりました。

東映アニメーションの国内版権売り上げもダウン

 つまり、この2026年1Q(4月~6月)のプリキュアは、

バンダイナムコのトイホビーは昨年対比60%(40%減)
東映アニメの国内版権は昨年対比71.7%(28.3%減)

と、数字だけみればかなりのインパクトのある減収となっています。

 プリキュアはここ3年は右肩上がりが続き、かつ「名探偵プリキュア(以降、たんプリ)」もキュアアルカナ・シャドウの「まわして変身!ティアアルカナロッド」の完売報告が続くなど、例年以上に好調だと思われていただけに、この1Qの大幅なダウンは大きな衝撃となりました。

 SNSでも「名探偵プリキュアもしかして売れていないの?」「SNSの評判は良いけど子どもウケが悪いの?」など不安の声も聞かれました。

キュアアルカナ・シャドウは子どもにも大人にも大人気
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トイホビーは「実売数」ではなく「出荷額」

 では、なぜこの1Qは大幅なダウンとなったのでしょうか?

 まず重要な点として、バンダイナムコHDの「プリキュアのトイホビー売り上げ」は消費者が店頭で購入した「実売額」ではなく、メーカーが商品を出荷した際の「出荷額」だという点です。

 つまり「どれだけ商品が売れたのか?」だけの数字ではなく、その時期にどれだけの種類、数量の新商品が、「メーカーから出荷されたか」の影響がかなり大きくなります。

 そこで2026年の1Q(4月~6月)にバンダイから発売されたプリキュア玩具の数を調べたところ、ある特徴が見えてきました。

 2026年は、そもそも1Qに発売された商品数が少なかったのです。

1Qは発売された玩具が少なかった?
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追加プリキュア「キュアエクレール」の登場は7月に

 2026年の4月~6月(1Q)におけるバンダイのプリキュア玩具の発売アイテム数を玩具公式サイト(プリキュアおもちゃウェブ)で調べてみました。

 例年であれば、6月に追加プリキュアが登場することが多く、それに合わせて新しい変身アイテムをはじめ1Qに20~30アイテムが発売されていました。

 しかし、2026年は6月~7月に「キュアエクレールの正体は誰!?」キャンペーンが実施され、追加キュア「キュアエクレール」の登場も7月となり、その関連アイテムの発売も夏以降に持ち越されました。

 結果、4月~6月の1Qに発売されたアイテムはわずか13アイテムと、例年の約半分にとどまりました。

 この1Qに発売された新商品のアイテム数が例年の約半分だったことが、1Qの売り上げが伸び悩んだ要因の一つだと思われます。

1Qは玩具の発売数が例年の半分に
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