1年前や5年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回は2025年8月にYouTubeで公開された、「大作ジオラマのメイキング動画」を紹介します。

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岐阜県の雄大な峡谷を再現

 動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「mihune studio」(@mihune)のmihuneさん。情景製作サークル「激団サンポール」に所属し、Nゲージ鉄道模型(※)のジオラマを手がけています。

※縮尺が148分の1〜160分の1の鉄道模型の総称。日本では150分の1が標準とされる(新幹線車両のみ160分の1)

 話題のジオラマは、展示イベント用に約300時間かけて仕上げた大作で、土台の面積は1200×450ミリにも及びます。題材は、岐阜駅(岐阜県)―猪谷駅(富山県)を走るJR高山本線です。

題材に選んだ峡谷の風景。形状の独特な橋がポイント

 沿線から選んだ風景は、飛騨小坂―渚間にある、松尾バス停付近の雄大な峡谷。線路を落石から守るロックシェッドや、橋脚の形が独特な橋、その下を流れるきれいな河川が特徴的です。

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自作の橋脚を塗装でより本物らしく

 製作にあたってまず苦労したのが、独特な橋脚。仕様を調べてみたところ、全5本の形や高さが微妙に異なり、どう再現したものかと悩んでいたそうです。

紙製だとはわからないよう汚し塗装を入れ、細い支柱を取り付け……と、精密な作業の連続

 模型仲間の協力もあり、この問題はプラ板や紙を使った工作で解決。元の素材感がわからないよう、mihuneさんは塗装を重ね、古びたコンクリート風に仕上げました。

橋の下を流れる川や護岸工事跡も精密に再現

 周囲の山はスタイロフォームの土台に粘土を盛って再現。橋脚まわりの護岸工事跡も、すべてプラ板で自作しています。

橋脚を取り巻く護岸工事跡はプラ材の複合で再現

 下を流れる川はレジン製。土台に粘土を盛って小石をまき、液が漏れないように養生してから流し込んでいきます。

 ただ、液の中に気泡ができてしまうと、水の表現は台無し。mihuneさんはまず下塗りし、固まってから本番のレジンを流し込み……と、3層にわたって入念に処理しました。

 さらにジェル状の専用素材を筆でなでつけ、波打つ水面を表現。最後に白系の塗料を加えることで、微細な白波まで描いています。

ジオラマ用素材や塗料を駆使して複雑な水面を表現
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「忍耐力と完成度に脱帽」と大好評

 その後も、ロックシェッドの屋根と膨大な支柱を作成し、山肌に草木の素材を植え……と、細かい作業の連続。細部へ手を加えるたびに、ジオラマは完成度を増していきます。

草木の表現においては、節約のために自家栽培の植物を乾燥させる工夫も

 mihuneさんはさらに、撮影用のサブモジュールまで作っています。これは、線路の対面にある道路の一部を表現したもの。撮影時に手前へ置くことで、ジオラマ本体の木枠を隠せるうえ、サブモジュール越しに見れば、まるで現地の道路から高山本線の風景を撮影しているような没入感を味わえるのです。

サブモジュール越しにジオラマを見ると、本当に現地を訪ねた気分。レールをスライドさせれば、構図を変えて撮れる優れもの

 細部の表現から撮影の楽しさまで、こだわり抜かれたジオラマは、公開当時から「夢のような時間」「一瞬実写かと思いました」「す、す、すごい、 色んな鉄道模型の動画見まくってますがこちらの動画が1番リアルです!  もう、神の域です!」「とにかく凄すぎるリアルですね!!」「想像力と、工夫しながら作りこんでいく忍耐力と完成度に脱帽」と好評を博しています。なお、この動画は過去4回に渡るメイキングの総集編。より詳しい工程は、mihune studioの再生リストにまとめられています。

車両を走らせると、鉄道の資料映像みたい……!

動画提供:mihune studio(@mihune)さん

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