レースで編み上げた、圧巻の花嫁衣装が、X(Twitter)で話題です。投稿は記事執筆時点で94万回以上表示され、9700件以上の“いいね”を獲得しています。

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京都・西陣の織元が心に残った“レース”

 画像を投稿したのは、西陣織金襴の織元・岡本織物のXアカウント「西陣岡本|Nishijin Okamoto」(@okamotoorimono)さん。自社の仕事だけでなく、すてきだと感じたものの紹介、日々の出来事などをつづっています。

 話題になっているのは「最近、私のタイムラインにレースの話が多かったの」「レースについて考えていたら、こんなにきれいな着物を見たことを思い出しました」と2枚の写真を添えた投稿です。

きれい……<画像提供:西陣岡本|Nishijin Okamoto(@okamotoorimono)さん>

 衣桁に掛けられた純白の着物は、触れるのもためらわれるほど精緻で優美。繊細な模様に透けて見える、幻想的な美しさに圧倒されてしまいます。こちらは2023年の京都芸術大学卒業制作展での、美術工芸学科の藤木絹子さんによる作品で、「クンストストリッケンというレース編みで編み上げた白無垢」だと紹介されました。

作者は藤木絹子さん<画像提供:西陣岡本|Nishijin Okamoto(@okamotoorimono)さん>

 クンストストリッケンは、ドイツ発祥の棒針編みの技法の一種で、日本ではクンストレース、またはクンスト編みとも呼ばれています。4~6本の棒針を使い、編地は模様編みとなります。

 しかしこのクンストストリッケンは現在ドイツでも編む人が少なくなっている技法で、藤木さんはその技法を使い日本の伝統衣装である白打掛を編むことを思いつきました。「受け継ぐ」というタイトルが、藤木さんの思いを強く表していますね。

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藤木絹子さんが受け継ぐクンストレース

 作者の藤木さんは、現在福岡県を拠点に活動を続けており、Instagram(@_kunst_silk)ではクンストレースのうっとりするような作品群を投稿しています。

 そしてこのレース編みの花嫁衣装を、実際に着た姿も公開。「白無垢、白打ち掛け、レース打ち掛け、の順に重ねて着てます!」と唯一無二の姿を披露しました。体にまとうことで、たおやかな美しさがますます引き立つようです。

 今回話題になっている卒業制作の作品について、どれほど時間がかかったのか藤木さんに質問すると、「1日中作業する期間が約半年ほど続きました」との回答が。大変な作業時間ですが、この壮大で独創的な作品を見ると大きくうなずいてしまいます。

唯一無二の白無垢<画像提供:藤木絹子(@_kunst_silk)さん>
斜め前からみたところ<画像提供:藤木絹子(@_kunst_silk)さん>
近くで見ると繊細さが際立ちます<画像提供:藤木絹子(@_kunst_silk)さん>

「気が遠くなるような作業」と反響

 この投稿のリプライ欄では「こんな繊細な作品があるなんて驚き」「気が遠くなるような作業です。 製作者の方にはリスペクトしかない」などの声が寄せられました。

 そのほか、「す、すごい……」「創造力と熟練の技にただただ敬服」「美しすぎる」「世界の伝統工芸への危惧とこの着物を編み上げた方の作品に込めた思いにとても胸熱」「うっとりする美しさと根気のコントラストが、レース編みにはあるんだよ……」と、多くの反響が集まっています。

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