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記念パーティーのための大人の着物コーデが2025年11月、YouTubeとInstagramに投稿され話題に。ねとらぼの記事でも大きな反響を呼びました。今回ねとらぼ編集部では、このコーデにたどり着いた経緯やこだわり、当時の心境について投稿者さんに話を聞きました。
黒の中に、金と朱がすっと差し込む
投稿者は着付けのコツやコーディネートをYouTubeチャンネル「着物ひろこHIROKO HASEGAWAチャンネル(@hirokimonon)」で発信している着物インフルエンサーの長谷川普子さん。注目を集めたのは「KADOKAWA」の80周年記念パーティーに行く日の着物コーデです。
動画冒頭には、長谷川さんが長襦袢(じゅばん)に黒のソフトスタッズの半衿をつけた姿で登場します。そこに裾元だけ金ぱくをあしらった黒い着物を重ねていく様子は、まるで1枚の黒いドレスをまとうかのようです。袖口には朱赤の八掛が施され、動くたびにちらりとのぞく色が、さりげなくも粋なアクセントとなっていました。
衿元はいつもよりもゆったりと開き気味に。黒地に金と銀の四角模様が浮かぶ帯に、白の帯揚げを整え、黒白のコントラストが効いた平組の帯締めで引き締めます。こちらの四角模様は本や紙をイメージしたものだそうです。「KADOKAWA」の記念パーティーに、これ以上ないほどにふさわしい遊び心ですね。
コートもこだわってモダンなスタイルに
首元には黒のチョーカーをすっと添えてシックにまとめ、縦ラインを引き立てるロングドロップのイヤリングで顔周りに動きを演出。華やかすぎず、さりとて地味ではない、金と銀が控えめにきらめくブラックコーデは、フォーマルな品格を保ちながらも肩肘張らない上品なパーティー仕様となりました。
また、出掛ける際には、マットな光沢感としなやかなドレープが美しいライダースポンチョを羽織り、足元はブーツを合わせて、ストリートモダンな和装スタイルの完成です。
「さらにすてきになるなんて」「参考になりました!」と反響
長谷川さんならではのセンスが光るコーデに、コメント欄では「ちょーーーーーカッコいい」「上から下まで完璧」「最高ですね」「真似出来るならしてみたい!」「粋ですね」「めっちゃ素敵」「組みあわせに痺れました!」「カドカワさんぽいコーデ」「惚れ惚れします」「センスが渋滞」といった声が寄せられました。
長谷川さんにこのコーディネートや着物について話を聞いた
話題になった動画の再生数は現在合わせて56万回を突破しています。ねとらぼ編集部は、このコーディネートに至ったきっかけやこだわりのポイントなどについてお話を伺いました。
――この日のコーディネートがとてもすてきでした。黒をテーマにされるきっかけなどありましたら教えてください。
長谷川さん: もともと黒が好きということもありますが、黒は着物でも洋服でも、私にとってとても使いやすく、そして大人だからこそ楽しめる色だと思っています。この日は、全身を黒でまとめながらも、重たくなりすぎないように、帯の金銀の四角い柄をアクセントにしました。さらに、ちらりと見える八掛の朱赤や半衿など、黒の中にほんの少し色や光を入れることで、シンプルだけれど印象に残るコーディネートを意識しました。
――こだわりのポイントがありましたら教えてください。
長谷川さん: 「黒だからシックに」だけで終わらせないことです。着物だからといって、きちんとまとめすぎず、最後にライダースを合わせて少し辛口に。着物のルールや文化は大切にしながら、その日の気分や自分らしさを洋服の感覚も取り入れて楽しむ。私にとっては、そういう着物と洋服の境界を楽しむコーディネートだったと思います。
――この投稿が大きな反響を集めましたが、当時はどんなお気持ちでしたでしょうか?
長谷川さん:「着物って素敵」「こんな着方もしてみたい」と思ってくださる方が増えたことが、何より嬉しかったです。私は海外に住んでいた時期が長く、身近に着物屋さんや着付け教室がない環境で、自分で着物を学びながらSNSで発信してきました。だからこそ、着物に興味はあるけれど「難しそう」「特別なもの」というイメージを持っている方に、もっと自由に、身近に楽しんでもらえたらと思っています。
――今後着てみたい着物のスタイルやコーディネートがあれば教えてください。
長谷川さん:着物そのものはもちろんですが、これからも「着物だからこうしなければ」という先入観にとらわれず、自分らしい着こなしを楽しんでいきたいです。ただ、何でも自由にするということではなく、着物の文化や基本は大切にしながら、今のライフスタイルに合うスタイルを探していきたいですね。洋服では当たり前に楽しんでいるような、素材や小物、シルエットの組み合わせなども、着物の世界で楽しんでみたいです。
――着物を着る人が増えている印象ですが、どのような思いで着物を楽しまれていますか?
長谷川さん:私にとって着物は、特別な日にだけ着るものではなく、自分らしさを表現できるファッションのひとつです。60歳になった今だからこそ、年齢に合わせて何かを諦めるのではなく、「今の自分が素敵だと思うもの」を楽しみたいと思っています。着物には長い歴史や文化があり、守っていきたい基本もあります。その一方で、現代の暮らしの中で楽しむからこそ生まれる新しい着こなしもあると思います。私は、着物の文化や基本を大切にしながら、今の自分の感性で着物を楽しむ。そして、私の発信を見た方が「私も着物を着てみようかな」「60歳になっても、こんなふうに楽しめるんだ」と思ってくださったら嬉しいです
(了)
こんなふうに着物を自由に楽しめたら、もっと和装での日常が心躍るものになりそうですね。長谷川さんはYouTubeチャンネル「着物ひろこHIROKO HASEGAWAチャンネル」の他、Instagramアカウント(@hirokimonon)やX(Twitter)アカウント(@hiroko_kimono)でも情報を発信中。また、書籍『とらわれない人はうまくいく ほんの少しの勇気で明日は変わる』も販売中です。
動画提供:YouTubeチャンネル「着物ひろこHIROKO HASEGAWAチャンネル(@hirokimonon)」
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