10年の時を経てあのシリーズの系譜を受け継ぐタイトルが登場――「METAL SAGA〜砂塵の鎖〜」

3D化によって進化を遂げた「METAL SAGA」。10年という時を経て蘇った本作は、あらゆる意味でこれまでを凌駕している。自分自身が作り上げる物語に酔いしれろ!

» 2005年03月04日 12時16分 公開
[ITmedia]

ゲームを作り上げていくのは自分自身

 「METAL MAX」(注:1991年、1993年、1995年 データイースト作品・新宿EXP商標)の系譜を受け継ぐタイトル「METAL SAGA〜砂塵の鎖〜」(以下、「METAL SAGA」)。「プレイヤーの選択権を尊重し、当事者性を大切にするRPG」と題された本作は、やるべきことは少なく、できることが多い、まさに「METAL MAX」の後継作とも言うべきタイトルだ。

 プレイヤーは決められた1本道のストーリーをなぞるのではなく、どのように進めていくのかは自分自身が決定していく。マップの移動に関しても、決められた順路といったものはなく、進み方は自由。その結果「これは自分の物語なのだ」と、プレイヤーが実感できる作りになっているとのこと。

 ゲームの内容は、ハンター(賞金稼ぎ)である主人公が、各地の酒場などから賞金首の情報を手に入れ、自分の力に見合った相手を自由に選んで戦っていくというもの。

 ハンターの他には、戦車の修理ができる「メカニック」や、戦車を必要としないほど強い「ソルジャー」、そして自分の判断で戦闘を行う遺伝子改造された「犬」などのキャラクターが登場する。

 なお、主人公の前に立ちふさがるモンスターたちも、「METAL MAX」に負けず劣らず個性豊かなモンスターたちが揃っている。

photo モンスター「サルモネラガンナー」

photo モンスター「からっポリタン」

 イベント総数は800以上を予定しており、体験したイベントによっては、後々のストーリー展開やエンディングが異なるとのこと。ちなみに、プレイヤー独自の物語を生成していくこのシステムは、「フローティングイベントシステム」と呼ばれている。

 他にもゲーム中には、「筋肉体操」「のみくらべ」「ドッグファイト」「ゲコゲコ大作戦」など全部で12種類用意されているミニゲームも用意されており、やり込み系のタイトルを好む人にはたまらない仕上がりとなっている。

photo ミニゲーム「のみくらべ」

photo ミニゲーム「ゲコゲコ大作戦」

戦車はさらなる深みを持って登場

 「METAL MAX」と言えば、戦車。というわけで、「METAL SAGA」にももちろん戦車が登場する。ここからは戦車のカスタマイズ(装備変更)についての説明を行おうと思う。

 カスタマイズできるのは、「主砲」「副砲」「SE(特殊装備)」といった攻撃用の武器。総重量に影響を及ぼす「エンジン」、防御力に影響を及ぼす「Cユニット」、そして装甲に貼り付けることで防御力が上がる「タイルパック」などで、その数は100種類以上が用意されている。

photo

 また3Dの表現が可能になったことで、戦車のペイント機能が採用されており、自分好みのカラーリングやマーキングを施すことができるようになっている。なお、このペイントはUSBマウスにも対応しているので、コントローラーでは描きにくいという人も安心だ。

 また、手に入れた車両は名称の変更も行えるので、名実共にプレイヤーオリジナルの戦車を創り上げることが可能となっている。ただ、オリジナルも良いがやはり史実にある車両を操りたいという人も多いだろう。

 どうやらそこは予想済みだったようで、「METAL SAGA」には「ティーガー(タイガー)」などの実在する有名戦車や、「メルカバ」などの「METAL MAX」ファンにはおなじみの戦車、そして「バス」などの一見戦闘に不向きな車両も用意されているとのこと。

photo

photo

 戦闘システムには、9分割されたパネルから選ぶ、コマンド入力方式が採用されており、行動スピードの早いキャラクターから順に行動していくこととなる。コマンドには「武器(攻撃)」「防御」「アイテム」「逃走」「(ゲームの進行によって覚える)特技」「(戦車の)乗降」などがある。

 なお、戦車を手に入れるまではプレイヤーは生身で闘うことになる。とは言え、やはりモンスター相手に普通の人間が太刀打ちできるはずもないので、戦闘を有利に、なおかつ生き続けるために、戦車をどれだけ手に入れるかが重要となるだろう。

photo

 また、その頼みの戦車が戦闘中に大破した場合だが、そのキャラクターは降車して生身のまま戦うとのこと。大破した戦車は、マップ上に放置されるので、牽引できる別の戦車で引っ張るなどして、修理屋に運ぶことになるのだ。

 「METAL MAX」の系譜を受け継ぐ「METAL SAGA〜砂塵の鎖〜」。近年、やり込み系で評価を受けているタイトルは幾つもあるが、その元祖ともいうべき本作がどのように仕上がってくるのか、今はただ静かに待ちたい。

METAL SAGA〜砂塵の鎖〜
対応機種PlayStation 2
メーカーサクセス
ジャンルRPG
発売日2005年春発売予定
価格7329円(税込)
(C)2005 SUCCESS/Crea-Tech
画面は開発中のものです


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/08/news006.jpg 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  2. /nl/articles/2412/05/news178.jpg イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  3. /nl/articles/2412/07/news025.jpg 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  4. /nl/articles/2412/07/news024.jpg 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  5. /nl/articles/2412/08/news003.jpg ダイソー&セリアの毛糸6玉が、みるみるうちに…… たった4時間編んで完成したとは思えないオシャレアイテムが話題
  6. /nl/articles/2412/07/news039.jpg コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  7. /nl/articles/2412/07/news020.jpg “ひっつき虫”を簡単に取るには…… 身近なアイテムでスッキリするライフハックに「これでイライラしないで取れる」「今度、やってみます」
  8. /nl/articles/2412/07/news057.jpg その発想はなかった! 手に描いた“孫悟空” → 広げたら…… “まさかの変化”にテンション上がる「センスだね」
  9. /nl/articles/2412/08/news023.jpg お留守番を頑張った柴犬、飼い主がそのまま寝ようとした瞬間…… コントのような“お怒りモード大暴走”に「ほんまにおもしろいww」「いいぞもっとやれ」
  10. /nl/articles/2412/08/news016.jpg 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
先週の総合アクセスTOP10
  1. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. 「中学生で妊娠」した“14歳の母”、「相手は逃げ腰」妊娠発覚からの経緯を赤裸々告白 母親の“意外な反応”も明かす
  4. 勇者一行が壊滅、1人残った僧侶の選択は……? 「ドラクエでのピンチ」描くイラストに共感「生還できると脳汁」
  5. 「笑い止まらん」 海外産アプリで表示された“まさかの日本語”に不意打ち受ける人続出 「何があったんだw」
  6. パパが好きすぎる元保護子猫、畑仕事中もくっついて離れない姿が「可愛すぎる」と反響 2年以上がたった現在は……飼い主に話を聞いた
  7. アグネス・チャン、米国の自宅が“度を超えた面積”すぎた……ゴルフ場内に立地&門から徒歩5分の豪邸にスタッフ困惑「入っていいのかな」
  8. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
  9. 「車が憎い」 “科捜研”出演俳優、交通事故で死去 兄が悲痛のコメント「忘れないでください」
  10. PCで「Windowsキー+左右矢印キー」を押すと? アッと驚く隠れた便利機能に「スゲー便利」「知らなかった」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」