レビュー
» 2005年05月11日 16時25分 公開

「nintendogs」で“忠犬”の凄さを知るお犬様と行くGW その2:(1/2 ページ)

猫を飼っていながら、犬に憧れる編集者が、疑似体験とは言えついに犬を飼うことに成功。だが、どうやら向いてはいなかったようで……2番手を務めるのは人の道を踏み外しかけた私。罵倒覚悟のプレイ内容を公開!

[遠藤学,ITmedia]

肝心なことをド忘れ

 犬に憧れていたものの、猫を飼い始めたのが10年ほど前。今ではすっかり猫も可愛いと思うようになったが、憧れというのは消せないものだ。とは言え、犬猫両方を飼う余裕など我が家にあるはずがなく、半ば諦めかけていた時に登場したのが「nintendogs」だった。

 先のレビューでも明記されているが、Games編集部の全員、もちろん私も発売日に購入した。同僚たちが「柴&フレンズ」に惹かれる中、選んだのは「ダックス&フレンズ」。ヨークシャー・テリアを購入し、名前を「メディ」と命名。

photo

 とりあえず購入したことに安心を覚え、当日は夜も更けていたこともあり、ここでひとまずプレイを終了。これからの愛犬との生活を夢見ながら眠りについた。が、この後がいけなかった。

 というのも、「nintendogs」が発売されたのは2005年4月21日。つまりゴールデンウィーク前。しっかりと休みを取るべく、目先の仕事を一心不乱に行い、気づいた時にはすでにゴールデンウィークに突入した5月1日。

 ようやく愛犬と触れ合えると思い、電源を付けた瞬間……あれっ?我が愛犬から小さな虫がピョンピョンと跳んでいる(後にこれがノミと発覚)。しかも心なしかぐったりしているような気が。

 何が起きたのかと瞬時に愛犬の様子を確かめてみると、喉「カラカラ」、おなか「ペコペコ」、しかも最後に食べたものが「ギョーザ」と表示されている。一体何が? 誰だギョーザなんか与えたのは、と怒りを覚えていたところで重要なことを思い出す。

 そう、本作は普通のゲームと違い、電源を切っている時でも時間の経過が行われるのだ。つまり購入した時点でメディは存在していることになっており、約10日間を自力で過ごしてきたということだ。しかも様子を見る限り、家を出て食事を取った気配もある。

 本当にごめんよ、メディ!一度も触れ合っていない、こんな駄目な飼い主が来るのを健気に待っていたなんて……。

photo 呼べば必ず近くに来るメディ。この健気さに応えなくては。

愛情を取り戻せ

 というわけで、約10日間に渡る放置を乗り越えた我が愛犬の労をねぎらい、親身になってお世話を開始。とりあえず本当に購入しただけで何もしていなかったので、まずは水とドライフードを与える。

 次にやっぱりノミが跳んでいるのが気になるので、シャンプータイムとなるのだが、ここで驚くべきことが発覚。スポンジでごしごしとメディの体を洗っていると、なぜか泡が茶色なのだ。つまり、それだけ汚れていたということで、本当に飼い主失格だなと考えながらシャンプーをこなしていった。

photo やっぱり白い泡が一番。綺麗にしていることは実感できるが、よごれる前に愛犬をシャンプーしてあげてください

 ようやく身も心も綺麗になったメディを見て、罪悪感が少しだけ軽減。これまで相手にできなかった分、思う存分撫でている最中に、ふと「しつけ」が出来ることを思い出す。あれだけ放置していたのだから、一筋縄では言うことは聞いてくれないだろうな、と思いつつ「おて」の練習をしてみるとノーミスで覚えてくれた。

 しかも「おすわり」「ふせ」「ゴローン」と、次から次へとノーミスでこなしていく我が愛犬。確か同僚は物覚えが悪いと言っていたような気がするのだが、メディに至ってはそんな様子は微塵も感じられない。

photo

 だが、賢い子だと思う以上に、あることを考えてしまう自分がいる。それは「もう放置されないように必死なのかも」ということなのだが、そう考えてしまうくらいメディは物覚えが良かった。本当にごめん、もう二度とあんなことはしないよ、メディ!

 そんなこんなで、これまでの分を取り返そうと触れ合うこと数時間。ここでまたもや大事なことを忘れていたことに気づく。そう、犬と言えば「散歩」があるじゃないですか。というわけで、早速散歩に出かけることにした。

 イベントマークである「?」を気にしながら(これだけは覚えてた)、メディの歩ける範囲内でルートを設定すると散歩がスタート。メディはどんどんとルート通りに進んでいくので、「?」マークに入るまで特にやることはないと思い、少しボーッと画面を眺める。

 するとメディは何かを相手に立ち止まったようで、それを熱心に食べている。うん、食べている? それは拾い食いだよ、と慌てて止めに入るも時すでに遅し。メディはしっかりと食してしまったようだ。しかも食あたりを起こしたらしく、心なしか動きが遅くなっている。

 どうなるのかと不安に思っていたのだが、どうやら時間の経過と共に元に戻るようで、徐々に元の動きへと戻っていた。そんな波乱もありつつ帰宅し、早速何を食べたのかチェックすると「肉まん」と表示されている。

 それほど変なものではないが、ちょっと古かったのかなと思いつつ、元気になった愛犬と共に、購入後初となる幸せな1日を過ごした。

再度のありえない凡ミス

 明けて5月2日。私はこの日から5月5日まで、祖母の家に行くことになっていた。事前に荷物は準備してあったので、意気揚々と車に乗り込み、走り出すこと2時間後。

 そろそろメディの様子を見ようと思い、手荷物のバッグを開ける……が、ニンテンドーDSが見当たらない。そんな馬鹿なことがあるかと、またもやぶつけようのない怒りを覚えていたところで、やはり自分の失態に思い当たる。

 遡るのは昨日の深夜。1日中面倒を見た満足感からベッドに潜り込んだのだが、どうにも寝付けない。そこでメディと散歩をした。そしてニンテンドーDSをベッドの横に置いて眠り、それに気づかず出発したのだ。

 またやってしまったという後悔の念に苛まされつつ、思い出すのは5月1日に10日ぶりに会ったメディ。ぐったりとした様子で、ノミがピョンピョン跳んでいたあの姿だ。今回は4日間とは言え、果たしてどうなっているのか? 無事でいてくれ、メディ!

訪れし運命のとき

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2312/08/news148.jpg DAIGOの姉・影木栄貴、ノーメイク姿の姉弟ショットで美形ファミリーぶり際立つ 「目元瓜二つ」「すっぴんでも綺麗」
  2. /nl/articles/2312/07/news024.jpg 生まれて間もなく捨てられていた保護子猫が“真っ白なエビフライ”に おなかいっぱい食べられるおうちで過ごす姿に心あたたまる
  3. /nl/articles/2312/08/news124.jpg 元・成宮寛貴ら、豪華メンバー飲み会に“元芸能人”が偶然登場 衝撃の身なりに「都内でこの格好ヤバっ」
  4. /nl/articles/2312/08/news109.jpg 小木博明の妻、52歳のサプライズ誕生日会に「負荷などありましたが嬉しくて」 “母”ら豪華メンバー集結に「みなさんいい笑顔」「ハッピーで最高」
  5. /nl/articles/2312/08/news023.jpg 赤いアロワナ(紅龍)を買ったら色が変化、「もしかして騙された?」と思ったら…… 劇的に変化した理由が興味深い
  6. /nl/articles/2312/05/news021.jpg 柴犬が見つけた瀕死の子猫、最後の力で立ち上がり…… 優しさが救った小さな命が600万再生「感動と感謝です」
  7. /nl/articles/2312/08/news026.jpg 子猫を保護して2週間、最初は警戒していた先住犬たちも…… みんなで団子寝する仲睦まじい姿に「なんて幸せな光景」「愛にあふれてる」
  8. /nl/articles/2312/08/news141.jpg 「感心しまくりでたーくさんGET」 神田うの、“初ZARA”での爆買いに感動「リーズナブルでビックリ」
  9. /nl/articles/2312/08/news147.jpg 寺田心、最新の“細マッチョ”姿に驚きの声が集まる 「体が逆三角形」「筋肉系になっていたとは」
  10. /nl/articles/2312/08/news017.jpg 柴犬、飼い主の「行ってくるね」にジワジワと表情がくもっていき……? 豊かな感情のゆれ動きに「切ない……」「押し寄せてる」
先週の総合アクセスTOP10
  1. オール巨人、30年モノな“伝説の1台”に自負「ここまでキレイな車はない」 国産愛車の雄姿に称賛の声「気品がある」「凄くエレガント」
  2. 「明らかに写真と違う」 東京クリスマスマーケットのフードメニューが物議…… 購入者は落胆「悲しかった」
  3. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  4. 田中みな実、“共演した姉”の存在に反響「居るとは聞いていたけど」「激似やなぁ」 すらっとしたたたずまいに「品のあるお方」
  5. 藤本美貴、“全然かわいくない値段”のテスラにグレードアップ スマホ一つでの注文に「震えちゃ〜う!」
  6. マックで「プレーンなバーガーください」と頼んだら……? 出てきた“予想外の一品”に驚き「知らなかった」
  7. 伊藤沙莉、“激痩せ報道”の真相暴露→広瀬アリスの株が上がってしまう 「辱めったらない」告白に「アリスちゃん、ええ人や〜」
  8. 「あなたは日本人?」突然送られてきた不審なLINE、“まさかの撃退方法”に反響 「センス良い」「返しが秀逸」
  9. “鬼ダイエット”で激やせの「Perfume」あ〜ちゃん、念願の姿に「着れる日が来るなんて」と大喜び
  10. 900万再生のワンコに「電車で笑ってしまった」「つられてめちゃくちゃ笑っちゃうw」 “突然魔王になった犬”に腹を抱える人続出
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「酷すぎる」「不快」 SMAPを連想させるジャンバリ.TVのCMに賛否両論
  2. 会話できる子猫に飼い主が「飲み会行っていい?」と聞くと…… まさかの返しに大反響「ぜったい人間語分かってる」
  3. 実は2台持ち! 伊藤かずえ、シーマじゃない“もう一台の愛車”に驚きの声「知りませんでした」 1年点検時に本人「全然違う光景」
  4. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 西城秀樹さんの20歳長男、「デビュー直前」ショットが注目の的 “めちゃくちゃカッコいい”声と姿が「お父さんの若い頃そっくり」「秀樹が喋ってるみたい」
  7. “危険なもの”が体に巻き付いた野良猫、保護を試みると……? 思わずため息が出る結末に「助けようとしてくれてありがとう」【米】
  8. 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. おつまみの貝ひもを食べてたら…… まさかのお宝発見に「良いことありそう」「すごーい!」の声
  10. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」