日本のレースゲームで育ったイギリス人がやってきた! バーンアウトシリーズ開発者が語る“激突”のススメ(1/3 ページ)

激突、爆破、焼き芋屋! 「国内でも人気の高い洋ゲー」の最前線を突っ走るクラッシュカーレース「バーンアウト」シリーズの開発者が最新作の開発秘話などを熱く語る。

» 2005年10月18日 18時02分 公開
[岩井省吾,ITmedia]

「クライテリオンのスタッフは日本通なんですよ」(EA広報談)

 それは約3カ月前に遡る。EA HOT SUMMER NIGHTを取材した際に耳にしたのが、バーンアウトリベンジのクリエイティブ・ディレクターが東京ゲームショウに来るという話だった。ブース出展の予定もないため、趣味で来るらしい。そしてその2カ月後……本当に来ちゃった。というわけで、今回はバーンアウトリベンジの遊びどころを開発者から直接語っていただいた。

クライテリオン・ゲームズ(イギリスにあるEA開発スタジオ)クリエイティブ・ディレクター アレックス・ワード氏。バーンアウトシリーズの生みの親。現在はバーンアウト新作に加え、新作FPS「BLACK」を開発中
取材した会議室では日本語版ポスターやポップが飾られていた。なんでも日本語版のグッズはスタッフで取り合いになるらしい……。ちなみに、ワード氏は日本ゲーム通で、セガラリーやデイトナといったレースゲームはもちろん、DDRシリーズから恋愛シミュレーション(!)まで遊ぶらしい……

ハイリスク・ハイリターン! やるかやられるか、一気にカタをつけろ! な、バーンアウトリベンジの爆突ポイント

 さて、バーンアウトを知らない人もいると思うので、簡単にゲーム内容を説明しよう。このゲームはアーケードスタイルのレースゲームで、危険な走行を行うことでブーストゲージがたまり、さらに高速走行が可能になる。危険走行の一例としては、反対車線走行(基本的には本作は右側通行)や一般車とのニアミス、ドリフトなど。操作を誤ってクラッシュするとインスタントリプレイが流れてしまう。ここが危険と快感の紙一重・リスク&リターンというところだ。

 本作は今まで3作品が発売され、日本では2と3がリリースされている。日本における本シリーズの知名度を高めたのはやはり、昨年エレクトロニック・アーツから発売された「バーンアウト3:テイクダウン」だろう。この作品では、ライバルカーに接触しても大丈夫な仕様に変わり、ライバルカーに激突して壁や一般車にぶつけることで撃破(テイクダウン)させることができる。しかもテイクダウンすると、ブーストゲージの上限が最大4倍に上がるというおまけ付きだった。

 そして、本作。「バーンアウトリベンジ」はバーンアウト3の過激さ、そして激突・破壊の爽快感をさらにパワーアップさせ、進化させたタイトルなのだ。

いきなり大破壊! 大渋滞をぶっ壊せ! トラフィックアタック

 バーンアウトリベンジで最初にプレイすることになるモードが、新モードとなるこの「トラフィックアタック」だ。本作とバーンアウト3との大きなシステムの違いの1つが「先行している車にぶつかってもミスにならない」ということ。このフィーチャーを利用して、ガンガン先行車を破壊するのがこのモード。

 一定時間内に何台破壊してどれだけの被害額を稼げるかを競うモードで、敵車を破壊するごとに制限時間は追加される。いかに多くの車を玉突き衝突に巻き込んで破壊するかがポイントとなる。

 対向車はぶつかるとその場でクラッシュ。またバスやトラックなどの重量級車両も直接ぶつかるとクラッシュとなる。それらは先行車などに突っ込むと、さらに被害は拡大するようになっている。なお、このモードではクラッシュ時の「インパクトタイム」は発動しない。インパクトタイムについては後で説明する。

最初のステージはマイアミをモチーフにしたステージ。某映画でのチェイスシーンからインスパイアされてデザインしたという。「ただ、あの映画は面白くなかったけど、このゲームはそんなことはないよ(笑)」というブリティッシュジョークも飛び出した

多彩なショートカットを見つけ、相手を出し抜け!

 今までのバーンアウトシリーズはコースは基本的に1本道(一応は若干の分岐もあった)だったが、今回のバーンアウトリベンジではわき道による多数のコース分岐が取り入れられた。なお、わき道には判別を容易にするために青いランプが目印になっている。SSXでショートカットがSSX看板の先にあるのと非常に似ている。ちなみに、このランプは「目印がないと誰も気づいてくれなかったから入れた」とのこと。

 「今回のコースデザインはジャンプして建物などを突っ切るといった要素を多く盛り込んだ3次元的な構成にもなっている」とワード氏は語る。ジャンプでビルに突っ込みショートカットをするなど、バーンアウトらしい破壊的なギミックが用意された。さらに、3次元的なデザインの追加により、上からライバルカーを押しつぶすことでテイクダウンができるようになったのも特徴のひとつだろう。

一発で敵を押しつぶせるエアアタック・テイクダウンは新たな武器となる?

 なお、バーンアウト3ではレースに勝ち抜いたり、一定数のテイクダウンを獲得することでゲームが進行するが、今回のバーンアウトリベンジではこれにレーティング(走行評価)が加わった。画面右下のゲージがそれで、危険な走行を繰り返すとゲージが上がっていく。最終目標はこのゲージをフルの状態にしてゴールすることとなる。ちなみに、「レーティングがリアルタイムで表示されるのはDDRから考え付いた」とのこと。

様々な危険走行をすれば、レーティングゲージの上昇だけでなく、ブーストゲージも獲得できる。ハイリスクハイリターンがバーンアウトシリーズの真骨頂だ

やられたらやり返せ! リベンジテイクダウンとクラッシュブレイカー

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2503/18/news033.jpg 「笑い過ぎて涙が」 小学生次男、宿題で先生に不正を疑われる→まさかの原因が530万表示 「じわじわくる」 投稿者に話を聞いた
  2. /nl/articles/2503/18/news070.jpg 「間違いなく価格以上」 ワークマンの“1900円高機能ジャケット”に大反響 「この機能はすごい」「本当に大満足」
  3. /nl/articles/2503/17/news089.jpg 「とんだ裏切りwww」 整体院が休業→店舗の張り紙を見たら…… “まさかの理由”にツッコミ殺到 話題の整体院に話を聞いた
  4. /nl/articles/2503/18/news071.jpg 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  5. /nl/articles/2503/17/news040.jpg 毎日庭に来るインコから、ある日渡された“贈り物”とは…… 「号泣した」まさかの正体に「まるで何かの物語のよう」
  6. /nl/articles/2503/18/news050.jpg 宅配ボックスに怪文書が貼られている!とビビったら…… まさかの“正体”に「娘さん頭良いです!」「声出てしまった」
  7. /nl/articles/2503/18/news208.jpg 「月桂樹銀賞を最年少受章」28歳のバイオリニストが死去、路上に倒れているところを車にひかれる 「純粋で素晴らしい演奏家」共演者が追悼
  8. /nl/articles/2503/13/news152.jpg 愛犬を散歩中、そばにいた園児が放った“一言”が160万再生 衝撃ワードに「お母さんも焦ったろうなwww」「爆笑した」
  9. /nl/articles/2503/18/news196.jpg 「ひどすぎ」 東京ディズニーランドで“約100人のドジャースファン”が一斉に“迷惑行為” 「やめてほしい」と物議
  10. /nl/articles/2503/17/news059.jpg 12歳でデビューした“初々しいアイドル”が9年後…… エモすぎる2枚に「ビックリ!」「人生の半分って本当にすごい」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  2. 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
  3. 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  4. 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】
  5. ペットのカエルを土に埋め、約半年間放置→掘り返してみたら…… 「すげぇ」予想外の結末に「ほんと不思議」
  6. 「絶対当たったわこれ」→「は?」 ガリガリ君の棒に書かれていた“衝撃の文章”に「そうはならんやろ」 投稿者に当時の思いを聞いた
  7. コメダ珈琲店で「軽い食事」を注文 → 出てきた“まさかの実物”に思わず大仰天 「逆詐欺ですね」「軽食という名の主食」
  8. 最恐雑草“ヤブガラシ”根元をハサミでチョキッと切ると…… “驚愕の結末”に「すごい」「知りませんでした」
  9. 「笑い過ぎて涙が」 小学生次男、宿題で先生に不正を疑われる→まさかの原因が530万表示 「じわじわくる」 投稿者に話を聞いた
  10. 大阪梅田駅で撮影された“奇跡のような光景”に「今まで見たことない」「本当に贅沢な眺めだ」 全ホームにマルーンカラーが整列
先月の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  4. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  5. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  6. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  7. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  8. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  9. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  10. 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に