「ふぁいなりすと」で女子校での学園生活を体験!? ――声優さんのインタビューもあります(2/2 ページ)

» 2005年11月22日 14時20分 公開
[ひろいち,ITmedia]
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薄野真沙穂
−MASAHO SUSUKINO−
キャラクターデザイン/しんたろー
(声/中島沙樹)

 真沙穂はノリの良さにかけては右に出る者なしという、とにかく明るい女の子。体育祭の催し物で、観客の笑いをとるために美樹をチアガールのメンバーに誘うなど、“笑いが一番”というような大阪人気質なところがあるようだ。真沙穂役の中島さんも第一印象から「天真爛漫でおちゃめな女の子」と感じていたらしい。ところが、実際に演じてみると、少し印象が変わったという。「天真爛漫でおちゃめというのは変わらずですが、そこに頑張り屋さんが加わりました」。

 なるほど、たしかに資料によれば彼女の座右の銘は「倒れるときは前のめり」となっており、思い込んだら一直線に突き進む子のようだ。中島さん曰く「失敗してもめげずに突っ走る姿はカッコイイ。どんなときでも諦めないで、頑張って行動に移すのが真沙穂ちゃんの最大の魅力」なのだとか。たしかにそれは、ヒロインとしてだけでなく人としてもとても魅力的なことのように思える。

 そんな真沙穂を演じていて中島さんが苦労したのは「美樹と真沙穂がラブラブになったあとの会話の演技」だったらしい。「どんな会話をすれば男性の心に“ぐっ”とくるのかと、いろいろとパターンを考えて演技に臨みました」と語る中島さんの演技に、“ぐっ”としてみてはいかがだろう。

迫井和奏
-WAKANA SAKOI-
キャラクターデザイン/まりお金田
(声/小清水亜美)

 学園からも将来を嘱望されるほどの天才的なバイオリンの才能を持つ少女・和奏。彼女はまだ12歳という年齢ながら、飛び級で高校に進学している才女でもある。“天は二物を与えず”などというが、本作における神様(プロデューサー)は和奏に二物を与えたようだ。

 そんな才能豊かな彼女だが、それ故の悩みも持っている。和奏を演じる小清水さんも、実際に演じてみて感じるところがあったようだ。「和奏ちゃんの第一印象は、小さくてカワイイというものでした。でも、実際に演じてみると、まだ12歳という年齢なのにいろいろな重いものを背負っていて……。そのなかで必死にがんばる彼女を見ていて、とても切なくなりました」。

“重いもの”と小清水さんは語っていたが、その1つが主人公との出会いにも関係してくる。元々和奏は共学部に通っているため、女子部の美樹とは出会うことがなかった。ところが、和奏はとある理由からバイオリンを演奏することをやめてしまい、それが元で女子部に降格されてしまう。この降格がきっかけで2人は出会うことになるのだが、「バイオリンを弾かない自分」に対してガラリと態度を変えた周囲の人間を目の当たりにした和奏は、多少の人間不信に陥っているらしい。そんな彼女の心を美樹がどのように解きほぐしていくのかが、和奏の物語での見どころになるのではないのだろうか。

 そんな和奏は心に傷を抱えているためか、あまり多くを語ろうとせず、セリフも短い言葉が多い。小清水さんも「短い言葉のなかでどのように感情表現するのかが一番難しかった」と表現の仕方を課題にしていたらしい。それが困難だった分、「納得のいく演技ができたときは、とても嬉しかったです」と、収録後の満足感もひとしおだったようだ。

園部瑠花
-RUKA SONOBE-
キャラクターデザイン/あきのしん
(声/たかはし智秋)

 美樹の先輩で、女子寮の寮長を勤めている瑠花。アネゴ肌で面倒見のよいところがあり、美樹はなにかとお世話になっている……ということなのだが、瑠花を演じるたかはしさんの印象はまったく違うものだったらしい。「第一印象は“変な人”。楽しく演じられそうだなぁという感じでした。そして本当に明るく豪快な人だったので、演じていてとても楽しかったです」と感想を述べている。実際に瑠花は、面白そうなことにはすぐ首を突っ込み、何かと騒動を巻き起こすような存在だそうで、その演技に対しても「周囲が盛り上がるように、面白い表現をしようと心がけました」とたかはしさんは語っている。

 しかし、実はたかはしさん、収録前にシナリオの三浦氏から「いつものたかはしさんのイメージにピッタリですね!!」と笑顔で言われたらしく「嬉しい反面、女性としてどうなのだろうか」と、複雑な気分を味わったそうだ。実際のたかはしさんを意識しながら瑠花との会話を楽しんでみるのも一興かもしれない。

 さて、そんな瑠花だが、いつも“変な人”というわけではない。たかはしさんが言うには「何気なくいろいろなところに気配りができる人ですね。人生を悟っているような部分もあったりして、感心させられるようなセリフも多かったです」とのこと。そんな彼女の見どころについてはこう語っている。「もっとも印象に残っているのは、悩んでいる主人公に助言をするシーンです。彼女の意外な一面を垣間見ることができるので、ぜひプレイしていただきたいですね」。

 こうしてヒロインたちを見てみると、絵柄のみならず、設定から性格に至るまで、とても個性的な女性ばかりのようだ。なかでも、猟奇的な彼女ならぬ“気が強く、口が悪い、アニメオタク”な彼女とどんな恋愛が繰り広げられるのかというあたりは非常に興味深い。もちろん、人気かつ実力派の声優陣が手掛けるボイスが、男心をくすぐる素晴らしいものになるであろうことも疑いようがない。そんなヒロインたちと体験できる魅惑の学園生活がどのようなものか。その真相はゲーム中にて確かめていただきたい。

ふぁいなりすと
対応機種プレイステーション 2
メーカープリンセスソフト
ジャンルアドベンチャーゲーム
発売予定日2006年1月26日
価格初回限定版:8190円(税込)、通常版:7140円(税込)
(C)PrincessSoft


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