金属バットのキレは世界一――「龍が如くプロジェクト」レセプションパーティ

12月7日にPS2「龍が如く2」が発売、さらに「龍が如く 劇場版」も完成したことを受けて、「龍が如くプロジェクト」レセプションパーティを開催。名越プロデューサーや三池監督、主演の北村一輝さんなどが登場した。

» 2006年12月06日 19時59分 公開
[今藤弘一,ITmedia]
画像 左から塩谷瞬さん、岸谷五朗さん、北村一輝さん、サエコさん、三池崇史監督

 いよいよあしたに発売日が迫ったプレイステーション 2ソフト「龍が如く2」。これに加えて映画「龍が如く 劇場版」もクランクアップしたことを記念して、レセプションパーティが開催された。

 会場には、龍が如くの総合プロデューサーであるセガの名越稔洋氏のほか、映画監督の三池崇史氏、桐生一馬役の北村一輝さん、真島吾朗役の岸谷五朗さん、悟役の塩谷瞬さん、映画オリジナルキャラクターとなる唯役のサエコさんが来場した。

画像 名越稔洋プロデューサー

 名越プロデューサーは「3年前にこのゲームのプロジェクトを発足したが、そのときには作られているゲーム自体にマンネリ感を感じていたから。ゲームメディアに革命を起こしたいと思っていた。立ち上げた当時はいろいろと言われたが、信念を通して、世の中に認められてもらえると思って作り上げました」と語る。結果として数字も残せたので、続編(「龍が如く2」)をすぐに立ち上げ、その後に映画の話が来たときはうれしかったとのこと。ただし「やれるものならやりたいが、大事にしてきたコンテンツなので中途半端はイヤだと思った」(名越氏)とのこと。

 しかし三池監督に加えてキャストやスタッフなど、求める以上のすばらしい人が集まった、と名越氏。「見せてもらったときにはゲームを作ったときと同じ情熱を感じた。『龍が如く2』の発売とこの映画の公開を経て、さらにこのプロジェクトが広がるように頑張りたい」と語った。

画像 三池崇史監督

 続いて三池監督は「やっちゃったという感じ」とまず語り、「映画の人間が暴れる場所を与えてくれてありがとうという感じです」とコメント。話をもらったときはプレイステーション 2を買わなければ、というところから始まったそうだが、「龍が如く」はイージーモードながら寝ずに3日かけてクリアしたとのこと。「格闘に勝ったときはうれしかったりして、ストーリー以外でもかき立ててくれるものがあった」(三池監督)。映画については「ゲームにはすでに魂があるのでそれをなぞる必要はないと思った。原作をどう守るかより、それを借りてどう作れるかを考えました。攻撃的な映画になっています」ということで、「映画が分からなかったらゲームをプレイしてよ、と。ゲームと映画が1つの世界になっています」と語った。

 主演となる北村一輝さんや岸谷五朗さんなど、キャストの方々もまだ映画を見ていないそうで、完成が楽しみだと語る。「タイトル名を聞いただけで体が痛くなりそうになるほど過酷な現場」(北村さん)だったそうだが、いずれの出演者も本当に楽しい現場だったと口をそろえる。「4年前に監督の作品に出たことがありますが、毎日が楽しくて帰りたくないと思っていました」(サエコさん)とのこと。

 三池監督も最後に「ゲームは17歳以上対象となっているが、映画は全年齢対象を目指している。ゲームをプレイできない人たちにも『龍が如く』の世界を楽しんでもらいたい。金属バットのキレは世界一です」と語った。

 映画の上映は東映系で3月3日から。2007年夏には韓国国内で、さらに北米での公開も予定されている。

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