PS用競馬シミュレーション「ギャロップレーサー」馬名使用でテクモと馬主が争っていた裁判で,名古屋高等裁判所はテクモ側の控訴を棄却する判決を下した。
この裁判は,「ギャロップレーサー」に,実在の馬名を無断で使用していたとして,馬主がテクモに対し損害賠償を求めていたもの(記事末リンク参照)。2000年1月19日には名古屋地裁が「GIレースに出た馬のみを対象に,パブリシティ権を認める」として,テクモ側に340万円の支払いを命じていた。
この判決に対し,同社は「GIレースに“優勝した”ことがある馬」のみにパブリシティ権があるとして,名古屋地裁に控訴。名古屋高裁は判決で1審の考えを支持し,損害賠償の額については算定方法を変更。234万円の支払いを命じる結果となった。
また,馬主が求めていた販売差止請求については,「損害賠償を行うことによって経済的利益を回復することは可能」として同請求を棄却している。
テクモでは「今後の対応については判決内容につき,弁護団と十分検討した上で決定する」(リリースより)とし,また今回の判決による業績予想の修正はないという。
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