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幕張で楽しみたい人用の「ピクミン」インプレッション
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2001年8月23日 |
既報のとおり,本日(8月23日),任天堂は東京ビッグサイトにおいてGAMECUBEに関する記者発表会を行った。会場には,8種類のソフトが試遊できる状態で展示されており,発表会終了後には多くの報道関係者が列を作った。
会場で試遊できたGC用ゲームは,「大乱闘スマッシュブラザーズDX」「ルイージマンション」「ウェーブレースブルーストーム」「どうぶつの森+」「ピクミン」「スターフォックスアドベンチャー」「動物番長」「エターナルダークネス
招かれた13人」の8タイトル。
今回,この8タイトルの中でも特に筆者が注目している「ピクミン」を1時間ほど並んで体験してきた。「ピクミン」はおなじみ宮本茂氏が監督として制作を進めている「AIアクションゲーム」。5月のE3展示会で発表され,「面白そうだけど一体どんなゲームなんだ?」と話題を集めた。
明日から(一般公開は8月25,26日)幕張メッセで開催される任天堂スペースワールドは,日本語版ピクミンを,初めて一般の人が体験できるイベントとなる。「ピクミン」に興味があって,幕張に足を運ぼうと思っている人は,この記事を参考に「効率よく」,その面白さを味わってほしい。また,試遊の時間が比較的長いので,朝イチで試遊コーナーに直行することをオススメする。
とりあえず,スティックとAボタンだけでOK!
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スペースワールドで展示される「ピクミン」は,イベント用のデモバージョンだ。異星にたどり着いた主人公が,その星で出会った謎の小生物“ピクミン”を手下にして仕事をさせ,ステージ上に散らばってしまった宇宙船の部品をすべて集めて星を脱出することが最終的な目的となる。デモバージョンでは,その最初の1日だけをプレイすることができる。一見複雑そうなゲームだが,とりあえずはスティックとAボタンだけで十分に楽しめるぞ。
ゲームがスタートして最初にやるのは,とにかく手下のピクミンを「増やす」こと。地中に埋まっている「ピクミンの芽」の近くに主人公を移動させて「Aボタン」で引っこ抜く。すると,ピクミンが1匹登場して,自分のあとをついてくるようになる。埋まっているピクミンを全部引っこ抜いたら,今度はフィールド上に落ちている「ピクミンの素(?)」をピクミンに運ばせて,さらに「ピクミンの芽」を発生させる。
ピクミンの素は,フィールド上にブロックの形で落っこちており,「1」「5」「10」といった数字がふってある。この数字は何匹のピクミンで運べるのかを示しているのだ。数字より多い数のピクミンがいれば,それだけ速く運べることになる。
作業の指示は簡単。スティックで目標にカーソルを合わせてAボタンでピクミンを投げつけるか,主人公を目標の周囲で移動させるだけ。配下のピクミンが自分でやるべきことを判断して作業に入る。つまり,この場合はピクミンの素を「巣」まで運んでくれるわけだ。この「状況に応じてピクミンが自分でやるべきことを判断する」というのが重要。これによって,本来複雑になってしまうプレイヤーの操作が非常にシンプルになっているのだ。
「素」が「巣」まで運ばれると,新たなピクミンの芽が登場する。新しい芽も引っこ抜いて,手下のピクミンを増やしていこう。さて,可能な限り手下を増やしたら,次のフィールドへ進むために,大きな壁をブチ壊す。ありったけのピクミンを連れて,壁の前を移動するか,Aボタンでガンガンとピクミンを壁に向かって投げつけよう。数が多ければ多いほど,壁は早く壊れる。
大きな壁の先のフィールドには,初めて敵が登場する。かわいいカエルのようななりをしているが,不用意にピクミンを引き連れて近寄ると「ムシャムシャ」と食ってしまう,とんでもないやつらだ。
敵を倒すには,ピクミンの数で対抗する。多少の犠牲には目をつぶり,大量のピクミンを引き連れて襲いかかろう。あと,注意すべきはピクミンの「色」。デモバージョンでは,最初に「黄」と「赤」のピクミンが登場するが,敵に襲いかかるときは「赤」のピクミンを大量に動員したほうがいいらしい(色によって作業に得手不得手があるらしい)。倒した敵は,ピクミンが巣に運ぶと新たなピクミンの素となる。
このあたり,アリの生態風でもあり,よくよく観察していると,ちょっとブラックだが楽しい。余裕があれば,Rトリガー,Lトリガー,Zボタンなんかを適当に操作し,ズーム・回転をさせながら,フィールド全体をじっくりとながめてみるといいだろう。あと,このフィールドには大・小2種類の敵が登場するが,大きい方を倒すには相当なピクミン数が必要なもよう。うかつに手を出さないほうがよさそうだ。
敵の近くには「宇宙船のパーツ」も落ちている。小さな敵を倒したら,こいつをピクミンに運ばせよう。のんびりプレイしていると,このパーツを運び終わったくらいで,ゲーム上の1日が終わり,デモバージョンも終了する。
製品版が待ち遠しい!
文字ばかりの説明になってしまったが,基本的な操作は今回出展されるデモバージョンでも十分に理解できる。むしろ,「あ,こういう場合にはこうすればいいんだ。じゃ,あそこではこうしよう……」と分かり始めたころに終わってしまうので,製品版が待ち遠しくなること請け合いだ。
PCゲームでは昔から「ポピュラス」「Age of Empires」といった「箱庭シミュレーション」の人気が高いが,「ピクミン」は,シンプルな操作でありながら,その「面白さ」の要素をうまく家庭用ゲーム機向けにアレンジしている。もちろん,グラフィックの可愛らしさ,美しさもハードの能力を十分に生かしている。
ティーンエイジャーはもちろんだが,年齢的にはちょっとオトナのプレイヤーにも「スマブラは子供に勝てないけど,ピクミンなら勝てる!(というか,負けたら恥ずかしい)」と思わせる内容。完成度は80%とのことだが,傑作の予感がするぞ!
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