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PS2効果で来場者増? SCEIが帰ってきたECTS
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2002年8月30日 |
8月29日(現地時間),英ロンドン市のEarls Courtにおいて,「Electronic Consumer Trade Show」(ECTS)が開幕した。31日まで。早速,現地から会場の模様をお伝えする。
今回の目玉は,ECTSに久々に復活したソニー・コンピュータエンタテインメント。「Playstation Experience」と銘打って,会場全体の約半分を占めるほどの規模でブース(上写真)を構えている。やはりPS効果なのか,会場への来場者数は前年よりも若干増えている感じで,SCEIブースは大盛況。
ここで大きく紹介されているのは,欧州での発売が迫って来たナムコの「鉄拳4」,カプコンの「Auto Modellista」,そしてActivisionの「Tony Hawk's Pro Skater 4」といったところ。「鉄拳4」と「TTony Hawk's Pro Skater 4」は,特設ステージでゲーム大会も行われ,盛り上がりをみせている。
また,欧州ならではのイチ押しタイトルとして注目されているのが,SCEE London Studioの「The Getaway」と「Hardware」,そしてSCEE Cambridgeの「Primal」。特に「The Getaway」は5月のE3出展時よりもかなり遊べるようになっている。
さらに,Zipper InteractiveのPS2用オンライン対戦ゲーム「SOCOM」,Codemastersの「Colin McRae Rally 3」,Acclaimの「Burnout 2」などが比較的プレイアブル状態の台数を揃えて出展されている。
トレードショーの色が濃いイベントのため,各出展メーカーのブースでは,ゲーム自体は少ないのだが,その中でもコナミは「Dancing Stage」「Pro Evolution Soccer 2」「Yu-Gi-Oh!」シリーズなどを紹介して目立っていた。
また,単独ブースとしては今回最大級を誇っていたのがUbi Soft。「Rayman 3」は質の高さでかなりの評判を得ている。さらに,PCゲームではトム・クランシー原作の「Raven Shield」「Splinter Cell」が期待。
そのほかの大手メーカーもブースは構えているのだが,基本的に商談専用になっていて,やはりユーザーの祭典でもある東京ゲームショウや,ゲームの見本市であるE3とは趣がかなり異なった雰囲気。
来場者を見ていても,背広を着たビジネスマンが目立つ。また,日本での有名なクリエイターも来場しているものの,中心は欧州展開に関する仕事が多いためか,ほとんどミーティングがメインになってしまい,E3のような華やかさはあまりない。
今年は,任天堂,マイクロソフトが出展していないため,欧州全体のゲームマーケットを見渡すことができないのが残念だ。また以前はECTSというとPCゲームの大見本市といった感があったのだが,今年はそれも影を潜めてしまっている。
反対にIntel,AMD,Matrox,ATIといったデベロッパー向けのハードウェアメーカーの活躍が目立ち,ブースも大きめで派手に展示を行っている。また,開発向けのソフトウェア会社のデモが増えてきているのも,今回の特徴的だった。
なお,ECTSそのものには参加しなかったものの,任天堂は前日夜,別会場でパーティ形式で,今後のGCやGBAの展開を説明。ただし,岩田氏,宮本氏はビデオ出演のみだったという。
[SOFTBANK GAMES]
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