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実用ロボットも多数「ROBODEX」明日から横浜で
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2003年4月2日 |
明日(4月3日)から4日間,パシフィコ横浜にて開催されるロボット博覧会「ROBODEX 2003」。本日(2日),開催に先がけてプレス向けのプレビューが行われた。
今回の出展数は全部で38団体。4月7日のアストロボーイ・鉄腕アトムの誕生日を目前に控え,実用を視野に入れたロボット95種類がところ狭しと出展,その技術力を競った。
■「家庭のなかにロボット」が実現!
プレスレビューで今年一番の注目を集めていたのは,三洋電機とテムザックが共同で開発した留守番ロボット「番竜」。赤外線センサ,ニオイセンサー,カメラなどを装備し,留守番時に異常が見つかると,「番竜」は立ち上がり,アラーム音を発する。
また,移動体通信を用いた遠隔操作技術も採用されているため,異常時に指定の携帯電話(現在,FOMAおよび一部PHSのみ)まで電話をかける機能も搭載しているのがミソ。携帯電話で番竜を遠隔操作することも可能となっているぞ。
この「番竜」は,2003年度中に198万円で一般販売される予定。ROBODEXの会場では,先行販売機のデモを見ることが見ることができる。ちなみに飼い主になるには訓練が必要。乗ったりはできない(笑)ので注意しよう。
もう一つ注目を浴びていたのは,三菱重工の「wakamaru」。現在100万円台での発売を目指して製作されているこのロボットは,だれもいない家を見張る留守番機能,持ち主が予定した時刻に帰宅しないとき,指定の連絡先に通報する機能,持ち主の様子を遠くの家族に伝える機能などを搭載した家庭用ロボットだ。
さらに「wakamaru」には,「薬が明日で切れます」といった予定管理機能も搭載。無線LANに常時接続しており,医療機関や警備会社とのさまざまな連携サービスも検討されているという。核家族,高齢化が進む中で威力を発揮しそうなこの「wakamaru」は,2004年度の発売を目指して急ピッチで開発が進められている。
■いつでもどこでも「AIBO」,そんな時代も遠くない?
ソニーのステージで注目を集めていたのは,やはり発表されたばかりのエンターテインメントロボット「SDR-4X II」。昨年大評判を得た「SDR-4X」をさらにバージョンアップ,路面適応や転倒回避,歩行時の全身運動安定など,人間顔負けの運動制御を備えている点が魅力。もちろん,ステージでその軽やかなダンスを披露してくれたぞ。
さらにブース脇のAIBOコーナーでは,現在仮開発中のAIBO新アプリケーションを展示。
ひとつ目は,自動車に搭載されたAIBOが道路状況などを答えてくれる「車載AIBO」。カーナビ情報を伝えてくれるのはもちろんのこと,高速で長時間運転すると「次のSAで一度休憩しよう」,急ハンドル・急ブレーキで「危なかったねー」と安全運転への道も示してくれる。これで1人での高速運転も安心!?
もう一つは「Photo Mail」と呼ばれる機能。ある一定のコマンドをメールでAIBOに送信すると,遠隔地のAIBOがその場で写真を撮り,画像をメールで送り返してくれるシステムだ。
このシステムはPOP3・SMTPに対応済み。いずれの機能も現在開発中で,製品化の目処は立っていないとのこと。ただし,いつでもどこでもAIBOが隣にいる……そんな日も遠くはないことを感じさせてくれる。
ちなみに会場では,デカボイス&AIBOのコラボレーションも体験可能。立ち寄った際には,ぜひこちらもチェックしておいてね。
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