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堀井雄二氏&眞島真太郎氏ネットライブ講演盛況!
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2003年8月24日 |
全国の主要都市でゲームカレッジを開講しているヒューマン・アカデミーは本日(8月24日),開催中の“ヒューマンゲームカレッジ・サーキットフォーラム2003”第2弾企画として「堀井雄二氏と眞島真太郎氏によるネットライブ講演」を実施した。
超国民的RPG「ドラゴンクエスト」シリーズ生みの親・堀井氏とアートディレクター眞島氏,さらに同校校長を務める岡本吉起氏が登場するとあって,押し寄せた学生(同校に所属する学生から,ゲーム業界を夢見る現役高校生までさまざま)は総勢80名ほど。
講演の内容は“制作秘話と人気ゲームの作り方”。司会進行役の岡本氏をはじめ,来場した学生たちやメールで質問を寄せた地方校の生徒からするどい質問が飛び交っていた。
制作のこだわりについて聞かれた堀井氏は「まず分かりやすいものを作りたいと考えている。クリエイターとしては,どうやって余計な部分を削ぎ落とせるかが大切。自分はそこにこだわっていきたい」と答えていた。
眞島氏は「“ドラゴンクエスト”のようなソフトは日常生活をどうやって描くかがポイントなんです。街の住人たちをいかに”守ってあげたい”と思わせることができるか,については相当なこだわりをもっている」とその心意気を表した。
一方「“ドラゴンクエスト”シリーズは何作目まで出ますか?」の(注目の問いに対し堀井氏は,苦笑いしながらも「“ドラゴンクエスト”は10作品目までいけるかどうか……。今は最新作の制作真っ只中なので,先のことはそれが終わったら考えますよ」とコメント。続いて「今はゲームも不況。これからは若い人が次のゲームを生み出す時代になっていくのだから,みなさんにはがんばってほしい」と参加者たちにメッセージを贈った。
眞島氏も「周りの人が何て言おうと,自分が面白いと思ったものはあきらめずになくさず持っていてほしい。チャンスがめぐってきたときに役に立つはず」と話してくれたのだ。最後に岡本氏が「何をするにしてもとにかく基礎力が大切。日々の勉強を頑張って,しっかりと積み重ねていってほしい」と生徒たちに語り,講演は盛況のうち終了した。
この質問コーナーでは,“徹夜が仕事が辛くないか”というものに対し岡本氏が,「今日も完徹状態(笑)。でも辛くはない。むしろ楽しんさえでいる。僕らはゲームという箱庭の中でルールを決める神になれるんですから」と答えていたのが印象に残った。
講演終了後は,在学生向けの授業に堀井氏と眞島氏が講師を務めた。学生たちが作成してきた企画書に対して的確なアドバイスをする堀井氏に対して学生たちは目からうろこといった様子。
また眞島氏は,グラフィック関連の職業を目指す学生たちに模擬面接を実施。学生たちは緊張しながらも,貴重なこの機会からひとつでも多くのことを学ぼうと真剣な眼差しが印象的だった。
[SOFTBANK GAMES]
文・写真:ザ・プレイステーション2編集部
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