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新曲も聴けた今年の巴里花組ディナーショウ!!
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2004年12月24日 |
12月23日，新宿のヒルトン東京で「サクラ大戦ディナーショウ 2003 巴里のクリスマス」が開催された。“プライムビーフメダリオン グリーンペッパーマスタードソース”などをメインとした豪華ディナーの後，今年もシャノワールの面々が僕らの目の前に！
4回目となる今回の巴里花組の公演は，ディナーショウらしく歌を中心に，よりストーリーを盛り込んだ内容となって，例年よりさらに盛り上がった。シャノワールのクリスマス公演のリハーサルを描いている。
壇上にメル（小島幸子さん）登場すると，もうこの時点で客席はどよめきと大拍手。「今宵はよくいらっしゃいました」と挨拶（のリハーサルという設定）。シーがクリスマス休暇でグラン・マが会合だとか不在の中，エリカ（日高のり子さん）と花火（森淑乃さん）がお手伝いに。エリカはうさぎ（ネコ？）耳のお馴染舞台衣装，花火はなんと（シーのと思われる）メイド服！
「ちょっと恥ずかしい……」という花火に，同じメイド服を着ているメルは「こっ，この服，恥ずかしいですか!?」と切り替えして，場内は大爆笑。さらに「いえ，気構えが恥ずかしくて」（花火），「きっ，気構えしないと着れないくらい恥ずかしいですか？ この服!!」（メル）と，さらに満員となった客席を沸かす。そして，エリカを加えた3人で『夜の季節』を歌う。手拍子で盛り上がる会場。もうそこはシャノワールだ。
次いで，客席奥のほうのサブステージにコクリコ（小桜エツ子さん）が登場。急に席の横に手品のように現われたナマの花組に，校方座席のお客さんもびっくり＆大感激!! コクリコは，ロベリアの声色を使って忍び寄るエリカに（ここは，ロベリア役の井上喜久子さんの声に日高さんが口パクするというこだわりよう）を「分かりやすい性格なんだから〜」と言い当て，「あいつは，あのウサギは分かりやすい性格なのかなぁ？」と，『シゾーのテーマ』を，客席を回りながら歌う（嘘）。途中で歌詞分からなくなって（そりゃ257番までありゃあね・笑），みゃあみゃあ言ってごまかしてた（笑）。
壇上ではグリシーヌ（島津冴子さん）がブルーメールの衣装で透き通った声で『モンパルナスの夜』を歌い始めると，今度は客席からロベリアが登場。芯の通った美声を聴かせてくれた。いつのまにか客席にいる彼女に，さすが巴里を沸かせる大泥棒の真髄をみた。この2人が歌うとやっぱり会場がひきしまるやね。
今度は，サブステージにメル登場。窓を拭きながら，「おはボン」を口ずさむメルちゃんがめちゃくちゃ可愛い!!!!!「この窓枠のサビ具合がいいのよね！」と一人納得しているメルの所へ，迫水（中丸新将氏）が登場。渋い！ カッコいい!! 東京初登場となる迫水氏の登場に，会場からは花組登場時に負けない大きな拍手が!!「ショウをやる意味ってあるんでしょうか？」というメルの問いに「ここが巴里だからさ!!」と迫水。う〜むさすが日本人ながら，在仏が長いだけあるぜっ!!『花の巴里』を歌う二人に，壇上ではエリカらがフレンチカンカン。ここでもシャノワールが目の前にっ!!
その後は待望のコクリコ＆エリカのマジックショウ。……と，爆発が!! ケンカしてグリシーヌに手錠をかけられたロベリアが必殺技の火を使って脱出を図ったが，ライターに引火したとか。漫画のようにチリヂリになったロベリアの頭に大爆笑!!
気を取り直してのマジックショウは，花火＆メルが歌うナマの『ミステリアス』がBGM!! な，なんて贅沢なマジックだ！ マジックは輪っかを使ったものと，シャノワール仕様のハンカチが「ニャンニャンになった〜」（コクリコ）と，手も使わずに操作するというもの。途中，お腹が空いて“くてっ”となったハンカチ……じゃない，ニャンニャンに，エリカが復活系必殺技で元気にしてくれる。会場中のお客さんが，技の名前を大合唱!!
次いでエリカとロベリアが『悪魔のように』歌うと，サブステージでは浴衣を着たグリシーヌ（おみ足が美しい!!）と迫水が会話。「日本人はハラキリをいつごろやるものなのか？」と，欧州人らしい（らしいか!?）話で盛り上げてくれた。掃除をするメルは，エリカに「みんなが楽しんでいるクリスマスに，舞台をやって孤独感とかないですか？」とちょっとマジメな話。「歌ったり踊ったりして，お客さんを楽しませるのは，私たちしかできないから素晴らしい」というエリカの素敵な返答に，「そーかな？」と言いながら笑って納得するメルの表情がまた最高！ ちなみに「孤独感が良く分からない」というエリカは，大きなプリンを焼いて，食べる前に落っことしたりするのが孤独感としていた（メルは無言で舞台袖に・笑）。
再びグリシーヌ＆ロベリアが，カッコいい『暗闇の王』を歌う。そのハモりが，巴里花組らしくて，また素晴らしい。また「もっと華やかなほうがいいよね」と，コクリコ＆花火が元気に『サーカス』を熱唱すると会場はもう大手拍子!! 綺麗な旋律が印象的な花火＆グリシーヌの『ロマンス』と続く。
所変わって，迫水のところにかかってくる1本の電話。相手はグラン・マ（もちろん声の出演はゲーム同様，相沢恵子さんだ！）。実は，グラン・マが大事なクリスマスのステージで席を外していたのは，ショウの構成など巴里花組の自主性を期待してのことだったのだ。
「最後は新曲で」と，3つの華撃団全員が揃った“あの伝説”の8月の発表会を彷彿させるお揃いのアオザイを着て『恋はスピード』を歌う。文字通りスピード感があってノリがいい曲です。迫水とメルが『ホワイトクリスマス』を歌い，出演者全員が客席に降りて，お客さん1人1人に前述のシャノワールハンカチを配って回る。……花組に直接手渡してもらったお客さんはもう大感激!! 思わず硬直しながら両手で受け取っている人も（笑）。
同じ客席分のおみやげを配っているのに，終わらないおっとり花火＆ドジっ子・エリカ。う〜ん，本当にゲームそのままだ……。「メルさ〜ん，配り終わる前に歌が終わっちゃったので，本番は（リハーサルという設定だから）もうちょっと長く歌ってください〜」と会場を笑わせるエリカ。さすが!!
『ボヤージュ』も全員が客席で!! 目の前で手を振って歌うエリカに，グリシーヌに，みな大感激!!
アンコールの手拍子の中，「ついに本番ね」という声が，つまりこれからが物語上，クリスマスのショウが始まる……という設定なのだ。いよいよ本番となったステージでは『シャノワール』が……。最後はもちろん『御旗のもとに』が花組＆ゲストらによって歌われた。例のカッコいい“振り”を曲のサビ以外では敢えて踊らず，客席に笑みや手を振って答える我らが巴里華撃団。そこがより身近な存在となっていくことを感じさせた。
嗚呼，今年も素晴らしい巴里華撃団を見られて，最高のクリスマスでしたっ!!
[牛丼の大将，SOFTBANK GAMES]
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