過去最高の満足度――「レイトン教授と最後の時間旅行」発売記念完成披露会
レベルファイブは11月27日発売予定のニンテンドーDS用ナゾトキ・ファンタジーアドベンチャー「レイトン教授」シリーズ最新作の発売を記念した披露会で、大泉洋さんや堀北真希さんをはじめ、小栗旬さんや木村佳乃さんがトークショウを行った。
ナゾトキ×タイムスリップ
レベルファイブは11月26日、明日発売するニンテンドーDS用ナゾトキ・ファンタジーアドベンチャー「レイトン教授」シリーズ最新作となる第3弾「レイトン教授と最後の時間旅行」を記念して、完成披露会を新宿パークタワーで催した。発売記念完成披露会には声優として参加したレイトン教授役の大泉洋さんをはじめ、ルーク少年役の堀北真希さん、さらにゲスト出演の小栗旬さんや木村佳乃さんが登場し華を添えた。
「レイトン教授」シリーズはレベルファイブ初のパブリッシャータイトルであり、昨年2月に第1弾の「レイトン教授と不思議な町」を発売。ナゾトキとストーリーを融合させた内容と豪華声優陣の魅力とあいまって、11月に発売された第2弾「レイトン教授と悪魔の箱」とともに人気となり、シリーズ累計出荷本数175万本を記録している(携帯電話用アプリとしては「レイトン教授と死鏡の館」が配信中)。
本作は、不思議研究をライフワークとしている英国紳士・レイトン教授を主人公に、弟子のルーク少年とともにナゾに挑むというもので、毎回豪華ゲスト声優が参加することでも話題となっている。シリーズのナゾを総監修しているのは「頭の体操」の著者でもある千葉大学名誉教授の多湖輝氏。シリーズを重ねる度にプレイヤーを悩ませいるナゾについて最新作ではついに完全オリジナルを実現した。本作では、未来のルーク少年の導きにより10年後のロンドンへとタイムスリップしてのナゾ解きが待っている。
発売記念完成披露会では、「レイトン教授と最後の時間旅行」がタイムスリップをテーマとしていることもあり、「タイムスリップトークショウ」と題して最新作の魅力を語っりながら、もしもタイムスリップができたならという質問に答えていくといった内容も。
まず冒頭、レベルファイブ代表取締役社長の日野晃博氏が登壇。過去2作と最新作の受注を合わせるとシリーズ合計245万本を超える見込みであり、シリーズ第1作「レイトン教授と不思議な町」が北米、欧州、韓国で発売され、累計83万本出荷を記録していると報告。最新作の紹介ののち、ナゾ監修の多湖氏を招き入れ、わずか2年で3本に携わった時間を労った。
多湖氏は、わずか過去2作に増して徹夜の連続で、日野氏を“鬼”と評すほどしごかれたとこぼす。おかげで作品的にもすごくいいものが出来上がり、スタッフ一同自画自賛というわけではないが、過去最高の満足のいく出来になったとのこと。多湖氏は、ユーザーがナゾ解きを楽しむだけでなく、ナゾを解く見方や人生の考え方を意識し、友人と頭をつき合わせてナゾを解くきっかけになることが喜びとコメント。今や、「頭の体操」の多湖氏ではなく、「レイトン教授」の多湖氏となったことに感謝を述べた。製作に携われたことで多湖氏曰く、「70歳は若返った」のだそうだ。
日野氏は最新作ではさらなる幅広い年齢層に訴求できるよう、ゲーム中の漢字にはすべてひらがなを振り、子供にも理解できるナゾにしたと説明する。そして、この作品に命を吹き込んだ声優陣を招き入れた。
ナゾ解きがうっとうしい時がある?
壇上に登場したのは、シリーズを通して参加するレイトン教授役の大泉洋さんをはじめ、ルーク少年役の堀北真希さん、さらにゲスト出演のルーク青年役の小栗旬さんやヒロイン・サリアス役の木村佳乃さん。3作目が発売されることになったことについて大泉さんは、まずストーリーの完成度に驚き、3作目にしてレイトン教授の恋の話などでスポットが当たったことに驚いたとのこと。レイトン教授が教授がじゃなかった頃や、普段着用するシルクハットの秘密も分かるのだそうだ。また、3作目ともあるとちょっと慣れてきたと語る堀北さんは、余裕も出てきて楽しみながら演じられたが、やはり感情の幅が広がってきており難しい部分もあったと答えた。今回初参加の木村さんは、特に大泉さんとの掛け合いはうっとりするほど気に入っており、繊細で厚みがあって艶のある声と絶賛。参加できたことに感謝を述べていた。小栗さんも自分自身遊んだことがあるゲームだっただけに、うれしかったと答えていた。
続いて4つのシーンを厳選して最新作の名場面を紹介。それについて各出演者から収録の思い出や物語の思い入れを語るコーナーとなった。それぞれ、タイムマシンが初登場するシーンや、青年ルークと出会った際を振り返る中、木村さんはレイトン教授とサリアスの若かりし幸せな日の出来事に触れ、女性として声が低い方なので、特に声色に気をつけたと明かす。そして、レイトン教授が事件の真犯人を指摘するシーンに「しびれる」と感想を述べた大泉さんは、間違っても実写ではできない役柄と自画自賛。今回はかっこよすぎるレイトン教授を堪能でき、後半では2回ほど泣けるのだとか。大泉さんは、早く自分が収録したアニメーション部分が見たいがために、時々ナゾ解きそのものがうっとうしい時があると告白して会場をわかせる。シリーズすべて、大泉さんは1人だけで収録しているらしく、自分の声とゲストがどう絡んでいるのかを早く確かめたいのだそうだ。
さらに、「タイムスリップトークショウ」へと移り、ゲスト4人が「もしも、タイムマシンが実在したとして、未来へ行けるとしたら?」との質問に答えることに。自分が生きていない先の未来を選ぶと答えたのは小栗さんと木村さん、そして大泉さん。逆に「過去の自分にアドバイスできるとしていつの時代に戻りたいか?」との質問には、もっと勉強しろと過去の自分に言いたい小栗さんや、もっと学生を謳歌しとけばと後悔している堀北さんが学生時代に戻りたいと回答。大泉さんも学生の時にうかつに出演したテレビのバラエティーで深夜バスに乗ったりすることがないよう止めたかったと答えていた。
ナゾトキ本当に映画級に! 「レイトン教授 -The First Movie-」
すでに発表されていたとおり、今後もレイトン教授シリーズはメディアミックスとして劇場版の公開が決定している。2010年正月公開予定の「レイトン教授 -The First Movie-」は、もちろんレイトン教授役に大泉洋さん、ルーク少年役に堀北真希さんを迎えて製作される。
大泉さんも堀北さんも役作りに苦労したと語る大泉さんは、第1作の収録時を振り返り、英国紳士からジェームズ・ポンドをイメージして収録に臨んだものの、最終的には「英国紳士を忘れてください」と言われたことを明かすと、堀北さんも最初はあまりにふがいない自分の出来に涙が出たと思い出す。すると、大泉さんは「泣けばいいんですか?」と対抗心を燃やし会場を沸かせる。
「1作目では少年の声を演じることができなかった作品が、今ではルークが近くなっていました。今回でお別れと思っていたルークをまた映画で演じることをうれしく思っています。楽しみにしてください」(堀北さん)
「実は少しだけ映画のストーリーを聞いているのですが、思わずズルイとうなったすごいストーリーになっています。映画のレイトン教授ではぜひとも堀北さんと一緒に収録させてください(笑)」(大泉さん)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 東京ゲームショウ2008 レベルファイブブース:クローズドシアターでは10周年記念RPGタイトル3本の映像を上映
- ヒロインに木村佳乃さん、ゲスト主演に上川隆也さん出演決定――「レイトン教授と最後の時間旅行」
ナゾトキ・ファンタジー・アドベンチャー「レイトン教授」シリーズ第3弾が11月27日に発売されることが決定した。今回は時空を旅する壮大なスケールとなる。 - 「レイトン教授と最後の時間旅行」に小栗旬ゲスト出演決定
レベルファイブは、今秋発売予定のDS「レイトン教授」シリーズ最新作に、ゲスト主演として小栗旬さんが参加すると発表した。 - ブランドとして世界一を目指す――レベルファイブ会社説明会
レベルファイブは、2009年度の新卒学生を対象とした会社説明会を、2月8日天王洲の銀河劇場で開催。芸能人が多数参加するお芝居での説明という、一風変わったものとなった。その真意とは? - 「レイトン教授と悪魔の箱」レビュー:レイトン教授と夢の超特急モレントリー急行で出発
大人気となったナゾトキ・アドベンチャー「レイトン教授」の第2弾が早くも登場。今度の舞台は、走る豪華客船ことモレントリー急行だ。優雅な旅にもうウットリしていたハズなのだが……!? - ナゾはついに時を越えて――シリーズ第3弾「レイトン教授と最後の時間旅行」
レベルファイブが「レイトン教授と悪魔の箱」発売記念完成披露会にて発表したシリーズ第3弾タイトル「レイトン教授と最後の時間旅行」のイメージショットなどを公開する。