「信長の野望・天道」連載(第2回)――「街道」を核にシステムを整理した「天道」:伸ばせ街道! 戦国ニッポン改造論(3/3 ページ)
今回は、いよいよ発売日を迎えた、ファン期待のシリーズ第13作「信長の野望・天道」のゲームシステムに触れてみたい。街や各種拠点同士を結ぶ街道に注目!
「戦法」をめぐって、もう一つ重要なルールが「戦法連携」だ。これは、ある部隊に「戦法」を発動させたとき、同じ兵科の部隊が自動でこれに連携することにより、単独での「戦法」攻撃よりも大きな効果が上がることがある、というルールだ。「戦法連携」の発動を視野に入れて同兵科の部隊を集めておくことも、ときに有効な戦術となる。
出撃する各部隊には最大5部隊で「陣形」を組ませることが可能であり、それによっても発揮戦力が変わる。近接戦闘部隊と射撃部隊それぞれの攻撃力を上げるものや、防御力を上げるもの、移動や攻城戦闘など特定目的に向いたものや、「戦法連携」を発生しやすくするものなど、「陣形」の効果は種類によって大きく異なる。戦闘においては個々の武将の活用のみならず、それをチームとしてどう運用するかも考えどころである。
全6本のシナリオには――オールスターキャストの仮想戦も
「天道」に収録されるシナリオは、仮想戦1本を含む6本。このうち、1546年にスタートする「信長元服」、三好長慶の絶頂期でもある「尾張統一」(1555年)、島津・大友・竜造寺による“九州三国志”の構図が成立した年代でもある「信長上洛」(1568年)、武田家が滅亡に向かうターニングポイントとなった時期を扱う「長篠の戦い」(1575年)、史実において本能寺の変で信長が倒れた1582年から始まる「夢幻の如く」の5本が史実戦だ。
残る1本は1565年を一応のスタート時期に設定しつつも、扇谷上杉家の名将・太田道灌、後北条氏の祖である北条早雲、山名家の被官から鮮やかな下剋上を成し遂げた尼子経久(大河ドラマ「毛利元就」の緒方 拳、怖かったなあ……)ら、戦国時代初期の武将を交えた仮想戦シナリオ「群雄集結」である。
いずれのシナリオについても「全国モード」と「地方モード」が用意されていて、後者ではそれこそマップを九州だけに限って地域の覇権を争うといった、比較的短時間のプレイが楽しめる。「チュートリアルは終えたけど、まだコツが掴めていなくて……」というタイミングでゲームに慣れるためにも、有用な設定だろう。
「信長の野望」シリーズらしい魅力を引き継ぎつつも、「街道」をはじめとする新機軸を盛り込んだ「天道」がついに発売された。まずは本作の魅力を試して見たい人は、公式サイトにて体験版を配布しているので試してみてはいかがだろうか。体験版では、父・氏康を亡くした直後の北条氏政(バカ殿様役である)と、その大叔父北条幻庵(こちらは、口うるさい爺や役)によるコメディ仕立てのチュートリアルで、今作のプレイ方法がひととおり理解できる。また、長宗我部元親による四国統一を扱った体験版オリジナルシナリオ「鳥なき島の蝙蝠」がプレイでき、外交関連などごく一部の機能を除いて、「天道」のゲーム性を一足先に楽しめる。
まずはこの体験版で、進行が軽快になった「信長の野望」シリーズ最新作の魅力に触れてみよう。
製品版が発売されてますが、次回は体験版で遊んでみます。
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