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2009年の話題を独断と偏見でランキングしちゃった!くねくねハニィの「最近どうよ?」(その35)(3/3 ページ)

2009年末になっちまいましたが、くねくねハニィが独断と偏見で語る「2009年10大トピック!」。1年間の話題を振り返って、勝手にこんなことがあった! をランキングしてみたよ〜。

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6位:E3の復活!

 LAコンベンションセンター(LACC)で2009年6月2日(火)〜4日(金)に行われたE3は昨年までひっそりと行われた5千人規模のものから一転、参加者4万1千人の大イベントに復活したのはリポートした通り。

 年末にハニィのところにもESA(Entertainment Software Association、ま、アメリカのCESAですな)から年末のあいさつメールが来てたけど、再生E3に業界の息吹を感じる的なものでしたが、さて、来年は更に大きくなるんでしょうかね〜。2010年は6月15日〜17日、場所は同じLACCの予定でやんす。

 ちなみに欧州のゲームショーGamesCom(ライプチヒで行われていたGame Conventionの後釜)が8月にドイツのコロンで行われて、24万5千人の入場者があったとか。18万5千人だった東京ゲームショウに大きく水をあけて、世界最大のゲームショーの看板を持ってかれてしまったワ。

 え、E3が世界最大じゃないの? って思ってる方、E3はビジネスショーなので、業界関係者しか入れないんすね。GamesComや東京ゲームショウは一般ユーザーも入場できるのでショーって意味ではこっちの方が正しいのかもしれないね。

7位:モーションセンサー!

 E3で発表されたMSのNatal、SCEのPlayStation Motion Controller(PSMC)。まさに任天堂Wiiを見習って後付けで考えられたコントローラーだけど、それに対応するソフトなどの情報がまだまだ不透明よね〜。

 特にNatalのコントローラーすら使わない、ってアイデアが画期的ではあるし、任天堂のWii リモコンとの差別化という意味では楽しみではあるものの、具体的にエンターテインメント性やインタラクティブ性に繋げてくるのかってのが、ソフトを見てみないとわからん、ってところ。2010年に続々と発表されることを楽しみにしたいね〜。

8位:OnLive β版稼働

 GDC2009でも大きく報道されたOnLive。オンラインゲームサービス「OnLive Game Service」と、専用機「OnLive MicroConsole」を発表したんだけど、これって何? ひとことで言うとオンデマンドゲームストリーミングサービス。ゲームがすべてサーバ上で行われるため、ユーザーは大きなコンソール機やPCなどのコンピュータ本体もいらない(ってコンソール買わせてるやん……笑)。独自のビデオ圧縮技術を使ってクラウドコンピューティングで提供されるというシロモノ。ケータイ電話、PCにつないでも遊べまぁす。

 9月からβテストを始めていますけど、これってどういうこと? と言うと、ハードメーカーがコントロールしているハードに依存せずに、ゲームプロバイダーがプラットフォーマーのむやみな(笑)制約なしにゲームをアップロードできること、ダウンロードではないのでコピーの心配もないことなど、いろいろなメリットがあるのよね。

 日本のプラットフォーマーが日本メーカーだけ優遇しているのでは? と疑念を抱いている(実際そんなことはないんだけどねぇ)欧米ゲームメーカーが既に参入してたり、AT&Tなどの通信事業者も出資したりとなかなか盛り上がってるご様子。日本だけ置いていかれない様に進捗はウォッチしておかないといけないね!

9位:PSP go発売! とZune X

 PSP go は、まったく動いていない模様。何せUMDがついていないのに値上がりしてる、って言われてる。ソニーさん的にはフラッシュメモリーが入ってるとかいろんな理由があるんでしょうけど、ユーザーにはまったく響いていない感じですわ。

 その一方でMSが認めた携帯ゲーム機Zune X。もうできてるみたい。後は発売日を待つのみ、って感じよ〜。ケータイ用SIMトレイ付ですけど。日本では歴代のZuneが発売されてないので、日本だけ発売されないかも。OnLiveも含めて日本だけ浦島太郎にならないように、年明けも情報はアップデートしていきますわね。

10位:中古販売をあのWalMartが発売

 GameStopの売上の半分以上は中古! ってので、おいしいって思ったのか、なんとWalmartまでが中古の販売を試験的に始めたぞ。この流れを止めるにはオンラインの機能を高めて、ユーザーがソフトを手放さない状況が必要だね〜。


ハニィのあとがき 

 独断と偏見のトピックTOP10いかがでしたか? この1年を振り返ると、やっぱり日本は特殊な市場であることを意識されたし。ただ、ゲームソフトの嗜好がこれだけ違う中で、市場間でのブレのない任天堂さんのすばらしさはあらためて感服するところですな。

 実際に2009年市場の総括は12月を見てみないとできないんすが、明らかに市場は2008年に比べれば小さくなっておりますね。市場全体を押し上げていた任天堂がフツーに戻った(いや、他社に比べればそれでもダントツなんですけどね)だけなんす。業界が不況と言われる中で、ハニィが一番思ったのは任天堂のブームが終わったときに任天堂に底上げしてもらった市場の膨らみのバトンを受け取るメーカーがいなかったことがさみしい、ってこと。

 こうなってみると、任天堂が膨らませたライトユーザーに対してコンテンツを作って行くのか、それとも既存のコアゲーマーのために「ゲーム」を供給するのか、ってきっちり決めないと、みんなにウケる真ん中のソフトってのが難しいと思う訳ですわ。ライトユーザーは新しいゲームを買おうって意識が薄いから、動かすには相当イノベーティブな発想が要求されるだろうし、コアユーザーは見る目が厳しいから高いクオリティを求められる、というどちらもいばらの道な訳す。

 年も押し迫りましたが、本年もくねくねハニィをご愛読(?)いただきましてありがとーございました! 来年も不況に負けずに海外情報をリポートしていきたいと思っていますのでよろしこよろしこよろしこー♪

くねくねハニィのプロフィール

1967年アメリカサウスダコタ生まれの日本人。

小学生からはゲームセンターに通いまくってやたら大きく育つ。

1990年に都内K大学を卒業後、大手ゲーム会社にて海外ソフト担当となり、2001年に退職。それ以降は自称フリーのゲームアナリストとして暗躍。暗躍しすぎたので名前を変えて表舞台に。くねくねと唐突に現れて「親父ギャグ」をかまして周りの人々のレベルを下げまくる。独特の語り口調ですが、もう慣れてくださいとしか言えません。言ってる中身は至極マジメなので。ちなみに「風来のシレン」が好物で、名前もそこから借用。なんだか公認してもらったそうです。

 ハニィさん、今年もギリギリセーフでまとめてくれました。それにしても相変わらず海外を行き来しておりますな。


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