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オービタルフレームと悪魔絵師のコラボレーション!
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2002年9月22日
一般公開日でも大盛況なのが,コナミブースにある「アヌビス ZONE OF THE ENDERS」の試遊台。そんなアヌビスの魅力と謎をを存分に伝えるべく,開発スタッフのトークショーが開催された。
このメンバーがとにかく豪華! 右から,アヌビスZ.O.E.の開発ディレクター村田周陽氏,アヌビスZ.O.E.のメカデザインを担当した新川洋司氏,「真・女神転生」シリーズで有名な“悪魔絵師”ことアトラス・金子一馬氏,そして今回のTGSでいろんなところに出ずっぱりの小島秀夫監督という4人。
このメンバーを見て「アレっ?」と思った人も多いのでは? そう,隣のブースにいるべきアトラスの金子一馬氏が,参加していたのだ。しかも,今作ではゲーム会社の壁を越えて,ゲーム中に登場するロボット(オービタルフレーム)のデザインを1体担当しているらしい! まさか小島秀夫と金子一馬の2ショットが見られるとは思ってなかった満員の観客席は大喜び。
一言一句漏らさないよう,4人の話に耳を傾けていた。コレこそがまさに「夢のコラボレーション」!!
今回のコラボレーションが実現したいきさつについて,小島監督は,「お好み焼き屋で金子さんと共通の友人を通してお会いしてからですね。その後にとある雑誌で新ちゃん(新川)と金子さんの対談が実現して,そこで意気投合したのがきっかけ」と説明。
金子氏も「『真・女神転生』で悪魔を描きながらも,昔からロボットは大好きだったんです。だから声をかけてもらって嬉しかった」とそれぞれが語る。ちなみに小島監督の話に出てきた「とある雑誌の対談」とは,週刊ザ・プレイステーション2の2002年1月18日発売号の新春企画で行った,金子氏と新川氏の対談のこと。
この企画を担当した編集に聞くと,「実はこのときに,新川さんが『一緒に(ロボットの)仕事をしませんか?』と言ったあと,金子氏が『それって「Z.O.E.2」ってこと?』と金子氏が答える一幕があった」という裏情報も。
また,実際に一緒に組んで仕事をやってみてどうだったか? という質問には,「金子さんは仕事がとにかく速く,それでいて丁寧で,僕らにとってはすごく刺激になった」と小島氏が言えば,「ロボットを描かせてくれるというのが本当にうれしかったし,すごく楽しかった」と,金子氏も語ってくれた。
「ゲームに登場するジェフティなど,ほかのオービタルフレームは2000ポリゴンくらいなんですが,金子さんがデザインしたロボットは倍の4000ポリゴンくらい必要だった。でも,ウチの開発はマゾが多いから,無理を言われると結構燃えるんですよ(笑)」(村田氏)。
「“体がゲル状のロボット”なんてアイデアがどこから出てくるのか? って感じでした。ゲルですよ? ゲル(笑)。なかなか社内だけではこういうアイデアは出てこないので,刺激になった」(新川氏)
……と,それぞれが語るように,お互いが刺激を受けて高めあったようだ。そして,できあがったロボットがここで初お披露目された。
その名も「インヘルト」。体がゲル状の物体で守られ,頭には天使の羽のようなものがついている。なるほど,悪魔絵師ならではの要素が随所に活かされている1体だ。
金子氏が,「絵,曲,シナリオのクオリティが非常に高い」というくらいよくできている「アヌビスZ.O.E.」。インヘルトがどういう風に登場するのかも見モノだ。もちろん取材班もおすすめの1本!
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