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突然の雨だってへっちゃら 防水パックと自転車用レインウェアで安全快適走行散歩するガジェット

自転車でカサは危険! 雨の日も安全かつ快適に自転車に乗ることができる、防水パックと自転車用レインウェアを紹介します。

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防水パックと伸縮素材のレインウェア

 夏になると降水量も増えますし、台風もやってきます。カサを片手に危険な走行をしている自転車も増える季節です。そこで今回は、突然の雨でも安全かつ快適に自転車に乗ることができる、オルトリーブの防水バックパックとモンベルの伸縮素材による自転車用レインウェアを紹介します。

 オルトリーブは創設者のハートムート・オルトリーブ氏が自転車旅行中、激しい雨で衣服と食料がずぶ濡れになってしまった経験から完全防水のサイクル・サイドバックを開発し、会社を設立したドイツのバッグメーカー。モンベルはアウトドア用品というより、本気の山岳用品メーカーとして名高い日本の企業で自転車用のウェアもラインアップしています。

画像 オルトリーブの防水バックパック「フライト」(容量22リットル)。カラーは左からライム/スレート、ブラック/スレート、ライトグレー/グレナディン。価格2万7090円。容量27リットルのタイプもある(価格2万9190円)。レインカバーを必要としない防水性能の高さと、防水パックの中でも通常のデイパックに近い作りなのがセレクト理由だ。この画像のジッパーのハンドルは布製だが、現行製品は樹脂製になっている

画像 モンベルの「スーパーストレッチ サイクルレイン ジャケット」。ユニセックスで、カラーは左がフラッシュグリーン、右がプライマリーブルー。価格1万3800円。サイズはXS、S、M、L、XLがあり、平均重量305グラム。自転車向けにストレッチ性を実現した独自の防水透湿性素材、スーパーストレッチハイドロブリーズを使用しているほか、身体に合わせてアジャストできるのがセレクト理由だ
画像 「スーパーストレッチ サイクルレイン パンツ」もユニセックス。カラーはガンメタルのみ。サイズはXS、、S、M、L、XLがあり、平均重量195グラム。価格1万800円

画像 筆者が着用したところ。「スーパーストレッチ サイクルレイン ジャケット」が明るい色で目立つだけでなく、「フライト」のショルダーハーネスに反射する部分があり、夜間視認性が高まるようになっていて安心感がある
画像 パンツのすそはベルクロで絞り込みことができるので、クリップなどは必要ない。ジャケットの腕と背中、パンツのすそ、パックの背面下部ロゴ周辺に反射する部分がある
画像 フードのサイドとひたいの部分が顔面を覆っていない。そのおかげで、自転車に乗った状態で後方確認した際に視界をふさぐものがない

画像 取り外し可能なフードは、ゴムコードで3カ所、ベルクロで1カ所、使い手に合わせて微調整することができる

画像 フードのひさし部分は、同社のクラッシャブルキャップと同じように柔軟性のある芯が縫いこまれている。このおかげで風でめくれ上がったり、ひたいに張り付いたりしにくくなっている

画像 使用されているスーパーストレッチハイドロブリーズは、透湿性こそゴアテックスに劣るがストレッチ性があり、レインウエア特有のカサカサといった音がしないモンベル独自の高性能防水透湿性素材だ。夜間視認性を高めるために、腕、背中、胸(ロゴ)に反射する部分がある

画像 本格的な山岳用品を製造販売しているモンベルだけあり、縫い目のシールも手抜きなくしっかりしている。ジッパーの上に被さるフラップも二重になっており、強風でも浸水の心配はまずない

画像 パンツにも伸縮性のあるスーパーストレッチハイドロブリーズが使われており、ペダリング中に擦れやすい部分は補強してある。伸縮性に加えて膝が立体裁断されており、曲げた際に突っ張ったりしない

画像 すそはベルクロで調整できる範囲が広いので、クリップがなくてもチェーンに当たらないように絞り込むことができる。フラップとロゴの白い部分は反射する

画像画像 タネも仕掛けもあるのがこの防水仕様のジッパー「タイジップ」。ジッパーのみならず、ハンドルがゴツいのは単なるデザインではなく必要なため。「タイジップ」は合わせ目から水が入らないように、しっかり止まるようになっておりそれなりに力を入れないと開閉できない(片手で開閉するのは無理)。拡大するとジッパーが2重構造になっており、閉じた状態で中央のゴムが隙間なくピッタリ合わさることで防水性能を実現していることが分かる

画像 中央に大きいポケット、両サイドに小物用のポケットがある。中央のポケットには「タイジップ」が使われている

画像画像 防水パックはいわゆるメッセンジャーバッグのように内部が袋状になっていて、ポケットも仕切りもないものが多いが、「フライト」にはA4サイズオーガナイザーが装備されている。メッセンジャーバックだとトップしか開かないが、サイドまでにおよぶ開口部は広く大きな物の出し入れがしやすい

画像 背中の当たる部分がメッシュになっており、レインウェアを着ていない状態でも快適に使用することができる

画像 底部にはヘルメットホルダーが収納されており、自転車から降りた際にヘルメットを固定することができる

雨の日に30分自転車で走行

 さてそれでは、実際に雨の日に自転車で走ってみたのでそのリポートです。最初に宣言しておきますが、おそらく読者諸兄姉が期待されているであろう暴風雨や台風には遭遇できず、30分間づつ3回違う日に走ったのですが、なぜか筆者が走っていると小雨になってしまうという状況でした。筆者はクロスバイクを所有しているのですが、雨天に細いタイヤ&泥よけなしで走行するのは避けたいという事情から、シティサイクル(いわゆるママチャリ)を使用しました。

画像 分かりにくいかもしれないが、筆者の住んでいる集合住宅のエントランス付近の水たまりである。このように豪雨というわけではないが、そこそこの降りという状態で走り出すのだが、いつの間にか小雨になってしまうという天候に悩まされる

画像 ベルクロでしっかり止めてしまえば、手首から浸水することもなかった。撥水性も申し分ないし、縫い目からの浸水もなかった。高い撥水性を誇るポルカテックス加工で、洗濯を100回しても撥水性能が保たれるという

画像 雨の中、30分間の走行によりまんべんなく濡れた「フライト」。そもそもオルトリーブのパックは素材を溶着して作られているので縫い目がない。防水ジッパー「タイジップ」がちゃんと閉じていれば浸水しないはず

画像画像 「タイジップ」を開き、中に入れておいた新聞紙を確認したところ浸水は1滴もなかった。ちょっと濡れているのは、新聞紙を出す際に筆者が触れた部分だ

シャワーで大雨を再現してみた

 雨天走行テスト結果は良好でした、それではさようなら! と、ここで終わってしまうとなんだか釈然としない読者諸兄姉がいらっしゃるかもしれません。というより以前、オートバイに乗っていて暴風雨や台風に遭遇した経験がある筆者が、この程度の雨ではどこまで防水性能を信用して良いのか釈然としません。ということで雨を洗い流すがてら、いちばん浸水しやすいであろう「タイジップ」の合わせ目にシャワーをかけ集中豪雨を再現してみました。



画像 雨を洗い流すがてら「タイジップ」の合わせ目にシャワーをかけ、集中豪雨を再現した。結果は一切の浸水なし。レインカバーなしでこの防水性能であれば、都会のスコールでデジタルガジェットや重要書類を浸水させてしまう心配ともおさらばだ

 このようにバッグ、ウェアとも信頼に足る製品だということが分かりました。本来は自転車用のバッグとレインウェアですが、自転車乗車時のみならずカサをさすことができないような暴風雨や台風の際にも活躍しそうです。

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