健康を増進して、Tポイントももらえる トーンモバイルの「持っているだけで健康になるスマホ」とは(1/2 ページ)
トーンモバイルが、同社のスマートフォンを「持っているだけで健康になるスマホ」に変える取り組みを発表。中強度の運動20分と1日8000歩の歩行を継続して行うことでTポイントがもらえる新しい仕組みを「ライフログ」アプリに組み込みました。
フリービットとカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が合弁で提供する、自前のネットワークを持たない通信事業者(MVNO)のトーンモバイルが、自社のサービス「TONE」で、“世界初”とうたう「持っているだけで健康になるスマホ」を実現したと発表しました。持っているだけで健康になるとはどういうことなのでしょうか。
もともとトーンモバイルは、同社のスマートフォン「TONE(m15)」に、歩数や消費カロリー、心拍数などを記録する健康管理用のAndroidアプリ「ライフログ」を搭載していました。これをより高機能にアップデートし、ユーザーの健康管理に役立ててもらいつつ、インセンティブとしてTポイントをプレゼントするサービスを用意してモチベーションの維持を図る――。それが持っているだけで健康になるスマホの正体でした。
20分、8000歩を正確に記録する「ライフログ」アプリの進化
ライフログアプリの強化ポイントの1つは、運動量をこれまでより正確に計測できるようにしたこと。特に3〜6METs(メッツ)という、中強度の運動を正確に検出できるためアルゴリズムを改良して、それを20分間行えたかどうかを正しく検出できるようになっているのが特徴です。
ちなみに1METsとは、人がイスなどに座って安静にしているときの運動量。運動量は、本来体重や身長などによって個人差が生じるものですが、METs値は安静時の値を基準に、その何倍に相当するかを表すものなので、個人差はアプリ内で補正されます。ライフログアプリでは、ユーザーの年齢から1日に必要な歩数や活動量を自動的に割り出して、成果として記録するほか、当日の不足量や日毎の傾向も可視化できます。
3〜6METsははや歩き程度の運動量です。この運動を20分間行う根拠は、東京都健康長寿医療センター研究所 老化制御研究チームの医学博士、青胗幸利博士によるもの。青胗博士によると、過去15年間にわたって、群馬県中之条町の65歳以上の高齢者約5000人を対象に、1年間の1日あたり平均歩数、1日あたり平均中強度活動時間と、有病率・発症率の関連性を調べた結果、歩数と中強度活動時間が増すほど、有病率・発症率が低くなることが分かったといいます。
身体活動の因子(歩数と活動強度)によって、さまざまな健康要素に対する効果が増減することと、1日の平均歩数が2000歩、平均中高度活動時間5〜10分ごとに、健康要素の効果のステージが変わることが判明しており、「1日8000歩、はや歩き20分」を毎日続けることで、「寝たきり」「うつ病」「認知症」「心疾患」「脳卒中」「がん」「動脈硬化」「骨粗しょう症」「高血圧症」「糖尿病」といった生活習慣に関わる10の疾患の発病リスクを10分の1に抑えられるというのです。
ライフログアプリでは、中之条メソッドと呼ばれるこの理論を元に、1日に3〜6METsの運動を20分できたかどうかを判定します。なお6METsを超えるような強すぎる運動は、逆効果なのでやらない方がいいそうです。TONE ファミリーを利用しているユーザーの場合、家族の記録もチェックができます。離れて暮らす家族の健康管理ツールとして、あるいは年老いた家族の見守りツールとしても活用できるとしています。
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