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豆乳に清涼感とはなんぞ? ラムネ風味の豆乳飲料を飲んできた

意外といける。

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 これまでも従来あるものを改良したり、海外の珍しい果物などの新しいテイストの飲料が発売されてきました。毎シーズン、新しい味が発売される度に、「ええっ? これ、おいしいの?」と疑問を持っていたのに、いつの間にやら多くのメーカーが展開する定番になり、おなじみの味になっていく……。

 しかし、その裏には数々の消え去った兵(つわもの)たちの姿が……。でも、一時でも私たちの舌を楽しませてくれたであろう飲み物たちのことは、もう出会えないからこそ強く残ることもあります。

 この春、私がもっとも気になるのが、キッコーマン飲料より発売される「紀文 豆乳飲料 健康ラムネ」! 

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 まず、なぜ豆乳にラムネ? そして、なぜ「健康」がつくの? そんな疑問を抱えて、キッコーマン本社に行ってきました。

 キッコーマンの担当者によると、豆乳の消費量は2011年には22万1000トンと、2001年からの10年間での329%も拡大。これまでにも、「白物豆乳」とされる特濃や無調整など、豆乳そのものの味を楽しむものから、麦芽コーヒーや紅茶など、牛乳であるものを豆乳に置き換えた商品を発売してきました。加えて、果汁入り豆乳飲料という新たな商品を開発してきたなかで、昨今のゼロカロリーや特保のコーラーのヒットから、健康系炭酸飲料のゾーンに着目。これまでの豆乳にはなかった「清涼感」の部分を訴求した商品の開発を行い、1本あたり食物繊維3.8グラムを含むことから、「健康」の文字を入れ、今回の「健康ラムネ」味の誕生と相成ったそうです。

 その実物がこちら。

生産前のため、よーく見ると張り合わせた手作りのパッケージ。デザインは最終版です

 駄菓子屋や海の家などでかかっていそうな“ラムネ”と書かれた旗のイラスト。しかし、そこには「無炭酸ラムネ味飲料」の文字が。なるほど、あくまでも炭酸飲料ではなく豆乳飲料なんですね。ちなみに、炭酸だけでなく、ビンのラムネではお馴染みのビー玉も当然入っておりません。

 ラムネ味なので、子供がターゲットかと思いきや、メインは40代の男性狙い。ラムネ味という響きがかもし出す郷愁を感じる世代。味わいは、お風呂上りやスポーツ後などの発汗時にさわやかに飲んでほしいそうです。

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 さて、肝心の中身ですが、まだ製品化前ということでカップでいただきました。

取材に来たはずが、モニター実験をしている気分になる。ほかのものと間違わないようにという、素敵なご配慮です

 色は、普通の豆乳と同じなのですが、香りは明らかにラムネ! 甘ーい香りがします。そして、肝心の味は……やっぱりラムネだ! しゅわしゅわしたラムネではなく、炭酸が抜けてしまった甘い味だけになっている。そんな感じです。もっと鼻に抜けるような強烈な炭酸風味をイメージしていましたが、甘みのある乳酸飲料という感じであっさりいただけました。豆乳感は確かに薄いので、豆乳がなんとなく苦手だという人もこれならば飲めるのでは? 

 ちなみに、同時に発売されるのが、マンゴーをブレンドした「豆乳飲料 マンゴー」と「豆乳飲料 ラッシー」。こちらのターゲットはいずれも20歳代以上の女性なのですが、ラッシーのみ「辛いメニュー好きな人」というサブターゲットを設定。これは、インド発祥のヤギ乳や牛乳を発酵して作った飲料であるラッシーを、牧畜民族ではない日本人は大豆たんぱく質の豆乳で摂取を! と狙っているようです。

こちらのパッケージも、まだ生産前のため手作り
3つ比べてみました。色は明らかに違います

 発売日は、いずれも3月4日。果たして強く記憶に残るだけのドリンクとなるのか、ヒットして新たな市場を生み出すのか。どうぞ見かけた際は手に取りお試しください。

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豆乳 | 飲料 | 健康 | 商品開発

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