廃墟にそびえる巨大観覧車「イーゴス108」ついに解体はじまる 「ちょっとベトナム行ってくるわ」
巨大観覧車がバラされる様子、見たことありますか?
以前ご紹介した滋賀県大津市にある巨大観覧車「イーゴス108」ですが、ベトナムに移設する話が本決まりとなり、ついに琵琶湖岸から姿を消すことになりました。
移設すると簡単に言っても、約20年前には世界最大を誇った高さ108メートルの巨大観覧車。そのまま引っこ抜いてベトナムまで運んでいくわけにはいきません。一度解体してから、現地で組み立て直すのです。
では、巨大観覧車はどうやって解体するのかご存知でしょうか? その解体の様子を捉えた貴重な写真を撮影してきましたので、ご覧いただきたいと思います。
まずはありし日の「イーゴス108」から。既に営業終了から12年経っており見た目はサビサビですが、問題なく動きます。詳しくは前回の記事をどうぞ。
そしてこちらは2013年10月15日の様子。ゴンドラはすでに外し終え、支柱の解体作業が始まっています(電車からの撮影)。
続いて約1週間後の10月21日。上部の支柱がぐるっとはずされています。なんだか不思議な形に。
さらに約1週間後の10月27日。下部の支柱も外されはじめ、かなり小さくなりました。
現地で解体の様子を見た限りでは、まず外側にあるゴンドラが外され、次に外周の骨組みから順にバラしていく……のかと思いきや、どうやら先に上のほうから崩していく作戦のようです。
では骨組みはどうやって外すのでしょうか。こんなマニアックな解体作業の機械があるとは思えませんよね。ということは……やっぱり人がいました! いくら専門家であるとび職の方でも、こんな場所での作業は経験がないだろうと思います。安全第一でお願いしたいところ。
足元にあった廃墟(元は「びわ湖タワー」という遊園地で、そのアトラクションの名残)は、ほぼすべて撤去されています。しかしなぜか「Fortune Tellers(占いの館)」だけは残されていましたが……。
解体作業は9月から始まっており、順調ならば年内にはすべての作業が終了するそうです。だんだんと骨組みを外されていく巨大観覧車は、なかなか哀愁が漂います。これこそまさに今しか見られない光景ですので、「昔乗ったことある!」という方はぜひ一度眺めに来てみてください。
ちなみに「イーゴス108」から間近にある琵琶湖大橋から琵琶湖の対岸に渡ると、すぐそこにあの「ピエリ守山」があります(参考)。ここの2階には琵琶湖を一望できるテラスがあり、「イーゴス108」を見るのにも風情のあるスポットでした。
地元の人からは「錆びていて壊れそうで不安」という声もあった「イーゴス108」ですが、姿を消すとなるとやはり寂しいものです。
おまけ
せっかくなので、その他の画像もどうぞ。
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