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どこまで食べられる? 700円で時間無制限のアボカド食べ放題に挑戦してきた

下北沢のメキシカン料理店「Mexican Dining AVOCADO 下北沢店」のアボカド食べ放題を体験。アボカドの食べ合わせマイ・ベストを探せ。

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アボカド、本日のお替わり6皿目――

 時間無制限のアボカド食べ放題を700円で楽しめる。そんなお得感いっぱいのメニューを、東京・下北沢のメキシカン料理店「Mexican Dining AVOCADO 下北沢店」が6月から提供している。あの濃厚さをお店で好きなだけ味わえるなんて素晴らしい。それに「森のバター」ともいわれるほど脂っこいアボカドを、自分の舌、胃、心はどれだけ受け入れられるものなのか……お店へ行ってさっそく注文してきた。

お店はアボカドを専門にしたメキシカン・ダイニングバー。メキシコの祭日「死者の日」に使われるドクロ人形があちこち飾られている
午後5時30分以降はディナータイム。各席にキャンドルがともっていていい雰囲気
お目当てはもちろんこれ! この日の8割ほどのお客さんが食べ放題を頼んでいた

 食べ放題の先付けとして、アボカド1個のスライスと、付け合せのソース3種類が席に運ばれてきた。味は「塩」「わさび醤油ドレッシング」「ピリ辛マヨネーズ」。後は閉店時間までアボカド半個分をいくらでもお替わりできる。ソースはそれぞれ1皿100円で追加可能。アラカルトでサラダやタコスといった料理やドリンクを別注文して、いろんな食べ合わせを楽しむこともできる。

先付けセット。アボカドのスライスと、ソース3種類
いやー、脂が光っておりますな

 ちなみに食べ放題が注文できるのは、午後5時30分から7時までの間のみ。閉店時間は11時なので、制限時間は最長で5時間30分……アボカドを味わい尽くすには十分だろう。

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ぼくとアボカドのファーストバイト

いただきまーす!

 さて、アボカド。まずは何も付けずに一切れ口に入れる。脂が口いっぱいに溶け広がり、幸せすぎて「んー!」と声を鼻から漏らしてしまった。

 使われているのはメキシコ産の「プレミアムリッチ」という、アボカドの中でも比較的脂の多い世界最高クラスの品種。店長の敏鎌洋介さんいわく「青臭さもなく、これぞ“森のバター”と言いたくなる濃厚さ」だそう。お店ではこれを一度に10ケース仕入れ、注文されるたびにほどよく熟したものからカットして提供している。

スライスする前の「プレミアムリッチ」

自分好みの食べ合わせは……己のアボカ道を追求

奥が「塩」、手前が「わさび醤油ドレッシング」、右が「ピリ辛マヨネーズ」

 ソースに付けて食べ比べ。もっともほれ込んだのは塩だった。スライスの端にちょこっと付けてほおばる。一番欲していた味だと思うくらい、しょっぱさが脂ぎった舌にばっちりハマる感じ。この快感がやみつきになって、5割は塩を合わせて食べたほどだ。適当にほかのソースを挟みつつ、2皿目までパクパク食べる、食べる。

塩と合わせるの、うめー! 「フルール・ド・セル(塩の花)」という大粒の天日塩で、カリッとした歯ごたえとおだやかな塩味が特徴。食感もマイルドさもアボカドにぴったり
ひょいパクと食べ、お替わりの皿を積み重ねていく

 3皿目で脂っこさに飽きがきた。舌からもったり感が引かず、お腹も重苦しくなってきて、ハシが進まない。さすがは果肉の約20%が脂肪分というアボカド、胃が脂を受け付けなくなってきたようだ。とはいえせっかくの食べ放題なので食べ続けてみたい……。

 そこでアボカドをどうおいしく食べ進められるか追求し始めたら、脂が残った舌にどんな味覚を持ってくるかを考えるのが楽しくなってきた。3回塩で、1回ピリ辛マヨでの流れにハマる。こってり×しょっぱさに慣れた舌に、マヨネーズに練りこまれたチポトレ(ハラペーニョのくん製)のクセと辛さがいいアクセント。どちらにも飽きたらわさび醤油にスライスをくぐらせてさっぱりと。アボカドの食べ合わせって奥深いなぁ。

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食べ進めるほど、マヨネーズに混ぜ合わされたチポトレのクセが好きに
わさび醤油は鉄板のおいしさ

 5皿目でアラカルトメニューと合わせる技に出る。頼んだのはトマトを丸々1つピクルスにした「トマトの女王様」(900円)。どのソースにもない甘酸っぱさがいけるのではと思ったら大成功。1皿目のときと同じ勢いで平らげてしまった。アボカドにライムと塩を練り合わせたディップソース「ワカモレ」がメキシコで人気なように、酸味は相性抜群なのだ。

救世主、「トマトの女王様」ことトマトのピクルス
これの甘酸っぱさ&ジューシーさが相性最高でした
中にはハラペーニョを使ったワカモレも入っていた
さあ、6皿目――

胃が投了しました

オレの食欲が、消えた……!?

 トマトがなくなったのを機に食欲が一気に消え失せた。6皿目もあとわずか4切れなのに、舌も胃も受け入れる気をまったく起こさない。お腹は7、8分目で膨れ切ってはいないのに、胃が激しく重量感を主張してくる。これがアボカドを食べ続けた者の末路か……新感覚。最後は少しかじっては白のスパークリングワインを口に含み、清々しく皿を空にした。

こってりとした舌に、スパークリングワインの淡白な渋さと発泡の刺激が絶妙だった

 6皿だけだったと悔しがっていたら、副店長の齋藤クリフ悠さんは「食べましたねー」と驚いていた。敏鎌さんが把握している中でも一番多い記録は7皿らしく、平均では5皿という。さすがにこってり具合に参るのと、おいしいところで切り上げるそうだ。自分は味わいながらたくさん食べられた方かも。

店長の敏鎌さん(左)と副店長の齋藤さん(右)

 一般的なお店でアボカドのスライスが300~400円と考えると確かにお得。それ以上に、どの食べ合わせがいいかをとことん試せるところに一番の満足感を得た。アボカドのお供マイ・ベストは塩とトマトに決定ー! ああでも、アンチョビの塩気やセビーチェ(魚介類のマリネ)のさっぱり感とも合わせてみたい……すっかり味の楽しみ方の広さにはまってしまった。

ゲップ。次回は何と合わせようぞ

 下北沢店でのアボカド食べ放題は6月までは毎日実施、7月からは月・水・金曜の限定メニューとなるのでご注意を。

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 そして朗報。下北沢店での人気を受けて「Mexican Dining AVOCADO」の他店舗でも食べ放題が展開されることになった。新宿三丁目店では一部実施、京都店では月~金曜日の平日に実施(注文は午後5時30分から7時までのみ)。詳細は公式Facebookページなどで随時発表されていくので気になる方はチェックしてみよう。

すでに京都店はFacebookで告知も

店舗情報

Mexican Dining AVOCADO(メキシカンダイニング アボカド)下北沢店

東京都世田谷区北沢2

TEL:03-3414-0916

営業時間:ランチタイムは午前11時30分から午後3時30分まで、ディナータイムは午後5時30分から11時まで

店休日:不定休(月1日程度)

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