倫理的問題で連載取り下げとなった「あいこのまーちゃん」 クラウドファンディングで目標額に達し配信・書籍化決定
初連載が掲載2日前に中止を宣告され話題となった「あいこのまーちゃん」が、クラウドファンディングサイトでプロジェクトを達成し、作品を配信・書籍化することになった。
倫理的に問題があるとして、予定していた連載が開始2日前に中止を告げられ話題となった漫画「あいこのまーちゃん」(作者:やまもとありさ)が、クラウドファンディングサイト「FUNDIY」の完成・電子書籍化を目指すプロジェクトで目標額の100万円を突破した。作品全13話のデータ配信や書籍化が決定し、資金は作品の制作費に当てられる。
「あいこのまーちゃん」は6月にWeb漫画サイト「コミックぜにょん」でやまもとさん初の連載作品として始まるはずだったが、編集部により倫理的に掲載が難しいと判断され、開始2日前に連載中止となった(詳細記事)。やまもとさんがブログで経緯を説明したことで注目され、8月15日から完成・電子書籍化を目指して「FUNDIY」で資金を集めていた(詳細記事)。マンガ家では「進撃の巨人」の諫山創さんや「ブラックジャックによろしく」の佐藤秀峰さんもプロジェクトに応援コメントを寄せていた。
資金が目標金額100万円を達成したのは、募集開始から42日目となる9月26日。支援者は100人強で、支援の数が最多だったプランは、書籍がもらえる中でももっとも金額の低い6000円のプランで、45人だった。
やまもとさんは達成時にちょうどネットで作画の配信をしていた。「感極まり嗚咽(おえつ)だだ漏れのお聞き苦しい配信を聞かせてしまい大変失礼しました…笑 ファンディング開始から達成に至るまで、たくさんの方々に助けられました 本当にありがとうございました」とTwitterで感謝のメッセージを送っている。
支援は10月14日まで募集中。1500円以上の支援で作品を全話読むことができるほか、連載中止となった際のエッセイ漫画なども配信データや書籍でもらえる。
(黒木貴啓)
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