安倍首相が「保守速報」の記事をシェア 批判を受け削除
「民主党が小学4年生のふりしてアベノミクス解散に疑義を唱えるステマサイト開設か!? ネット炎上」という記事にリンクが付いていた。
安倍晋三首相が、ヘイトスピーチで訴訟事件が進行中のまとめサイト「保守速報」のリンクをFacebookでシェアし、削除するという事態があった。
リンクした記事は、「民主党が小学4年生のふりしてアベノミクス解散に疑義を唱えるステマサイト開設か!? ネット炎上」というタイトル。ねとらぼでも数回取り上げたサイト「どうして解散するんですか?」への、2ちゃんねる(ニュース速報+)の反応をまとめたものだが、内容は「同サイトは民主党のステマではないか?」という論調になっていた。
11月22日に首相秘書がこれをFacebookで紹介すると、24日に安倍首相の公式アカウントがその投稿をシェアする形で紹介。「批判されにくい子供になりすます最も卑劣な行為だと思います。選挙目当ての組織的な印象操作ではないでしょうが、選挙は政策を競い合いたいと思います」と批判していた。
しかし、保守速報は度々ヘイトスピーチを掲載するなど問題の多いサイトであることから、非難が殺到。安倍首相側も2時間と経たず投稿を削除し、リンクなしのエントリーを再投稿した。
民主党は25日、ねとらぼ編集部の取材に対し、件の「どうして解散するんですか?」との関係を否定。騒動の一端となったTwitterアカウント「民主くん」についても、非公式なものだと説明した(関連記事)。つまり、「民主党のステマではないか?」との説はデマになる。
昨年9月に東京高裁が、インターネット上の中傷記事を「転載」した場合でも名誉毀損(きそん)にあたるとの判決を初めて下し、今年11月にはTwitterの「リツイート」で複数の男性が書類送検された。こうした現状を踏まえると、軽い気持ちであっても不正確な情報を“拡散する”行為には十分注意したい。
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