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「“ ”」の使い方をめぐって看板の表記に疑問 日本ではどういう意味で使われてる?

調べてみました。

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 「“ ”」(ダブルクォーテーションマーク)の使い方をめぐって、とある看板の表記に疑問が寄せられています。

 看板には日本航空(JAL)の昔のロゴとみられるマークが付いており、「私が整備責任者です。『安心』『快適』な空の旅をお楽しみください。」の英語表記として「Please enjoy our "Safe" and "Comfortable" flight.」と書かれています。

 この英語表記にあるダブルクォーテーションマークの使い方について、Twitterでは「日本でよく見かける間違いで、これは英語で疑いを示す引用符の使い方」との指摘が。このことについて、JALの担当者に確認してみました。

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 まず、写真の看板については「空港で整備士が使用する看板だと思います」との回答が。どの整備士によって整備された飛行機かを明示することで、より安心してJALの飛行機を利用してほしいとの思いから、このような看板を置いているとのことです。ただし、使用については各空港の判断に任せており、デザインも空港により異なるとのこと。そのため、この看板がどこの空港のものは特定できないそうです。そのうえで、「JALがお客さまにご提供すべき『安心』と『快適』を日本語同様に強調するため、ダブルクォーテーションマークを使用して表記したものと考えます」と回答しています。

 ちなみに日本工業規格(JIS規格:規格番号JISZ8301「規格票の様式及び作成方法」)では、引用符「ダブルクォーテーションマーク」は「語句を引用する場合、または文字・記号・用語などを特に明らかにする必要がある場合に用いる」と記載されています。符号にまで規格があるとは……!

 「quotation」はもともと「引用文」という意味なので、やはり強調の意味で使うのは変? とはいえ、科学技術情報流通技術基準(SIST)などでは「日本語にはかぎ括弧」「英語には二重引用符」と使い分けているところもあるようです。

 同じ日本であっても調べてみると解釈はさまざま。表面上の記号だけでなく、「ここで示されている本当の意味」を想像しながら情報に接することが大事なのかもしれません。

太田智美

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