スタジオジブリ・鈴木敏夫さんをプロデューサーに起用 押井守監督最新作「ガルム・ウォーズ」日本語版が公開決定
アニメーションと実写の境界線を越える新たな映像への挑戦。
押井守監督の最新作「ガルム・ウォーズ」日本語版の公開が5月20日に決定し、ビジュアルが解禁となりました。
「攻殻機動隊/GHOST IN THE SHELL」や「イノセンス」など、独特の世界観と映像美で鮮烈な印象を与え続けてきた押井守監督が構想15年、製作費20億円を投じて製作した「ガルム・ウォーズ」。遙かなる古代。アンヌンという名の“戦いの星”を舞台に、たとえ命を落としても、その個体の記憶をクローンの脳に転写することで、幾世代も生き延びてきたクローン戦士・ガルムを巡る物語が展開されます。
ガルムを生み出した創造主のダナンが星を去った後、覇権をめぐり部族間での抗争が激化。そんなある日、空の部族の女性飛行士「カラ」は陸の部族の兵士「スケリグ」との戦闘の最中、情報操作に長けた部族の老人「ウィド」と出会います。老人の「我々は何処からきて何処へ行くのか?」という問いかけに、敵同士でありながら奇妙な連帯が生じ、「ガルムの真実」を探す旅に出る3人。しかしそれは神の怒りに触れる行為だった――。
かねてより「実写とアニメーションは融合して区別がつかなくなる」と提唱してきた押井監督はアニメーション製作会社・Production I.G.とともにオール北米ロケを敢行。外国人俳優を起用して撮影に挑み、アニメーションと実写の境界線を越えた新たな映像を作り上げたのだとか。
また、「日本語版」にはプロデューサーとしてスタジオジブリの鈴木敏夫さんが参加。2004年の「イノセンス」以来12年ぶりに押井監督とタッグを組むこととなります。
「押井守が日本で果たすことが叶わず、海外で撮った、15年越しの『夢』。その日本語版をどうやって作るのか? 英語版を二度三度と見ながら、セリフの内容を一切変えずに、作品の印象をいっぺんさせてみたいと考えました。それがこの仕事を引き受けた大きな理由です」と鈴木さん。なお、現在は脚本家の虚淵玄さんの協力を得て作品と向き合っており、「この日本語版を押井守が見てどう思うのか。押井さんが悔しがるのが楽しみです。笑」といったコメントも。
「ガルム・ウォーズ」は5月20日公開予定。強力タッグはもちろんのこと、監督ならびにスタッフ陣が総力をあげて生み出した“アニメと実写の境界を揺るがす映像”にも注目が集まりそうです。
(高城歩)
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