ニュース
謎の高額本「亞書」 国立国会図書館が発売元に返却 代金136万円も返金要請
検討した結果、「国立国会図書館への納入義務の対象には当たらない」と判断。
advertisement
国立国会図書館は2月2日、2015年に計78冊納入されたシリーズ本「亞書」について、発売元のりすの書房に返却すると発表した。納入出版物代償金として支払った約136万円についても返却を求める。
りすの書房に聴取して検討した結果、「頒布部数が少なく」「国立国会図書館法に列挙された出版物に該当しない」ため、国立国会図書館への納入義務の対象には当たらないものと判断したという。
国会図書館によると、2015年3月以降に第1巻~第78巻まで郵送され、「オンライン書店で販売されていた」「体裁も簡易なものではなかった」などの理由から、広く一般に頒布さている出版物だとして受け入れ、42冊分の約136万円支払っていた。
advertisement
「亞書」はギリシャ文字などがランダムに配された解読不能な本。Amazonでは1冊6万4800円(税込)で販売され、ネット上では「謎の本が大量に販売されている」として話題になったが、騒動を受けて10月末に販売中止。りすの書房も臨時休業となった。
作者は、朝日新聞の取材に対し、「(内容に)意味はない」「(納本は)義務」と答えていた(出典:朝日新聞)。
関連記事
国立国会図書館、謎の高額本「亞書」に代償金136万円支払っていた 1冊6万4800円も資料提出求めず
インターネットで話題になっていた謎の書籍「亞書」に対し、国立国会図書館がこれまで100万円以上の代償金を支払っていたことが分かりました。国会図書館が蔵書を生かした「琳派」紹介サイト公開 引用資料もすぐネットで読める
紹介のテーマも「本でたどる琳派の周辺」と図書館ならでは。やっぱりイケメンじゃないか! 土方歳三の髪型を今風にしてみたらビックリするほど現代人
今も昔も、イケメンはイケメン。国立国会図書館が連絡先不明の著作権者約5万人を「公開調査」
ネットでの提供を継続するために。国立国会図書館のパブリックドメイン古書、AmazonがKindle版配信
「羅生門」「南総里見八犬伝」などの名著が配信されている。国会図書館のサイトに歴史的音源1万点追加 東郷平八郎の演説もネットで聴けるぞ
デジタル化済みの歴史的音源を検索できる国立国会図書館のサイト「れきおん」のコレクションが充実。本がぬれた! そんなとき役立つ国会図書館の乾燥テクニックを思い出せ
「これはすごい」「参考にしたい」との声多数。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.