何も理解できねぇ! オーケストラ中に卓球で太鼓を打つ「ピンポン協奏曲」がカオスで頭がピンポン球になりそう
笑えばいいのか感動すればいいのか。
オーケストラ「ピンポン協奏曲」が、カオスすぎて何一つ理解できないと話題です。その特徴は、オーケストラが演奏する中、前方で卓球をしながらピンポン球で大太鼓をたたくというもの。文章で書くと「何言ってんだこいつ」といわれてしまいそうですが、本当にそのままなので仕方ありません。
この「ピンポン協奏曲」、曲の最初は女性のバイオリンソロから始まり、至って普通です。そんなカオスな演奏が始まる予兆は、特に見当たりません。前方に卓球台が置かれていることを除けば。オーケストラの前方に置かれた卓球台の場違い感やばい。
2分ほどバイオリンソロが続いたところで、他の楽器も入ってきます。と同時に、男性が卓球台をブラシとドラムスティックでリズミカルにたたき出しました。なんじゃこりゃ。また、卓球台の上には瓶が置かれており、こちらもたたいてリズムを刻んでいきます。
続いて、卓球台の前に一組の男女が登場。オーケストラが鳴り響く中、普通に卓球が始まりました。一体何が起きているんだ。
一応ラリーのスピードは曲のテンポにあわせているもよう。ちなみに卓球をしているのは、両方とも米国の卓球プレイヤー。女性はアリエル・シンさん、男性はマイケル・ランダースさんです。
卓球が始まっても、卓球台をたたいていた男性はそのまま続行。卓球をしている横で、同じ卓球台と瓶をたたき続けています。邪魔。誰がどう見ても邪魔。卓球台をもう一台用意するとか、他のものをたたくとかでは駄目だったのでしょうか。また、台の前方に予備のピンポン球が用意されているのですが、なぜかでかいプラスチックケース2つに目いっぱいと異常な量入っています。
曲が進むと、台をたたいていた男性は退散。別の場所で打楽器のソロが始まるのですが、この打楽器がまたも空の瓶など楽器らしからぬものばかりですし、よく見ると裏返した卓球ラケットらしきものをたたいているように見えるのですが気のせいでしょうか……。
打楽器のソロが終わると、オーケストラの演奏と卓球も再開……ってハンドドラム(鈴のついていないタンバリン)で卓球しとるぅぅっ!
日本にはスリッパ卓球なる種目があるそうですが、こちらはオーケストラ・ハンドドラム卓球です。なんという未知にして無限の可能性を感じる種目。やっぱり米国はスケールがちげえや!
なお、ハンドドラムパートは短く、すぐにしまってしまいます。また卓球ラケットに持ち替える……と思ったら大間違いで、次に出てきたのはまさかのワイングラス。いよいよ大道芸じみてきました。ただしラリーをするわけではなく、男性がワイングラスでピンポン球を打ち出し、女性は手でキャッチするのみ。
ワイングラスパートもやっぱり短く、次に出てきたのは……またハンドドラムです。天丼芸とはよく分かっていますね。
最後に卓球ラケットに持ち替えて全力でラリーをし、前半部分が終わります。一度間をはさみ後半が始まるのですが、後半は開幕から卓球台の上に大太鼓が乗っかっているという、もう何が起きても驚かない覚悟を最初から決めさせてくれるパワフルな光景からスタート。
最初はバイオリンと打楽器による演奏から始まり、他の楽器も途中から演奏を開始。一方卓球プライヤーたちは、2人共卓球台の横に置かれているつるされた金属の板に向かってハンドドラムでピンポン球を打ち出してぶつけまくっていました。すみません、自分で書きながら全く意味が通じている気がしないのですが、他に書きようがありません。ちなみに打ち出したピンポン球は、容赦なくその辺に散らかってます。
曲が進むと今度は普通に卓球がスタートしますが、その横では卓球台の上に置かれた大太鼓がたたかれています。邪魔。圧倒的に邪魔。卓球台の半分を大太鼓が占めています。さっきからどうしてこう卓球をしてる同じ台で別の演奏を同時進行させようとするんだ。
この後はしばらく静かなパートが続き、卓球は一時ストップ。そこから曲が盛り上がり始めると、卓球台の上に置かれた大太鼓で壁打ちが始まりました。男性は小さく打ってラリーを続け、女性は大太鼓に向かって全力でスマーッシュ! ピンポン球が当たった時の音が耳に残ります。その横では、相変わらず卓球台がたたかれていました。邪魔。
そして、いよいよラスト。ハンドドラムに持ち替え、男性が球を出し女性がひたすら大太鼓に向かってスマッシュを続け、曲が盛り上がったところで演奏と卓球がピタッとストップ。これで終わりか……いやぁ、すごい曲だった……。
と思いきや、バイオリン奏者と打楽器奏者が卓球台の前まで静かに前進。予備の球が大量に入ったプラスチックケースを持ち上げ、卓球台に向かってひっくり返し球がドッバァァッ! 超! エキサイティン!!
何なの。何やってんの。笑えばいいの。感動すればいいの。分からない。何も分からない。普通に拍手が起きて終わったし。最前列のお客さん、転がってきたピンポン球拾ってるし。現代音楽は奥が深すぎます……。
これを見た視聴者からは、「頭おかしい発想自由すぎ」「序盤から理解に苦しむ」「楽しそう」「卓球台の上に大太鼓の絵面でなんで誰も吹きださんとですか」といった声があがっていました。皆さんも、ぜひ演奏してみてくださいね。
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