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スタートしたばかりのアニメ「はいふり」、1話放送後に「ハイスクール・フリート」にタイトル変更 ※ネタバレあり

窓が割れてたどころじゃなかった。

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 4月9日深夜(10日午前0時)にTOKYO MXほかで放送がスタートしたアニメ「はいふり」ですが、第1話放送終了間際に番組タイトルが「はいふり」改め「ハイスクール・フリート」に変更されました。え? 何それ、聞いてないんですけどー。

注:以下、ネタバレがあります。


日常系アニメを装っていた「はいふり」ですが(公式サイトより)

いきなり「ハイスクール・フリート」にタイトル変更。公式サイトの中身も大幅に変更

  多くの国土を水没により失われてしまった日本。女の子たちのあこがれの職業、海の安全を守る「ブルーマーメイド」を目指すべく、海洋高校に入学した岬明乃(みさきあけの)たちの活躍を描く物語。というのが第1話のあらすじですが、事前のPVやキービジュアルではメインキャラの女の子たちが仲良さそうにたわむれていたり、公式サイトには「にゅ~す」「いんとろだくしょん」「きゃらくた~」などゆるみっぱなしの字体が並んでいたりと、どこをどうとっても日常系アニメにしか見えない様相を呈していました。

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放送直前の「はいふり」公式ツイート。ここまでは日常系アニメだと信じていたのに

 ところが、放送が始まるや全く描かれていなかった戦艦武蔵をはじめとするガチな軍艦類が次々と登場し、メインヒロインたちが次々と艦に乗り込んでいく展開に「あれ? おれ何のアニメ見てるんだっけ」と視聴者の間には戸惑いが。


「ハイスクール・フリート」第1話のあらすじ画面。一見ゆるやかそうですが徐々にヒロインに焦りの表情が(公式サイトより)

 しかし状況を整理する暇も与えず、ヒロインたちが乗船した駆逐艦「晴風」が海洋実習へ出発するや、いきなり砲撃を受けるというシリアス展開に。さらに、沿岸地帯が広範囲に渡り水没している日本の状況が映し出されたり、彼女たちの船が反乱分子にされてしまうなど、日常系という言葉をかき消しにかかる描写が次々と出現。かろうじて、かわいらしい女の子たちの細かなやり取りや、大艦長こと謎のネコ・五十六の存在が申し訳程度の日常性を維持しているのみ。

 そして怒涛(どとう)の展開からエンディングを迎え、ゆるいロゴで書かれた「はいふり」の名は取り払われ、シリアスな印象の「ハイスクール・フリート」という新たな番組タイトルが掲げられたのでした。

 しかも、番組タイトル変更と同時に、公式サイトも全面的に改められ、本来の姿が出現。公式ツイッターも、「『はいふり』改め『ハイスクール・フリート』、ご覧頂きありがとうございます。いかがでしたでしょうか」と、しれっとタイトル変更を告知。同時に、公式アプリのリリースや自衛隊神奈川地方協力本部とのコラボポスターの公開など、立て続けに情報を解禁。これら満を持しての鮮やかな展開は驚きを超えて感動すら覚えます。

各種解禁情報を怒涛のごとく流し続ける公式Twitter

 さらに、JR秋葉原駅前のラジオ会館に掲げられていた「はいふり」の巨大広告が「ハイスクール・フリート」のものへと変更。作業は放送直後から明け方にかけて実施され10日朝5時過ぎにかけて行われました。

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未明から開始された広告の取り換え作業

作業は早朝までに完了

 ここまで手の込んだ展開の真の狙いは謎ですが、作品内容はというと「ガールズ&パンツァー」などで知られる鈴木貴昭さんが原案に参加。細かい軍事描写などもあり、第1話放送後のTwitter界隈の感想を見る限り「ガルパン+艦これな感じ?」など、おおむね好評な様子です。

(C)AIS/海上安全整備局

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