ニュース

光害の影響で「天の川」が見られないエリア広がる 人類の三分の一が該当

世界の80%以上の空が人工照明によって明るく。

advertisement

 夜空に広がる光の帯「天の川」が、人工照明などの“光害”によって見えなくなっていると、イタリアとアメリカの研究チームが6月10日に発表しました。人類の三分の一がそれに該当し、アメリカでは80%、ヨーロッパでは60%の人が見られない環境にあるとのことです。

 論文の中では、衛星写真による「光害を示すマップ」も公開され、地域ごとのレベルも確認できるようになっています。

 発表によると、光害はシンガポールがもっとも広範囲で、イタリアや韓国などの国でも広い範囲で人工照明による明るい夜になってしまっているといいます。一方、カナダとオーストラリアは暗い夜を保持しているという結果も述べられています。

advertisement

 アジアの衛星写真も公開されていますが、日本のエリアでも明るい夜を示す色が表示されています。

 アメリカ海洋大気庁(NOAA)の国立センターと研究者は、「天の川は私たちと宇宙との大きな関わりの一部」として、 光害によってそれが失われていることを危惧するコメントをしています。


天の川(National Geographicによる報道記事より)

(宮原れい)

関連キーワード

照明 | 衛星 | 論文

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  8. 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. 父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】