TBS、「ピラミッド・ダービー」ヤラセ疑惑について当事者に謝罪
池袋氏「問題に対する認識に大きな隔たりがあった」
6月19日放送のTBS系バラエティー番組「珍種目No.1は誰だ!?ピラミッド・ダービー」に出演した顔相鑑定士・池袋絵意知氏が「CGによって自身の姿が消された」問題(関連記事)で、TBS側のプロデューサーらが池袋氏に直接謝罪したことが分かりました。
編集部の取材によると池袋氏は26日、TBS側のプロデューサーF氏、制作会社プロデューサーN氏と対面。FプロデューサーとN氏が池袋氏に対して「申し訳ありませんでした」と謝罪したとのことです(※)。
池袋氏によるとFプロデューサーは「放送内容に関しては把握していたが、細かな演出に関しては把握しきれていなかった」として謝罪。N氏からは「今回のコーナー制作に関しては報道のあったZプラスではなく、N氏が所属する制作会社ザ・ワークスが担当した」との主張が伝えられました。
またTBS側は「Twitter・Facebook・公式ホームページ・番組内で正式に謝罪を検討している」と池袋氏へ伝える一方、本日(26日)の放送に関しては編集の都合上、予定通り行われる可能性があるとしており、この点に関しては双方了承しているとのことです。
池袋絵意知氏インタビュー
―― 本日の謝罪について率直な感想は
池袋氏 今回は、演出に関する部分のみの謝罪と受け取りました。問題の焦点はテレビ局によるねつ造と、それに伴う放送による暴力・虐待だと私は感じています。その部分に関しての認識については、ご理解頂けていないように思いました。
―― 今、番組に対してのお気持ちは
池袋氏 せめて笑いに変えてくれる演出であればよかったのに、と思います。結果的に意図的な編集によって私を陥れる演出になってしまったことが残念です。
―― 今後の対応について
池袋氏 今回の問題をきっかけに、すべての放送局、放送制作にかかわるスタッフの皆さんには『放送に関わる人間としてのモラル』を取り戻してほしいと思います。
今回の問題が明るみに出たきっかけは、池袋氏が自身のブログに掲載した6月22日更新の記事でした。
番組のメインレースとされていた「双子が入れ替わったか見極める」というコーナーについて、収録時の出題順がオンエア上では入れ替えられていたほか、収録時にはなかった途中で池袋氏が脱落するという演出が編集で追加されていたと発覚。
さらに編集部の取材でも、最終問題まで回答したはずの池袋氏の姿が消されるというCG加工が施されていたことが明らかとなり、ネットを中心に物議をかもしていました。
なお、N氏が主張する「編集を行ったのは制作会社ザ・ワークス」という主張について確認を行ったところ、6月19日分の放送テロップにN氏の個人名がクレジットされていることが確認されました。しかし制作協力は「Zプラス・No.b」と表記されていました。本件についてザ・ワークスに対し、取材を申し込みましたが「担当者が不在」とのことでした。
(Kikka)
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