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8000匹を川に放って捕まえる「金魚の放流」イベント ネットの批判受け実施を検討中

泉佐野市で30年以上続く恒例行事「金魚の放流」。7月15日からネットを中心に生態系破壊や動物虐待を危惧する意見があがっていた。

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 大阪府泉佐野市が犬鳴山の渓流で7月30日に開催予定だった「金魚の放流」イベントについて、放流を実施するかどうか現在検討していることが分かった。各方面から寄せられた「金魚を放流するのは虐待ではないか」「生態系に影響がでるのでは」との意見を受けての対応(関連記事)。なお16日にも実施予定だった放流は、当日の混乱を避けるために中止していた。

犬鳴山納涼カーニバルの「金魚の放流」(泉佐野市観光サイトより

 「金魚の放流」は、30年以上前から毎年「犬鳴山納涼カーニバル」の一行事として実施している恒例イベント。渓流の一定のエリアに大量の金魚を放ち、参加者で捕まえるという催しで、2016年度は各日8000匹を放流する予定だった。市によると渓流は広い川ではなく放流エリアも絞っており、金魚も放ったあとは例年ほとんど全てがすぐに捕まっていたという。

 しかし15日からネット、電話、メールで泉佐野市に対し、川に金魚を放流するのは生態系の破壊や動物愛護の観点から問題があるのでは、と批判や疑問の声が続出。市は16日、8000匹の金魚を放流せずに参加者たちに配布した。15日にねとらぼが取材した際、市は反響について「既に生態系などに関する質問を数件もらっているものの、30年以上続いているこのイベントにこれほどの意見をもらうのは初めて」とコメントしていた。

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金魚の放流を配布に変更すると発表したFacebookページ

 16日には約700人が参加し、放流の中止を受けて地元の住民からは残念がる声が多数あがっていたとのこと。一方で市のFacebookには「人間のエゴのために命を粗末にするのはやめてください」「終生飼育を呼びかけ、正しい飼育方法をちゃんと教えてから渡して下さい」と、金魚を配布することへも批判意見が書き込まれている。30日の実施は、地元住民やネットなどさまざまな声を踏まえて検討するという。

黒木貴啓

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