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パタリロ殿下(加藤諒)、謁見の儀で舞台「パタリロ!」への熱いお気持ちを述べられる

美しさは罪……とは言わない心優しい加藤諒さんでした。

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 1978年に「花とゆめ」(白泉社)で連載を開始した魔夜峰央さんのギャグ漫画「パタリロ!」の舞台化が6月に発表されて以来、話題を振りまいています。

 全キャラクタービジュアルも解禁され、期待の声も高まっている中、パタリロ殿下・謁見(えっけん)の儀が行われるということではせ参じてまいりました。さすがは殿下。終始和やかで取材陣が声を上げて笑う場面も度々ございました。そのもようをお届けいたします!


パタリロ殿下謁見(えっけん)の儀にて

魔夜峰央「60%くらいの力でやれば大丈夫。あなたならできる」

―― 原作のある作品の舞台化ですが、作品はご存じでしたか?

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加藤 キャラクターは見たことがあったのですがマンガは未読でしたので、舞台の配役決定後に作品を読んで「生身の人間がやったらどうなるんだろう」と衝撃を受けました。主演ということで不安もあるのに、人間離れししたパタリロを自分がどうやれるのかと。

 しかし先日、原作者の魔夜峰央先生とお話させて頂く機会がありまして、「60%くらいの力でやれば大丈夫。あなたならできる」と言って頂き、覚悟ができました。ネット上でも認めて頂けているようですし、出オチにならないように(笑)、もうやるしかないです!

―― パタリロ!を代表する「クック・ロビン音頭」を踊るのかも気になります。少々人間離れした動きもあるかと思いますが、何かトレーニングをされていたりするのですか?

加藤 クック・ロビン音頭を踊るかどうかはまだ分からないんです。が、僕自身はすごくやりたいと思っています!

 実はビジュアル撮影をしたときにクック・ロビン音頭のポーズも撮影したんです。両手と片足を伸ばすポーズはできたのですが、翌日筋肉痛になるくらい大変だったので、柔軟と筋トレはちゃんとやっておこうと思います。

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―― では「ゴキブリ走法」も期待できる? あれも難しそうな……。

加藤 そうなんですよね! カサカサ言ってますからね!! 初めてゴキブリ走法をマンガやアニメを見たときに「これ……どうするんだろう……?」と思いました。そんなに早く足を動かせませんし(笑)。でも、演出の小林顕作さんはアナログな手法で「見せる」のが得意な方ですので、ゴキブリ走法もうまいやり方で表現できるのではないかと信じて僕は楽しみにしています!

―― パタリロ殿下は人間離れしたところが多いですが、加藤さんご自身はパタリロ殿下に「似ている・近い」部分はありますか?

加藤 確かにパタリロは人間離れしていますが、ちょっと人間味が出てくるところがパタリロの魅力だと思います。パタリロは結構「構ってちゃん」で、やっぱり子どもなんだなってところとか。僕も「構ってちゃん」なので、いつもマネージャーさんに「褒めてよ、褒めてよ~」って言ったりしていて、パタリロと似ているなって思います。

話題になった「パタリロのビジュアル」で唯一の相違点は「眉」

―― 完成度の高さがネット上でも話題となったビジュアルですが(関連記事)、ご自身や、共演者の青木玄徳さん演じるバンコラン、佐奈宏紀さん演じるマライヒのビジュアルはどう思われているのでしょう?

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再現度高すぎぃ!

加藤 まず僕に関してですが、衣装合わせのときに眉毛をどうするかという「眉毛問題」が発生しまして……。僕は「パタリロのようにつぶすとか消すとかするのだろう」と思っていたんですが、スタッフさんたちと話して「せっかく加藤諒がやるんだから」と眉は残していくことになりました。


ここでお茶の時間です

 不安を抱えつつビジュアル解禁された後、周囲に眉のことについて聞くと「眉毛が気にならない完成度」といわれて一安心しました。「やっぱりパタリロは細眉」と思われる方もおられるかもしれませんが、そこはやっぱり役者の腕(ここで今日一番のドヤ顔)で眉なんか気にならないパタリロを見せたいと思います。

 佐奈くんのマライヒは美しいですよね。佐奈くん自体がきれいで。でも彼、声が低いんですよ! そのギャップがどうなるかが楽しみです。バンコランのつねくん(青木さん)は本当にマンガから飛び出してきたようで、バンコランそのものって感じ。早く動いてる姿を見たいです。

―― 加藤さんならでは、という点はどのようなところを見せていけそうですか?

加藤 自分がやるからには「自分らしさ」という点は入れていきたいですし、生身の人間が演じるということで現実離れしている原作の世界を見ている方に「本当にパタリロの世界は現実のどこかに存在している」「パタリロはその世界で生きている」と思ってもらえるように演じていきたいと思っています。僕以外のキャストでは、「ミュージカル テニスの王子様」にも出演していて若い方に人気がある人もいるので、この舞台は老若男女、幅広い世代の方が楽しめる舞台になるんじゃないかなと。

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―― 最後に、「10歳の国王・パタリロ」を演じられるに当たっての意気込みをお聞かせください。

加藤 自分の武器であるダンス・身体表現もきっと必要になってくると思うので、そういうところも頑張りたいです。そして初の「座長」にして「国王」という役なので、男だらけのカンパニーを統一し、みんなについてきてもらえるような座長になれるように頑張りたいと思います。


 撮影中もにこやかに応対してくださった加藤さん。まだ脚本を手にしていない状態ながら「マンガとアニメでもバンコランにキスを迫るパタリロがよく見られましたね」という話をしたところ、「つねくんとその話もしました。もし劇中で出てくるようならがっつりいく覚悟はできているということだったので楽しみにしていてください!」と力強く約束してくれました。舞台「パタリロ!」は12月8日から25日まで、紀伊國屋ホールで上演されます。

(C) 魔夜峰央/白泉社(別冊花とゆめ・メロディ・花LaLa online)

藍乃ゆめ

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