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松来未祐“愛悼”イベント「サンキュー! 未祐ちゃん」レポート公開 会場全員で「はっきゅん! どっきゅん!」

当日は1000人以上のファンが訪れたとのこと。

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 9月11日に東京・科学技術館サイエンスホールで行われた、松来未祐さん愛悼イベント「サンキュー! 未祐ちゃん」のオフィシャルレポートが公開されました。

 松来さんは2015年10月27日に「慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)」で逝去した声優です(関連記事)。今回のイベントは松来さんを“愛悼”しつつ、松来さんの患った病や、それに関連して骨髄移植などについても広く知ってもらいたいという思いが込められていました。声優仲間やミュージシャンなど、松来さんと交流のあったメンバーによるステージイベントが行われ、当日は1000人以上のファンが訪れたそうです。


イベントのメインビジュアルには、蒼樹うめ先生による松来さんの姿が(画像は公式サイトから)

 1階の展示ホールには、松来さんのバースデーライブやCDジャケット撮影で使用した衣装、ご両親・ご友人から提供された写真を使用したフォトヒストリーボードなどを展示。ゆかりのある人々からのメッセージカードを公開したコーナーも。

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 展示ホールの横では、CAEBVや骨髄移植に関する講演会が行われました。CAEBVを患いながらも骨髄移植を受けて回復し、現在は骨髄バンクのドナー登録や献血の推進運動に携わっているプロスノーボーダー・荒井daze善正さんが登壇。荒井さんは松来さんとも交流があったそうで、松来さんの闘病中のエピソードや、骨髄バンクのドナー登録者が減少していることなどを語り、ドナー登録や献血の必要性を訴えました。

 荒井さんの他にも、大学在学中に急性リンパ性白血病と診断されるも骨髄移植を受け、再び学生生活を送ることができた池谷有紗さんや、CAEBV診療の第一人者である東京医科歯科大学大学院・血液内科講師の新井文子先生が登壇。いずれの講演会も立ち見が出るほどの大盛況だったとのこと。講演経験の豊富な荒井さんも「こんなにたくさんの質問を受けたことはありません」と、参加者の熱心さに感動していたそうです。

 会場入口横に設置された献血バスには、1台の献血バスで献血可能な上限を超える70人もの参加者が献血への協力を申し出ました。骨髄バンクのドナー登録にも42人の新規登録があり、1日間のイベントとしては異例の多さだったとのこと。

 17時からは、地下のサイエンスホールでステージイベントが開催されました。荒井さんをゲストにCAEBVについて学ぶトークコーナーは、声優の儀武ゆう子さんが聞き手となり進行。

 トークショーの後は、松来さんがさまざまな作品で共演した声優仲間からのビデオメッセージが上映されました。40人以上の声優が作品ごとに分かれ、「松来未祐の流石エピソード」を笑顔で披露。

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 続いていよいよライブパート。阿澄佳奈さん、大坪由佳さん、神田朱未さん、菊池達也さん、儀武ゆう子さん、榊原ゆいさん、高野直子さん、高橋美佳子さん、西村ちなみさん、広橋涼さん、水沢史絵さんらが登場し、松来さんゆかりの楽曲を多数披露。アニメ「這いよれ! ニャル子さん」のオープニングテーマ「太陽曰く燃えよカオス」を全員で歌うと会場全体が「うー! にゃー!」コールで大いに盛り上がったそうです。

 アニメ「ひだまりスケッチ」の原作者・蒼樹うめ先生が登場するというサプライズイベントも。出演者と一緒に松来さんへのメッセージを語りました。

 ステージを締めくくった曲は松来さんの代表曲でライブの定番「あなたのハートにはきゅん! どきゅん!」。しかし、この曲を歌いこなせるのは松来さんだけ。会場に松来さんの歌声が流れ、スクリーンには過去のライブ映像が流されました。出演者と客席のファンが一緒になりスクリーンの松来さんに向けて「はっきゅん! どっきゅん!」コールをし、最後は全員でジャンプ! 「サンキュー!」の声が飛び交う中、松来さんへの愛がこもったイベントは終了しました。

 イベントの売り上げは、最低限必要な運営費・製造原価などを除き全額が「慢性活動性EBウイルス感染症の研究費用」「日本骨髄バンクの運営費」「SNOW BANK PAY IT FORWARD 開催費用」に寄付されるとのこと。寄付金に関する報告は、11月上旬に公式サイトへ掲載予定です。

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